月額980円で、雑誌やマンガ、書籍が読み放題になるAmazonのサービス“Kindle Unlimited”。ステイホームでおうち時間を楽しむために加入しているという方も多いのではないでしょうか（ちなみに週刊ファミ通も読めます）。現在読み放題対象作品は10万件以上！ 何を読めばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで本稿では、Kindle Unlimitedのおすすめ作品を個人的チョイスで紹介します！ 今回は“将棋マンガ”の金字塔『3月のライオン』に注目しました。
“Kindle Unlimited”の導入はこちら（Amazon.co.jp）美人ホステスにノックアウト!?
同作は『ハチミツとクローバー』などで知られるマンガ家・羽海野チカ先生の作品。第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞など数々の賞を受賞しており、「疲れていた心にじわじわと染み入ってくる名作」、「キャラクター1人1人の人間的魅力に引き込まれる」と高い評価を得ています。
主人公は史上5人目の中学生プロデビュー棋士として期待される、高校生の少年・零。黒髪・眼鏡・どこか冴えない見た目ながら、さまざまな理由で将棋に異常な熱意を傾けています。実写映画版で主演を務めた神木隆之介さんのビジュアルも、「そっくりすぎる」と話題になってましたよね。
『3月のライオン Kindle版』1巻（Amazon.co.jp）まずなんといっても注目したいのが、クセが強く個性豊かな登場人物たち。面倒見のいい先輩棋士・島田に既婚者の強面棋士・後藤、熱血漢・松本や“スミス”こと三角など、棋士だけでもバラエティ溢れるキャラクターが揃っています。
中でも個人的にお気に入りは、多くの『3月のライオン』ファンから愛される男・二海堂。零と同年代の棋士ででっぷりとした体型をしていますが、じつはとても病弱な人物です。
とにかく熱い男で、零のライバルかつ親友……いや“心友”を自称。零が投げやりな将棋を見せたときには、「カッコつけんな」、「『潔い』のと『投げやり』なのは似ているけど違うんだ!!」、「もっと自分の将棋を―― 自分を大切にしてくれっっ」と語りかけます。（しかも病弱な二海堂が、エネルギーを使いすぎて貧血で座りこんでしまう程の勢いで）
またボロボロの零が出会った3姉妹の長女・あかりにも、なかなかグッとくるポイントが。おしとやかで家庭的なあかりですが、実は棋士たちにも大人気の美人ホステスとして働いています。いつもは母性たっぷりなあかりの色気に、ノックアウトされてしまうはず……。
テーマが将棋なだけあって、同作には幅広い年齢層の人物が登場。少年から大人、老齢の棋士まで、あらゆる人々が死に物狂いでもがき、ひとつの盤面を舞台に闘います。その姿は、多くの人生経験を積んでいる大人の読者ほど心に刺さるのではないでしょうか。
この青春将棋マンガの名作が、Kindle Unlimitedでは既刊15巻中1～3巻を配信中。手を伸ばしやすいこの機会に、「タイトルだけは聞いたことがある」という方も、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
