バンダイナムコエンターテインメントよりサービス中の『アイドルマスター シャイニーカラーズ』（以下、『シャニマス』）。2020年4月24日に2周年を迎えたことを記念して実施した、和久井優さん（浅倉透役）のインタビューをお届けする。
和久井 優（わくい ゆう）
1月24日生まれ、栃木県出身。ゲームやアニメのほか、舞台女優としても活躍。おもな出演作は、アニメ『アイカツ！』シリーズ（氷上スミレ役、シャルル シャーロット役ほか）、『三者三葉』（西川葉子役）など。（文中は和久井）
緊張しながらも等身大の演技で挑戦
――透役は、オーディションで決まったのですか？
和久井そうです。最初は音源を提出してのオーディションだったのですが、『アイマス』シリーズのオーディションということで、とても緊張しました。でも、思っていたよりも透ちゃんというキャラクターが自分の中に入ってきた感覚があり、自然体で演じることができました。その後のスタジオオーディションでも、とくに緊張してあたふたすることもなく演じられたのですが、オーディションの後に「もしかしたら、印象に残らなかったかもしれない……」と不安になりながら帰りました。
――ふだんのオーディションは、緊張されることは多いのですか？
和久井私自身、かなり緊張しやすい性格ということもあって、オーディションはいつもドキドキ緊張しながら受けています。なので、今回の透ちゃんのオーディションのように、緊張せず、私が思う透ちゃんを自然体で表現できたのはレアケースです。
――透については、どういった印象を持たれていますか？
和久井最初に透ちゃんの資料をいただいたときは、ボーイッシュで、あまりキャピキャピとはしゃぐことが好きではない女の子なのかなと感じました。ですが、だんだん透ちゃんと付き合っていくうちに、透ちゃんはあくまで自分らしさを大事にしているだけで、ちゃんと女の子らしさも持ち合わせている子だということに気づいて。私が思っていたよりも、もっともっとナチュラで、透明な子なんだという印象を持ちました。
――ご自身が透と似ているところや、共通点を感じるところはありますか？
和久井根本的な価値観だったり、“自然体で、ありのままでいたい“みたいな、そういったスタンスは、透ちゃんと似ているのかなと思います。でも透ちゃんは、一見すると感情の起伏が激しく見えないタイプだと思うんですけど、私はけっこう、喜怒哀楽が出ちゃうタイプなので、外側から見える部分はぜんぜん透ちゃんと違うのかなと思います。
――セリフのほかに歌なども収録されていると思いますが、歌唱について、ご自身が心掛けていることはありますか？
和久井歌にはもちろん歌詞があって、その短い文章の中に作詞家さんが想いを込めてくださっていますよね。私自身は歌唱するときに、かなり感情を乗せるタイプだと思っています。だけど、「透ちゃんはそこまで表現するかな？」ということをすごく考えてしまって。どのくらい歌唱を通じて感情を表現するのか、というところが最初はとても苦労しました。
ですが収録の際に、透ちゃんとしての感情の出しかたや歌いかたのニュアンスなどを、スタッフさんにたくさん提案していただきつつ、「思うがままに、自由にやっていいよ」というディレクションを受けまして。そこからは、透ちゃんらしい、透明感のある歌をスムーズに収録することができました。
アイドルたちへの愛ゆえの葛藤が渦巻く! ?
――『シャニマス』のゲームはプレイされていますか？
和久井透ちゃんに決まる前まではちょくちょくプレイしていたのですが、役が決まってからは、少しお休みしています。
――お休みされているのには、どういった理由があるのですか？
和久井透ちゃんに決まってから『シャニマス』でほかの子をプロデュースしていると、なぜか浮気をしているかのような気持ちというか、心苦しくなってきちゃいまして（笑）。少し罪悪感を感じたので、ちょっとお休みしようかなと。
――透への愛ゆえなのかもしれませんね（笑）。そんな状況で聞くのも心苦しいですが、透以外でお気に入りの子は？
和久井難しいですね……。第一印象では杜野凛世ちゃんだったんですが、実際にプロデュースをいちばんしたのは真乃ちゃんですね。やっぱり、ゲーム内で最初に出会いがあったということもあり、とても愛着が湧いて、プロデュースを重ねていくごとに真乃ちゃんの魅力にハマっていきました。
――ありがとうございます。透も、多くの方にプロデュースしてもらえるといいですね。
和久井そうですね。私も透ちゃんも、『シャニマス』のメンバーに加わったばかりなので、透ちゃんの魅力を最大限引き出せるようにがんばります。ただ、透ちゃんには、まだ私も知らない魅力がきっと隠れているのかなと。その隠れている部分はきっと、ほかのアイドルたちや、プロデューサーといっしょに関わることで見えてきたり、生まれてきたりすると思うので、私自身もすごくワクワクしています。
そして、透ちゃんの所属するノクチルのメンバーは、いまはただの幼なじみで、これからアイドルになる子たちです。新しいプロデューサーの方も、これまでプロデュースしてくださっていた方も、ぜひ透ちゃんとノクチルに目をかけて、新しい魅力を発見してくださるとうれしいです。
