バンダイナムコエンターテインメントよりサービス中の『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、『シャニマス』)。2020年4月24日に2周年を迎えたことを記念して実施した、田中有紀さん(芹沢あさひ役)のインタビューをお届けする。
田中 有紀(たなか ゆき)
6月26日生まれ、東京都出身。2017年公開の劇場アニメ『きみの声をとどけたい』(龍ノ口かえで役)で声優デビュー。声優ユニット“NOW ON AIR”や“Kleissis(クレイ・シス)”としても活躍している。(文中は田中)
初めての緊張するステージで背中を支えてくれたPや仲間たち
『シャニマス』の一員として、デビューしてからの1年間を振り返ってみて、どんな1年でしたか?
田中4月のCDのリリイベ(※1)に始まり、夏には“サマパ(※2)”もあって……。あさひやストレイライトだけでなく、私にとっても初めてのことが連続の1年でしたね。
※1 2019年4月21日、5月5日に開催された『THE IDOLM@STER SHINY COLORS FR@GMENT WING 01』の発売記念イベント
※2 2019年8月18日開催のイベント“THE IDOLM@STER SHINY COLORS SUMMER PARTY 2019”
※THE IDOLM@STER SHINY COLORS SUMMER PARTY 2019のリポートはこちら
――あさひを演じてきて、当初と印象が変わったことはありますか?
田中印象が変わるというよりは、私の中でだんだんと具体的な存在になってきているのを感じています。最初は資料に書かれた、描かれた平面上の存在だったのが、お芝居を通じて理解を深めていったことで、いまでは3Dモデルになってしゃべって動いているような。
――お芝居をするにあたって、とくに意識してきたことはありますか?
田中あさひはストレートにものを言う子なんですが、悪意はまったくなくて、ただ純粋に思っていることや聞きたいことを口に出しているだけなんです。でも、そこに私の感情のフィルターを通してしまうことで、キツい印象を与える演技になってしまっていて、それをどうするかが課題でした。
――斬れ味バツグンですからね。
田中とくに冬優子ちゃんとの会話は、台本で字面を見るとバチバチにやり合っているようで、私でも「大丈夫かな?」と思います(笑)。でも、14歳の女の子ならではの純粋さやかわいらしさを意識することで変わってくるんですよね。スタッフさんとも話し合いながら少しずつ調整していき、1年経ってあさひのことをより理解できるようになったと思います。
――冬優子との話も出ましたが、ゲーム内のイベントで印象に残っているものは?
田中感謝祭であさひがダンスを止めてしまうところですね。私も台本をいただいたときはすごくびっくりしました。その後、あさひをひとりにすることなく、冬優子や愛依が彼女を引っ張ってくれるシーンでは胸が熱くなりました。あとは4月1日に実装されたあさひのSSR“空と青とアイツ”のコミュです。そこでの、あさひの可能性を狭めてはいけないと声を掛けてくれるプロデューサーさんの言葉がすごく好きで……。
――プロデューサーに感動したんですね。
田中『シャニマス』では、プロデューサーさんを始め、あさひを支えてくれる人たちの言葉が胸に刺さるシーンが多くて、私といっしょに日々成長させてもらっているなと感じています。
やっぱり摩美々が好き!
――『シャニマス』で、あさひ以外に好きなアイドルを挙げるとしたら?
田中やっぱり摩美々ちゃんひとすじですね。浮気はしません(笑)。うれしかったのは、イベントでユニットをまたいで“チームまりあ”が結成されたこと。摩美々、凛世とあさひがいっしょに行動するんですよ。あさひの面倒を見てくれる摩美々の姿も堪能できて、ふたりには「ありがとう」と言いたいです(笑)。
――もうひとつ、ストレイライトの楽曲以外で好きな曲を教えてください。
田中『夢咲きAfter school』です。まさに“青春!”という楽曲で、もともと好きだったんですけど、バンダイナムコエンターテインメントフェスティバルのリハーサルのときに間近で振り付けを見て、もっと好きになりました。2番の終わりから、メンバーみんなで向き合うところが“激エモ熱”くて(笑)。言葉が出なかったですね……!
――その公演が行われたのは東京ドームでしたね。そのときの気持ちはどうでしたか?
田中見たことがない景色で、自分を見失わないようにすることに必死でした。そんな中、冬優子役の幸村さんが「緊張する緊張する緊張……」と唱え続けて、さらにプレッシャーを掛けてきたりして。そのオロオロしている姿に救われた部分もあるんですが(笑)。
その幸村さんの向こうにはさや姉(和泉愛依役の北原沙弥香さん)がいて、ダンスの経験も豊富な方なので困っていたら丁寧に教えてくれたりして、頼りになるんです。ふたりに支えられて、何とかやれたんだと思っています。
――いいチームですね!
田中ストレイライトだけでなく観客席の皆様も温かかったですし、283プロのみんなも私たちが出番を終えて戻ってくると「お疲れ~!」と全員で迎えてくれて……。中には泣いている方もいて、心からいい場所だなと。本当の意味で283プロの一員として受け入れてもらえたと思えるようになりました。
※“バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル”のリポートはこちら
――今後挑戦してみたいことは?
田中ストレイライトの単独ライブやイベントをやるのがいまの目標です。もともとはさや姉が初期のころから言っていたことで、当時の私は想像もしていなかったのですが、私や幸ゆき村むらさんも活動を重ねていくうちに自信もついてきて、いまではみんなの目標です。
――最後に『シャニマス』のつぎの1年への意気込みをお願いします。
田中1年遅れで加入した私たちですが、それを感じさせないくらいの熱量を持って、これからもライブやイベントに臨んでいくつもりです。それ以外にも、もっと新しいことに触れる機会があると思うので、メンバーたちと切磋琢磨しながら挑んでいきたいです。