人気アクションRPGシリーズの最新作『アサシン クリード ヴァルハラ』日本版のゲーム表現の修正について、ユーザーやレーティング機構である“CERO”を巻き込んだトラブルが起きている。

 2020年11月18日、ユービーアイソフトは、『アサシン クリード ヴァルハラ』日本版のゲーム表現の修正についての以下のコメントを発表。ここでは、日本版にて「流血表現がほぼ削除されている」といったプレイヤーからの報告に対して、以下のように「当初予定していた修正内容では日本で発売することができない可能性が高いため、関係機関との協議の上で日本で発売可能となる表現修正を再度検討した結果、流血表現の削除も修正項目に含まれることとなった」と説明していた。

【2020年11月18日投稿文】

皆さまよりお問い合わせを多数頂戴している流血表現の修正に関しまして、ご報告いたします。

『アサシン クリード ヴァルハラ』は、ゲームのレーティングを取得する際、オリジナルのゲームに対して、当初予定していた修正内容では日本で発売することができない可能性が高いことが分かりました。そこで、関係機関との協議の上、日本で発売可能となる表現修正を再度検討した結果、流血表現の削除も修正項目に含まれることとなりました。

全世界同日発売を維持するための対応となりましたことをご報告いたします。

また、ゲーム発売後、大小さまざまなゲーム内の問題が発生しております。

開発チームはゲーム内に問題が複数発生していることを認識しており、修正を行うべく、日々作業を続けております。

「予言者の慰め」ミッションにおける進行不能になる問題に関しては、開発チームが緊急対応を行い、現在PC版ではミッションを進行することができるようになりました。12月初旬までには他プラットフォームでも解決する予定です。

その他の問題につきましても随時対応を行ってまいります。

出典:ユービーアイソフト公式ブログ

 しかし、このコメントに対して、レーティング機構であるCEROは本日(11月19日)、以下の声明を発表。「ユービーアイソフトから一切連絡も協議の申し出もなく無関係である」と反論を行った。

ユービーアイソフト社11月18日付け発表文について

11月18日、ユービーアイソフト社がUBIBLOGにおいて「『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲーム内表現に関して」という文書を発表されております。本機構では、この件について同社から一切ご連絡も協議のお申し出もいただいておらず無関係ですので、その旨お知らせいたします。

出典:CERO公式サイトの“お知らせ”

 これを受けてユービーアイソフトは同日の夕方、公式ブログ上のコメントに「先日公開した流血表現の修正に関しまして調査を進めた結果、弊社内の問題であることが判明しました。関係各所及びユーザーの皆様には、心よりお詫びを申し上げます」と追記している。

【2020年11月19日17時50分の追記コメント】

先日公開した流血表現の修正に関しまして調査を進めた結果、弊社内の問題であることが判明いたしました。関係各所及びユーザーの皆様には、心よりお詫びを申し上げます。

流血表現につきましては社内でさらなる調査を至急行っており、詳細が分かり次第お知らせいたしますので、今しばらくお待ちくださいますようよろしくお願い申し上げます。

出典:ユービーアイソフト公式ブログ

 コメントによると、詳細は分かり次第発表されるとのこと。思わぬ紛糾ぶりを見せている今回の事態だが、一刻も早い事実関係の発表が待たれるところだ。