コーエーテクモゲームスより2020年11月20日に発売される、Nintendo Switch用ソフト『ゼルダ無双 厄災の黙示録』。本作は『ゼルダ無双』シリーズ最新作であり、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』から100年前の世界を舞台に、大勢の敵をなぎ倒す一騎当千のアクションが楽しめる。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp)

 本記事では、事前に製品版バージョンをプレイして感じた、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由をお伝えしていこう。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[1]希望か絶望か。謎を呼ぶストーリー

 先述の通り、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』から100年前の世界を舞台にした本作。物語の冒頭では、とある事情(詳しくは体験版をプレイしてほしい)により、厄災により世界が危機に陥ることをリンクたちは知る。

 その厄災を止めるべく、リンクたちが戦いをくり広げていくというのがおもなあらすじ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界、つまり100年後の世界はすでに厄災によって荒れ果てた世界となっているのは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイした方ならご存知の通り。果たして、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と同じ結末を迎えるのか︖ それとも厄災を止められるのか? いろいろと議論が巻き起こっているが、ぜひ実際にプレイしてその目で確かめて欲しい。

 また、断片的に語られていた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の歴史を追体験できたり、本作ならではの物語も展開されたりするので、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイしていた人はもちろんのこと、本作から初めてプレイする人にもオススメだ。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[2]爽快感バツグンのアクション

 アクションは『ゼルダ無双』シリーズらしく、群がる敵をバッタバッタと薙ぎ倒していく、一騎当千の爽快感が味わえる。操作やシステムはシンプルで、『真・三國無双』シリーズなどを遊んだことがある人ならば、すぐになじめるだろう。

 本作には、ボスクラスの敵である“強敵”というものが存在する。『真・三國無双』シリーズで言うところの武将だ。強敵との戦いはやみくもに攻撃するだけでは突破するのが難しく、カウンターや回避などのアクションが攻略の鍵を握っているデザインとなっている。

 ワラワラと出現する敵(いわゆる一般兵)との戦いは『ゼルダ無双』らしく。強敵との戦いは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』らしい、緊張感のあるバトルが楽しめるのだ。一般兵を蹴散らしながらも、強敵との戦いはじっくりと。メリハリが効いていて、飽きがこない魅力になっている。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[3]ド派手なシーカーアイテムアクション!

 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』といえば、氷の柱を作るアイスメーカー、時間を止めるビタロックなどのシーカーアイテムを駆使したギミック、またはアクションが特徴的な存在だった。

 本作ではリモコンバクダン、アイスメーカー、ビタロック、マグネキャッチといった、基本的な4つのシーカーアイテムがアクションとして登場。これらは全キャラクターで使用可能だ。

 シーカーアイテムは『ゼルダ無双』らしいチューニングが施されており、効果は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』よりもかなりド派手。マグネキャッチは周囲の敵の金属製武具を一気に吸いつけててくれたり、鉄の箱などのオブジェクトもつかむことができる。ちなみに、アイスメーカーは水がなくても、どこでも使用可能。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

 基本的な性質は共通しているが、シーカーアイテムアクションはキャラクターごとに効果が異なるのも魅力。たとえばリンクでビタロックを使うと、敵などの時間を止めたのち自由に動けるが、リーバルならば時間を止めたのち周囲に矢の雨を降らせるといったアクションとなっている。

 また、強敵たちとの戦いでは、一部攻撃にシーカーアイテムでカウンターを決めると、絶大な効果を発揮するといった要素も特徴的。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』とはひと味違った、シーカーアイテムたちを使いこなそう。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[4]全盛期のリンクなどが使える!

 プレイアブルキャラクターは、リンクやゼルダといった主役たちから、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にも登場した4人の英傑などが登場する。中でも100年前の、若々しい姿で登場するインパには驚いたプレイヤーも多いのではないだろうか。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

 また、若々しい姿のロベリーとプルアも登場。プルアと言えば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では老婆でありながらも、若返りの研究で少女の姿をしており、“若者ぶった言動”をとっていた。セリフの中ではこれが本当に若者らしい言動なのかと自問自答することもあったが、どうやら100年前のプルアは同じような言動をしていたようだ。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

 なお、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のリンクといえば、長年の眠りにより能力が衰えており、冒険の中で徐々に調子を取り戻していくといった感じだった。しかし本作は100年前の、現役バリバリのリンクである。弓矢も高速連射し、盾サーフィンで敵を蹴散らしていく姿は、まさに勇者といったところだ。

 ちなみに体験版をプレイした人は、片手剣装備のリンクが、使いやすいけど強みがほかのキャラクターに比べて薄いと感じたかもしれない。片手剣リンクは“あの剣”を装備してからが本番なので、ぜひその強さを自分の目で確かめてほしい。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[5]武器の合成が楽しい!

 武器はバトル前に装備を変更することができ、リンクのみ武器種によってアクションが変わるという特徴がある。ほかのキャラクターはアクションは変わらないが、装備変更で武器の威力などが反映される。

 また、武器は武器どうしを組み合わせることでレベルアップしていき、威力がアップ。さらに“攻撃速度アップ”など、さまざまな効果を持つ“刻印”というものが存在し、レベルを上げると武器ごとに刻印の枠が解放されていく。

 刻印は武器と武器の合成で付与されるほか、同じ印を重ねると効果がアップする。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にはなかった、武器をコツコツと強化していく新たな要素が加わっているのだ。ちなみに本作では、戦いで武器をいくら使っても壊れることはないのでご安心を。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[6]素材のやりくりも健在!

 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では多数の素材が登場し、それらを売ったり、調理するなど、さまざまな使い道があった。

 本作にも素材は登場し、基本的には“ハイラルチャレンジ”というミニクエストをクリアーするためのもの。クリアーするには、集めた素材を必要数渡すだけでオーケー。達成すれば報酬が貰えたり、ショップなどの施設の解放、キャラクターアクションの強化などができる。

 素材はハイラルチャレンジの報酬や、ステージクリアー報酬、ショップからの購入などで入手できるほか、バトル中に宝箱を開けたり、敵を倒しても入手可能だ。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

 また、レシピを入手すればバトル前に素材を調理し、“取得経験値アップ”などの効果が付いた料理を食べることができる。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のように、自由自在に料理できるわけではないが、自分でレシピを覚えておく必要がないので、そのぶん楽に感じた。

 料理を食べたあとには、インパが「おいしいです!」と感想を言ってくれたりするのもうれしいところ。リンクは無口なので「ふんふん!」と、なんだかおいしそうな反応をしてくれる。こういった細かいところも、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにはたまらない要素だろう。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[7]個性豊かなバトルチャレンジ

 基本は章ごとに用意されたメインステージを攻略していくことで、物語は進んでいく。メインステージとは別に“バトルチャレンジ”というサブステージも用意されている。

 バトルチャレンジは“バクダン樽が大量に設置されたステージ”や、“炎属性の攻撃が鍵を握るステージ”など、ステージごとに特徴付けされているのがおもしろいところ。中には“1撃でも攻撃を喰らったら失敗ステージ”など、普段の立ち回りとは異なるアクションを要求されたりする。

 達成すれば素材や武器などの報酬がゲットできるほか、ハイラルチャレンジが解放されることも。とくにキャラクターアクションに関しては、バトルチャレンジが鍵を握っていることが多い。

 もちろん必ず達成する必要があるわけではないので、ストーリーをいち早く知りたい人はメインステージをどんどん進めるといいだろう。バトルチャレンジを全部制覇してからメインステージを進む、メインステージで苦戦したのでサブステージで鍛えるなど、自分のプレイスタイルに合わせて遊んでみよう。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[8]ド迫力の神獣ステージ!

 大きな動物型の古代兵器・神獣。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ではあやつられていたため、敵として対峙することとなった。

 本作はあやつられる以前の、本来の神獣の活躍をみせてくれる。しかも、プレイヤー自身が操作可能。一撃で百単位の敵をなぎ倒していく爽快感が得られる、一種のシューティングミニゲームとなっている。

 ヴァ・ルッタ、ヴァ・ルーダニア、ヴァ・ナボリスは基本的に地上をのしのしと歩き回りながら、敵を倒していくスタイル。空を飛ぶヴァ・メドーだけスタイルがちょっと異なり、空を飛び回りながら空中と地上攻撃を切り換えながら戦っていく。

 神獣ステージはメインステージに用意されているほか、バトルチャレンジのステージとしても登場。メインステージにある場合、再度挑戦する際は、通常ステージのみを遊ぶ、神獣ステージのみを遊ぶ、または両方を続けて遊ぶといった選択も可能だ。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[9]アレンジBGMも必聴!

 記事ではお伝えしにくいが、本作のBGMは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で流れたBGMのアレンジ版が多く採用されている。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のBGMは静かな曲調のものが多かったので、大胆なアレンジには正直驚いたが、それがどれもすばらしいものばかり。

 とくに筆者が気に入ったのが、4人の英傑たちのテーマ。中でもミファーのテーマは本来、ゆったりとしたピアノ楽曲だが、本作ではバトル向けに壮大なアレンジが施されていて、ついついプレイする手を止めて聞き惚れてしまった。

 なお、ステージBGMはチャンスを迎えると転調するといった要素もある。BGMはシステムメニューのギャラリーからいつでも聴けるので、戦いに疲れた際や気になるBGMがあった場合は、ぜひ聞いてみてほしい。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう

[10]細かいところが『ブレス オブ ザ ワイルド』らしい!

 最後の理由が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』愛にあふれた、小ネタの数々だ。

 たとえば回復アイテムであるリンゴは、炎系ダメージを受けると焼きリンゴとなり、回復効果がアップ。リンゴ、焼きリンゴといえば『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で入手しやすかったこともあり、ガブガブと食べまくった人も多いのではないだろうか。

 高いところから落ちた場合は、着地寸前でパラセールを開いて着地ダメージを回避する(自動で発動する)など、“あるある”ネタも多い。ガードジャストでガーディアンのレーザーを弾けたりするのは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンならばニヤリとする要素だ。

 また、リンクは衣装を変えることができ、しかも染色まで可能と『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にあった要素も健在。なお、あくまで衣装であって、防具としての効果はとくにない。

 隠れたコログを捜し出し、コログのミを集める要素もある。コログのミを集めれば、武器の所持数を増やせるなど、ほかにもニヤリとできる要素が多数存在しているので、ぜひお楽しみに!

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ファンにオススメできる10の理由。100年前の世界で、リンクたちの無双アクションを楽しもう