2005年7月26日にアーケードゲームとしてスタートした『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズが今年15周年を迎えた。それを記念して実施した、天海春香役 中村繪里子さんのインタビューをお届け。15年間ともに歩んできた天海春香の印象や思い出などを伺った。

※本インタビューは、新型コロナウイルス感染拡大予防の対策を十分に行ったうえで実施しています。

中村 繪里子(なかむら えりこ)

11月19日生まれ。神奈川県出身。初めて受けたオーディションで天海春香役に抜擢された。代表作は『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(桐生美影役)や『Caligula -カリギュラ』(ミレイ役)など。(文中は中村)

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『アイドルマスター』15周年記念インタビュー中村繪里子さん(天海春香役)。「春香は憧れの存在です」_01

春香との出会いや成長について振り返る

――15周年を迎えた率直な感想を聞かせてください。

中村こういった状況なので適切な表現なのかはわかりませんが、いまの気持ちとしては、「15周年はまだまだこれからだぞ!」というワクワク感があります。もちろん、皆さんが楽しみにしてくださっていたであろう、イベントなどをお届けできていないので、ガッカリさせてしまっているとも感じています。でも、私はまだ未来があるという風に考えていて、「15周年をやり切った!」ということを、この後に感じられるんだなと思うと、楽しみです。

――『アイマス』の15周年イヤーは、2019年7月から2021年7月までの2年間と発表されていますしね。

中村そうですね。2019年7月の生放送で15周年イヤーが「始まりました」とお伝えしていましたが、むしろその期間が伸びたような気持ちもあります。

――せっかくの機会ですので、春香との出会いの話などもうかがえればと思っているのですが、そのときのことは覚えていますか?

中村いちばん最初のオーディションですよね。はい。覚えています。

――春香の第一印象はいかがでしたか?

中村じつはそのときに見せていただいた資料というのが絵コンテのようなものだけでした。その後、いろいろな作品のオーディションを受けさせていただいていますが、資料が絵コンテだったのは、このときだけなんです。『アイマス』は少し特殊な作品で、初めての経験をたくさんさせていただきましたが、始まりから特殊だったんだなといまになって思いますね。そういった出会いだったので、春香の第一印象はイラストなどを見て二次元で捉えるという形ではなく、絵コンテのコマの中で春香がパラパラマンガのように動いていくような、立体的な彼女の動きが印象的に残っています。

――それは『アイマス』の前身である『(仮称)アイドルゲーム』のときの話ですよね?

中村『(仮称)アイドルゲーム』ですらなかったときだと思います。

――「アイドルをテーマにしたゲームを作るぞ」というような状態だったのですね。

中村そうですね。タイトルのようなものもなく、「こういうことをやりたいんだ!」という想いや春香の名前と絵コンテを見せていただいて。後に『(仮称)アイドルゲーム』と知って、なるほどと思った記憶があります。

――オーディションのときに、スタッフの方から言われたことはありますか?

中村「自由にやってほしい」と言われました。とくに、「こういう声にしてほしい」とか、「このセリフのここを際立たせてほしい」というような具体的なディレクションはあまりなくて、「自由に春香としてしゃべってほしい」と言われました。

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――その後、春香を演じることになり、本格的に収録が始まっていったと思いますが、思い出に残っていることなどはありますか?

中村オーディションのときにワクワクして演じたシーンが一向に出てこなくて、「いつ出てくるんだろ?」と思ったことを覚えています。

――どんなシーンだったのでしょうか?

中村海岸線を走っている電車の中でプロデューサーさんに出会って、自己紹介をするというシチュエーションで、すごく気持ちいいお芝居をさせていただけるシーンだったんです。だから、すごく楽しみにしていたのですが、なかなか出てこないので「あれ?」と思っていました。でも、そのときに感じた、清々しい気持ちや初々しさ、それと、電車の中で初めて出会った人にも臆することなく、素直に話しかけられる彼女のよさというのは、シーンが変わってもずっと根底にあるんだなと台本をいただくたびに思っていました。

――春香はすごくまっすぐな女の子ですが、『アイマス』シリーズでは作品によって少し設定が変更されていたりしますよね。中村さんの中で春香の印象が変わったタイミングはありましたか?

中村徐々にいい子になっていく印象でした。とくにテレビアニメでは、仲間をすごく大切にしていたり、春香を演じていくなかでは違和感はありませんでしたが、私個人としてはいままでなかった面だと客観的に思っていた部分がありました。たとえば、プロデューサーさんに対してワガママを言ったり、駄々をこねてみたり、拗ねてみたり怒ってみたり。でも、うれしいことがあったらちゃんとうれしいと伝えられる等身大なところが、ほかの視点が入ることによって少し違うように見えたというか。そういう意味では、いろいろな作品の春香と出会うたびに肉付けされていった感じがします。

――テレビアニメでは、プロデューサーはもちろん、ほかのアイドルとの交流も深く描かれていましたよね。では、演じられるときにとくに意識をしていることはありますか?

中村長く演じていると、「語尾がちょっと上がると春香っぽい」とか、「このくらいの跳ね感のセリフのおさめかたをすると春香が喜んでいるように聞こえる」というようなことがわかってくるんですよね。でも、それは春香の真似をしている私であって、春香ではないと思っていて。おそらくその違和感はプロデューサーの皆さんも気付かれると思うので、絶対にやらないようにしています。

――変に技術を使わないで、しっかりと春香に向き合いたいと。

中村そうですね。そういった技術を使ったほうが早いかもしれませんが、私の中でそれでは春香ではなくなってしまうと思っています。

――中村さんにとって春香はどのような存在でしょうか?

中村30代になってから改めて春香のことを思うと、“憧れ”だと感じます。20代のときは、いっしょにいすぎていて憧れるという感覚を理解できていなかったんです。でも、彼女といっしょにいるなかで、彼女の性格に中村繪里子が助けられていたり、正してもらったり、春香がいるからこそ愛してもらえたり。いい影響を受けていたということを、30代に入ってから少し自分の中で意識できるようになりました。難しいのは承知していますが、「春香のようになりたい」と思うようになっていて。この気持ちは“憧れ”だと思います。春香のほうが年下なんですけどね(笑)。

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いつかアイドルたちといっしょのステージに立ちたい

――これまで春香について伺ってきましたが、ここからは『アイマス』全体のお話を伺えればと。まず、『アイマス』の魅力はどこだと思いますか?

中村「正解がないこと」です。『アイマス』には、「こうでなければならない」というのものが、あまりない気がしています。私は『アイマス』のアイドルたちをキャラクターと呼ぶことに少し違和感がありまして。おそらく、みんなのことをキャラクターではなく、ひとりの人間と捉えているのだと思います。皆さんが職場の方のことをキャラクターとは呼ばないように、私の中で『アイマス』のアイドルはそういう感覚なんです。似ている部分があったとしても、みんな個性が違っていて、その個性をひと言で語れないところが、本当の人間みたいだなと感じます。だからこそ、これだけアイドルがいる中で、同じようなアイドルがいたとしても全員が必要ですし、アイドルたちの新しい面が見られたときに、「そうじゃない」と否定をしないで、「そういう一面もあるんだ」と思えるのかなと。それがすごく居心地がいいんですよね。「こうじゃなきゃいけない」では、それしかできなくなってしまうので。

――15周年のタイミングで坂上さんにもインタビューさせていただいたのですが、『I Want』を初めて聞いたときに「これは春香の曲じゃないだろ」と思ったけれども、それを許されるのが『アイマス』だということを話されていました。

中村そうなんですよね。アイドルがその曲をどう歌うだけであって、その曲がアイドルを表すわけではないというのはあると思います。私も初めて『I Want』を聞いたときはビックリしましたが、違和感はなかったです。

――それこそ「春香ならどう歌うんだろうな?」ということを考えていた感じでしょうか?

中村まさにそうですね。

――続いて、『アイマス』シリーズの特徴として、イベントを数多く開催されてきたということがあると思うのですが、とくに印象に残っているものはありますか?

中村大きいイベントも小さいイベントも本当にたくさんやらせていただきました。でも、イベントの大小というのは、そのときに集まってくださる人数や会場のキャパシティが違うだけで、私たちがやること自体は変わらないと私は思っています。なので、10周年で初めてドームに立ったときのことをいちばん記憶に残っているのだろうと思われているかもしれませんが、西武プリンスドーム(※現在はメットライフドーム)での10thライブと同じくらい、渋谷・パセラグランデさんで開催した961プロと765プロの合同リリース記念イベントのことも覚えています。そのときに初めてプロデューサーさんがイベントの空気を作るんだという楽しさも怖さも感じたんですよね。そのほかにもラジオ番組の公録ではけっこう無茶したなーとか(笑)。

――ゲリラ収録とかもありましたね(笑)。

中村初期のころは照明を当てられるという経験もあまりなかったので、眩しいのが嫌で、ずっとうろうろ逃げていたんです。そしたら、私の照明を担当してくれていたのが、その日、初めて照明をまかせてもらえた女の子で、チーフの人に「いいから、あいつを追え!」とめちゃくちゃ怒られたそうで。後からそれ知って「そうだったんだ! ごめんなさい」と話したことも覚えています。でも、その経験があったからこそ、10周年ライブのときに照明の方たちがどんな想いで会場を作っているのかということを直接聞くことができました。あのときステージにいる私とは別の位置に赤いサスペンションライトを入れてくださっていた曲があったのですが、照明チームが私と向き合う位置に春香が見えるように作ってくれていて、「明かりから逃げ回っていた私とは違って、ちゃんと成長しましたよ」と思ったりもします。10周年ライブの衣装チームがすごくがんばってくださったことが、いまだに衣装を新しく作ってもらうときの教訓になっていることもあります。

――それはどんなことですか?

中村西武プリンスドーム(当時)はいままでのライブ会場に比べて少し高地にあるので、気圧の変化で体がむくむんです。そんなことは過去に一度もなかったので、何も考えずに前日のリハーサルで衣装を着ようとしたら、まったく入らず、全部縫い直していただきました。リハーサルと公演1日目はそうして乗り切ることができたのですが、公演1日目に楽しくてハッスルし過ぎたことと、徐々に体が気圧の変化に慣れてきたようで、2日目には逆に衣装がぶかぶかになってしまいました。それで今度は2日目の本番直前に衣装を詰めていただくということがあったので、それ以降のライブでは衣装のサイズ変更を簡単にできるようにしてもらっています。飛行機での移動時間がタイトだと身体のコンディションを保つことも難しいですし、とても助かっています。

――そういったことも含めて、どれもが本当に素敵な思い出ということですね。

中村そうなんです。おそらく「このイベントについて話してください」と指定をいただいたら、延々としゃべっていられます。

――そのお気持ちすごくわかります。私も「ファン(プロデューサー)としていちばんを選んでください」と言われたら困ります。

中村ありがとうございます! うれしいです。この15周年といういまのタイミングで「いちばんを選んでください」と聞かれたら、私は15周年としてみんなで立つステージがいちばんだと思います。まだ、どんなものになるのかわかりませんが楽しみです。

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――期待しています。先ほども少しお話いただきましたが、いまだから話せる秘話のようなものはありますか?

中村いっぱいありますが、やっぱり自分の話がいいですよね。

――そうですね(笑)。

中村ほかの方のお話を勝手に暴露するわけにはいきませんものね(笑)。では、節目のタイミングでお話を聞いていただいているので、5年前の10周年についてのことにしようと思います。これは以前にお話したことがありますが、10周年の1年くらい前から「ドーム」と言わないようにお願いされていました。大々的に「中村さんは当日まで"ドーム"と言いません」と宣言してくださったので、みんなもフォローしてくれて、私もそのことを楽しんでいたのですが、じつは最初にドームと口にしないように言われたときはムッとしました(笑)。やっぱり、私も「ついにドームに立てます!」と言いたかったんです。

――ラジオやイベントでも、10周年ライブの告知などで苦労されていましたよね。

中村10thライブの当日に「ようやく言えるんだ!」という気持ちがピークになるにはそれだけの期間が必要だったと感じて、めちゃくちゃ感謝しました。

――本当に魂のような叫びでした。

中村リハーサルなどで、ドームと言わないようにお願いした方の指示をちゃんと聞くことができたのは、春香という存在がいてくれたからこそだと思います。もし、これが『アイマス』を離れて、私個人のことだったとしたら、大事な人の指示でも聞けなかった可能性があります(笑)。

――ちなみにリハーサルでも「ドーム」とは言わなかったのでしょうか?

中村そうですね。リハーサルでは代わりに「きっかけのセリフ言います」という感じにして、本番までは絶対に言わないようにしていました。最初は「なんで言わせてくれないの!」と思っていましたが、徐々に私も「絶対に言わない」と意地になってきていたんです。でも、そんなときに春香の存在が私をすごく助けてくれて。春香のおかげで、“ドーム”という言葉を言えるかどうかは本当に些末なことで、ここでみんなとライブをできることのほうが重要だと思えました。それこそ、いっしょにいてくれている仲間たちが、わざと“ドーム”といっぱい言ったり、私に似た言葉を言わせようとしたり、上手にガス抜きをしてくれていたんです。いまでも鮮明に覚えているのが、ライブ当日に会場へ向かうバスの中で「今日こそ“あの言葉”を言うんですよね?」と765プロのメンバーで話していたときに、ダムの近くを通って、下田さん(双海亜美・真美役の下田麻美さん)が「繪里子さん、あれ何ですか?」と質問して、私が「ダームですよ。ダーム!」と答えるというやり取りがありました(笑)。そのときに下田さんが何のためそんなことをしてくれたのかはすぐに理解できましたし、それを聞いたみんなも笑ってくれて、本当に仲間に助けられているなと感じました。

――すごく仲間との絆を感じるエピソードですね。少し話は変わりますが『アイマス』シリーズは多彩な楽曲も魅力のひとつだと思いますが、お気に入りの曲はありますか?

中村難しい質問ですね。事前に質問をいただいたときからめちゃくちゃ考えていたのですが、答えが出ないままなんです。春香のために作ってくださっている曲というのはどれも等しく大事です。でも、それとはべつにカバー曲を歌わせていただけているのも、すごく幸せなことだなと思います。というのも、私たちが生きている現実世界でも、とあるアーティストのために作られた楽曲を、べつのアーティストがカバーするように、春香のために作られた楽曲を『アイマス』のほかのアイドルが歌ったり、逆にほかのアイドルの曲を春香が歌うのは、ふつうのことですよね。でも、いま私たちが生きている現実世界で生まれた楽曲を、『アイマス』のアイドルたちがカバーするのは不思議な関係だと思うんです。本来交わることのない世界がつながったと言いますか、春香が私たちの世界の曲をカバーすることで「春香が本当にいるんだ」と感じました。

 じつはMR(※DMM VR THEATERで行われた“THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆”のこと)で春香に会ったときにデジャブのような感覚だったんです。当時はそれが何かわからなかったのですが、「やっと会えた」、「交わることができた」という感覚は、カバー曲を聞いたときとすごく近いと気付きました。それを今回15周年のタイミングでMA4(※CDシリーズ『THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4』のこと)を発売させていただくにあたって、改めて実感しました。この感覚は春香がどちらかの世界の曲だけを歌っていたら、感じることができなかったと思います。春香が自分自身のために作られた楽曲を歌いながら、私たちが生きている現実世界の曲をカバーするからこそ、どちらの世界も虚構ではないように感じるんだと思います。そのふたつの世界の橋渡しをしているのが、カバー曲なんだと15年目で初めて合点がいきました。

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――MRの話題が出ましたが、先日、SHOWROOMで配信された星井美希の生配信はご覧になりましたか?

中村すごかったですね。めちゃくちゃ感動しました。私はそれを長谷川さん(星井美希役の長谷川明子さん)に伝えることしかできなかったのですが、長谷川さんが「美希に伝えておきます」と言ってくれました。

――贅沢な話をするとほかのアイドルたちの配信も期待しちゃいますよね。

中村贅沢だとわかりながらもやっぱり願ってしまいます。

――では、この流れでやってみたいということもあれば教えてください。

中村誰が喜ぶのか、などはわかりませんが、私は春香といっしょにステージに立って手をつなぎたいです。もちろん、春香を見たいという人にとっては私が急に出てきたらビックリするのはわかっていますが、何かできたらいいですね。たとえば、ライブの最後に「ありがとうございました」と言うときに、みんなが自分が担当しているアイドルと手をつなげたらいいのになとすごく思います。

――いろいろとアツい想いを語っていただきましたが、そろそろ締めに向かいたいと思います。中村さんにとって『アイマス』とはどのような存在でしょうか?

中村昨年、バンダイナムコエンターテインメントフェスティバルのときに「バンダイナムコエンターテインメントとは?」と質問をされて、ちょっとふざけて「収入源」とお答えしました(笑)。

――(笑)。

中村もちろんその側面もゼロではないので、私はそう答えてもいいと思うんです。でも、それはつまり、ないと死んでしまうということなんですよね。『アイマス』がなかったら声優になれなかったと思いますし。ちょっと個人的な話になってはしまうのですが、「声優にならなかったら何になっていましたか?」とインタビューで質問されたときに私がお答えするのは「死んでいたと思う」なんです。声優になるか死ぬか、そのどちらかしかなかったといまだにそう思っています。私が声優であり続けられるのは『アイマス』があるからこそなんですよね。私にとって声優の始まりでもあるので、『アイマス』があったからこそ、作品を越えてさまざまな世界に中村繪里子として生きていけるんです。ある意味、「生きる意味」というか、「生きる価値」というか、「赦し」とでも言うんでしょうか。そこにいていいと赦されているというか。なので、私にとって『アイマス』とは、私を赦してくれているものだと思います。

――最後に全国のプロデューサーにメッセージをお願いします。

中村これも難しいですよね。プロデューサーさんがいなくなったら、『アイマス』自体が終わりだと思うので、この質問をしていただけるのはすごく幸せだと思います。だから、いつまでも『アイマス』が続いていくことを願っていますし、そうできるように努力はするので、この先も私たちのメッセージを伝える相手として、あなたにいてほしいです。

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[2020年8月31日13時00分記事修正]
本文の一部表記を修正いたしました。