日本時間の12月13日に行われる、海外ゲーム賞“The Game Awards”。豪華な演出やゲストとともに受賞作の発表だけでなく新作ゲームの発表なども行われる本イベントに、新たな楽しみ方“The Game Festival”が加わる。

 The Game Festivalは、ValveのPCゲーム配信プラットフォームSteam上でバーチャルに行われるサイドイベント。日本時間の13日午前3時から48時間後の15日午前3時まで、全13作のインディーゲームのデモが無料公開され、注目作をひと足先にプレイできるのだ。

 デモを公開予定の作品は以下の通り。Nintendo Switch版の国内配信が決まっている『Eastward』や『SkateBIRD』、絵描き犬が魔法のブラシで世界を彩りながら進んでいく超絶キュートな『Chicory: A Colorful Tale』、洋ゲー史上に残る名作のリメイク版『System Shock』をはじめ、海外インディーイベントでも評価の高い作品が勢揃いだ。

『System Shock』 (Nightdive Studios)
自由度の高い一人称視点の没入型アドベンチャーとして、『バイオショック』シリーズなどにも影響を与えた名作『システムショック』のリメイク版。レトロFPSのリマスターやリメイクを得意とするNightdive Studiosが開発を進めている。

『Eastward』 (Pixpil/Chucklefish)

 探鉱作業員のジョンと、彼が見つけた不思議な力を秘めた少女サムのコンビが冒険するアクションアドベンチャーゲーム。独特な柔らかいタッチで描かれる、終わりつつある世界のどこか儚い美しさは必見。

Spiritfarer』 (Thunder Lotus)
 『Jotun』、『Sundered』といったアクションゲームを日本でもリリースしてきたThunder Lotus Gamesの新作。本作では、故人を死後の世界へと送る船の船頭として生活するマネジメントゲームとなっている。スタジオの特徴である手描きアニメーションでゆったり描かれる幻想的な世界描写も注目。

Moving Out』 (SMG Studio/Devm Games/Team17)
 同パブリッシャーが発売した『オーバークック』のように、協力プレイでエクストリームな“引っ越し”(Moving Out)を行う最大4人プレイの協力型アクションゲーム(ただしソロモードもある)。

Röki』 (Polygon Treehouse/United Label)
 スカンジナビアの民間伝承に題材を得たアドベンチャーゲーム。主人公の少女トーブは荒れ地を進み、時にはそこに潜む怪物たちと交流しながら、彼女の家族を救うために冒険していく。

Chicory』 (Greg Lobanov)
 魔法のブラシを手に入れた犬が主人公のパズルアドベンチャーゲーム。キャラ以外にブラシを動かすことができ、それで世界を塗ることでパズルを解いていく。動物たちが住人のゆるくてあたたかい世界も魅力。

Wooden Nickel』 (Brain&Brain)
 19世紀末のアメリカを舞台にした、棒人間などの極端に抽象化されたスタイルで描かれる西部劇アドベンチャーゲーム。開発は前作『Burly Men at Sea: 三人の海の男』が高い評価を受けたBrain&Brain。

Haven』 (The Game Bakers)
 異星に逃亡してきた一組のカップルの生活と冒険を描いたアドベンチャーRPG。今年の東京ゲームショウに出展されていたのでプレイした人もいるかも。

Heavenly Bodies』 (2pt Interactive)
 無重量の宇宙ステーション内で活動していくアクションアドベンチャーゲーム。物理シミュレーションを行っていて、ふわふわとした中で操作に手間取ったりミスったりするというのがポイント。ソロプレイをベースに作られているものの、ローカルの協力プレイにも対応する。

Acid Knife』 (Powerhoof)
 ダークな今どきのドット絵が特徴的な2Dアクションゲーム。

The Drifter』 (Powerhoof)
 殺人を目撃し、自身も殺されるも何の因果か蘇った放浪者が主人公のポイント・アンド・クリック型アドベンチャーゲーム。ハードボイルドな語り口のフルボイスで乾いた物語が展開される。

CARRION』 (Phobia/Devolver)
 進化し、増殖する異形のクリーチャーとなって、人々を屠りながら研究所からの脱出を目指す“逆ホラー”アクションゲーム。

『SkateBIRD』 (Glass Bottom Games)
 ピヨピヨ鳴く小鳥たちがスケボーでトリックを決める、異色のスケボーゲーム。