『スプラトゥーン2』のナワバリバトルNo.1を決める公式大会“第5回スプラトゥーン甲子園”。各地区大会を突破した8チームと、オンライン大会を制した2チームによる全国決勝大会が、2020年8月15日(土)と16日(日)にいよいよ開催される(※)。

 今大会は無観客およびオンラインでの開催となり、過去の甲子園とは趣きが異なるが、ウデ自慢たちによるアツいバトルと、チーム戦が生むドラマが、見応え十分なものになることは間違いない。

※新型コロナウイルスの影響により、当初開催が予定されていた4月から延期。また、東海地区大会が中止となったため、全10チームの参加となる。

 2019年1月に行われた第4回甲子園の全国決勝では、前回王者“GGBoyZ”が大舞台での強さを見せ、攻守で相手チームを圧倒。決勝戦では屈指の連携力を持つ“SpRush!!”を破り、見事に連覇を成し遂げた。その後、第5回甲子園が2019年10月にスタート。第4回からブキのバランスが大きく変化する中、一段とレベルアップしたイカたちが激しい塗り合いをくり広げた。そして迎える、全国決勝大会。各地区の代表決定から開催まで少し間が空いたが、そのぶん、練習を重ねたイカたちのエネルギーはフルチャージ! これまで以上の激戦が予想される。

 この記事では、全国決勝大会に出場する全10チームのメンバーと特徴を紹介。これまでの戦いを振り返り、全国決勝大会の観戦に備えよう。

 なお、大会のルールや対戦ステージについては、第5回スプラトゥーン甲子園の特設サイトでチェックしてほしい。

第5回スプラトゥーン甲子園全国決勝大会出場チーム紹介

近畿地区大会 DAY1代表:月下雷鳴

キャッチコピー:電光石火のリベンジャーズ

第5回スプラトゥーン甲子園、地区大会優勝チームを紹介。8月15、16日の全国決勝大会で、いよいよ2020年のナワバリバトルNo.1が決まる!_01
メンバー(左から):メンタリティしのはら、オクラ、りうくん、ひいらぎ

 第3回甲子園で全国準優勝だった“ガリガリーズ”のリーダー・メンタリティしのはら選手をはじめ、甲子園や公式大会で実績のあるメンバーが集う、オールスター感溢れるチーム。今大会では、個の力でも連携力でも相手を圧倒し、速攻を仕掛けて攻め切る勝ちパターンが目立った。

 また、カバー力が高く、一時的に数的不利な状況が生まれても、すぐに味方が穴を埋める立ち回りを見せ、大崩れすることなく勝ち進んだ。実績は十分な一方、過去の大会で頂点には一歩届かず、各々が悔しい思いもしているこのチーム。全国決勝では、今度こそ優勝をと、大暴れする姿が見られるはずだ。とくにメンタリティしのはら選手は、第3回全国決勝の決勝戦で“GGBoyZ”に敗れていることもあり、両チームの対決は大きな見どころとなる。

近畿地区大会 DAY2代表:DetonatioN Gaming

キャッチコピー:破壊王

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メンバー(左から):ミリンケーキ、Ku、けいとぅーん、れき

 第4回甲子園の信越地区大会を制した“えふわんけーき”のメンバー3名に、NPB主催の大会“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”の優勝チーム“ハイパービーム”のメンバー1名で構成された、ツワモノ揃いのチーム。

 戦いかたの特徴は何といっても攻撃力の高さで、速攻を仕掛けて前線を維持したまま押し切ったり、防御的な相手に対して守りを打ち崩すほどの激しい攻めを見せたりと、終始相手を圧倒して勝ち進んだ。対面に対する個々の力が強いことはもちろん、味方のスペシャルに合わせた攻め上がりも見事で、相手に自分の戦いかたをさせなかった。

 全国決勝では、近畿地区大会の頃(2019年10月)から大きくブキのバランスが変化する中、“DetonatioN Gaming”がどんな超攻撃的な戦いを見せるのかに注目だ。

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九州地区大会DAY1 代表:えびチリソース

キャッチコピー:嵐を呼ぶダークホース

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メンバー(左から):ふしぎ、さっぷ、えび、しょー

 意外性という意味では、全国決勝進出チームの中でもトップと言えるチーム。甲子園も回を重ね、過去の大会の実績や試合傾向から優勝チームが予想されがちだが、そんな予想の上位に入る強豪たちをつぎつぎと破って優勝を果たしたのが、全員が甲子園初出場の“えびチリソース”だ。

 相手に押される展開も多かったものの、ここしかないというわずかなチャンスをモノにする勝負勘と、攻勢に出るときの息の合った連携で、並みいる強豪を撃破していった。地区大会優勝という結果は本人たちも驚くほどだが、それを成し遂げられたのは確かな地力があってこそ。全国決勝でも波瀾を起こすのか、大いに期待したい。

九州地区大会DAY2 代表:〆る者達

キャッチコピー:変幻自在の戦術家

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メンバー(左から):ルオカ団長、ちゃちゃ、こん♪、ばるかん

 リーダーのルオカ団長選手は、過去の甲子園に選手として出場したほか、第4回においては近畿地区大会DAY2代表“ぽぽじろう学園高等部3年A組”の指導者として関わるなど、甲子園との縁が深い。指導者を務めるだけあり、編成や戦術を考えることを得意としており、バトルのウデマエはもちろんチームの頭脳としてもキーマンとなる選手だ。

 その戦術は今大会でも十分に発揮され、ステージや相手に合わせた対策とブキ編成で、チームを勝利に導く。決勝戦では、全員がボールドマーカー7を持った“†Red Splite†”と激突したが、この難敵に対しても“〆る者達”はしっかりと対応。徹底した遠距離攻撃や、冷静な各個撃破で勝利する。全国決勝でも、相手のいいところを封じる頭脳戦に注目だ。

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北海道地区大会DAY1 代表:四神乱舞

キャッチコピー:北の守護神

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メンバー(左から):At、ぎゃんぐ、らすく、てぃ

 第4回甲子園で北海道地区大会を制した“四神乱舞”が、第5回でも同地区を制覇。北の王者として、再び全国決勝の舞台に上がる。L3リールガンが甲子園を席巻する中、好きなブキで戦うことをモットーとするこのチームは、L3リールガンなしで勝負。ギアパワーや立ち回りを工夫して相手に対抗し、幾度もの苦しい場面を乗り越えて優勝を果たした。

 リーダーのAt選手がパブロで塗り広げながらしぶとく生き残り、仲間はリーダーの塗りをサポートするように立ち回るなど、守り重視の戦術が見事だった。メンバーの入れ替わりも見られる甲子園において、“四神乱舞”は前回から変更なし。強い信頼関係で結ばれた4人が、全国決勝でも力強い連携を見せてくれるだろう。

北海道地区大会DAY2 代表:Crown Hunt

キャッチコピー:恐怖の射線

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メンバー(左から):もめん、べるりぃ、まーくん、カントリ

 精密射撃にけん制にと、べるりぃ選手のスプラスコープが軸となるチーム。編成として、スプラスコープは固定し、ほかのメンバーは状況に応じてブキを持ち替えながら相手を抑え込んだ。中央や高台に陣取ったスプラスコープの圧力は非常に高く、簡単には突破を許さず、相手が攻めあぐねているうちに塗りを広げるという、自分たちの戦いかたに持ち込んでの勝利が目立った。

 地区大会決勝戦の相手は、強豪かつ甲子園ファンの人気も高い“Libalent Calamari”。お互いにチャージャーの使い手がおり、ともに正確な射撃を見せ拮抗した展開になるが、僅差で“Crown Hunt”が地区代表の座を手にした。全国決勝でも、ピンポイントで光る射撃テクニックで、視聴者をうならせてくれることだろう。

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関東地区大会DAY1 代表:GGBoyZ

キャッチコピー:King of Kings

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メンバー(左から):たいじ、ダイナモン、えとな、れんぞーん

 第3回、第4回甲子園を連覇している、言わずと知れたナワバリバトルの王者“GGBoyZ”が、今年もしっかりと全国決勝へ進出した。メンバーには変化があり、新たにれんぞーん選手が加入。これまで前衛の要だった選手との交代となったが、チームの強さはいっさい揺らぐことなし。それぞれが役割をまっとうする、盤石の立ち回りで勝利を重ねた。

 相手が優位に立つ瞬間はあるものの、誰よりも勝ちかたを知っているのが王者。相手が勢いに乗った際は少し引いていなし、攻めるべきときにグッと塗り広げ、攻守で違いを見せつけた。圧倒的な本番の強さもあり3連覇への期待も膨らむが、名実ともにトップチームだけに、マークも厳しくなるというもの。相手チームの戦術と、迎え撃つ“GGBoyZ”の戦いかたは、全国決勝のキーポイントとなるはずだ。

関東地区大会DAY2 代表:どんぐりーず

キャッチコピー:一撃必中

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メンバー(左から):Nうら うらちゃん、まっちゃあいす、みけ、ここ

 リーダーのNうら うらちゃん選手が、“塗りがカンストするほど好きなブキ”と語るホットブラスターカスタムを軸とするチーム。ホットブラスターカスタムが、遠近両方の相手に対応する正確な射撃で活躍し、仲間はリーダーを徹底サポート。リーダーが自由に動けるよう足回りを整える、アシストしやすいブキに持ち替えるなど、柔軟な対応で激戦を勝ち抜いた。

 単独行動ではきびしい場面でも、的確なインクアーマーの援護で耐える、テンポよく連続攻撃を仕掛けて相手を倒すなど、随所で息の合った連携を見せたことが印象的なチームだ。甲子園では使い手がそう多くはないホットブラスターカスタムが、全国決勝でも輝きを見せるのかに注目しよう。

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オンライン大会・冬 代表:たぴおかよもぎあいす

キャッチコピー:復活のツインズ

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メンバー(左から):なめこあいす、ほーく、でぃめんたー、yomo

 予選リーグマッチ(ルールはガチエリア)の成績上位8チームが、代表決定トーナメントで激突するオンライン大会。今年はオンライン代表が冬と春の2枠用意される中、冬を制したのは、“たぴおかよもぎあいす”だ。

 九州地区大会DAY2でベスト8に終わるも、さらにウデを磨いて再び甲子園にチャレンジ。実の双子であるほーく選手とでぃめんたー選手を中心にした息の合った連携と、状況に合わせてブキを使い分けて戦う適応力の高さで、見事に代表の座をつかんだ。

オンライン大会・春 代表:Another

キャッチコピー:最後の刺客

第5回スプラトゥーン甲子園、地区大会優勝チームを紹介。8月15、16日の全国決勝大会で、いよいよ2020年のナワバリバトルNo.1が決まる!_10
メンバー(左から):ぴの、バズ、りぃれ、れんたな

 2020年8月3日に行われたオンライン大会・春の代表決定トーナメントにて、“Another”が最後の1枠に入った。

 第4回甲子園の全国決勝でも活躍したれんたな選手とバズ選手(当時はそれぞれ別のチームに所属)を擁するこのチームは、予選リーグを1位で突破すると、そのウデマエを存分に発揮。速攻を仕掛けて序盤に有利な状況を作ると、個々の高い攻撃力で優勢をキープし、相手に簡単には押し返させない戦いを見せた。ステージではなく、相手に応じてブキ編成を変える柔軟さも、大きな強みと言えるだろう。

全国決勝大会は、総当たりのリーグ戦&一発勝負のトーナメント戦で開催

 2日間にわたって行われる全国決勝大会では、DAY1のリーグ戦を経て、DAY2のトーナメント戦でチャンピオンを決める。DAY1のリーグ戦は、全10チームが下記の【甲】リーグと【乙】リーグに分かれて、それぞれ総当たりでバトル。各リーグの上位4チーム、計8チームがDAY2のトーナメントに進む。総当たり戦は甲子園では初の試みとなり、トップチームどうしの戦いがより多く見られるので、大いに楽しみなところだ。

甲リーグの参加チーム

  • 月下雷鳴
  • えびチリソース
  • 四神乱舞
  • GGBoyZ
  • たぴおかよもぎあいす

乙リーグの参加チーム

  • DetonatioN Gaming
  • 〆る者達
  • Crown Hunt
  • どんぐりーず
  • Another

 改めて代表チームを振り返ると、全国決勝大会はどう考えても激戦必至。一瞬のカウントも、一滴のインクも見逃せない試合が展開されることだろう。王者の3連覇か、実績のあるチームの悲願達成か、それとも意外なチームの躍進か……何が起きるかわからない甲子園の結末を、ぜひ見届けてほしい。

 当日の中継配信番組では、甲子園ファンから募集した応援コメント&メッセージの公開や、甲子園にまつわるクイズ大会(視聴者プレゼントあり)などの企画もあるので、バトルと合わせて、イカたちの祭典を存分に楽しもう。

 なお、全国決勝大会のDAY1は2020年8月15日(土)11時スタート、DAY2は2020年8月16日(日)13時スタートと放送開始時間が異なるので、リアルタイムでの視聴を予定している人は注意してほしい。

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