軍の研究所で極秘裏に研究が続けられていたモンスターが脱走。人類の予想を超えて進化していく“ヤツ”を止める方法は一体……というのはモンスターパニック映画でありそうな設定だが、Phobia Studioの『Carrion』はそんなシチュエーションのモンスター側をやる“逆ホラー”アクションゲームだ。

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 先日のE3で発表されたばかりの本作をパブリッシャーであるDevolver Digitalのブースで遊んできたので、実際のゲームプレイ映像とともにご紹介しよう。

 なお本作はPC以外に家庭用ゲーム機に対応し、2020年に発売予定。また、同パブリッシャーの作品のローカライズを数多く手掛ける架け橋ゲームズにより日本語化が行われる予定だ。

襲え、喰らえ、進化しろ。モンスターパニック映画のモンスター側になる“逆ホラー”アクション『Carrion』【E3 2019】_05

 というわけでプレイヤーが操作するのは、血の色をした赤い触手がウニョウニョ蠢く不定形のクリーチャー。ゲームはステージごとに分かれており、新能力を得たり仕掛けを動作させたりしながら障害を取り除き、ゴールとなる炉のような場所に飛び込むのが目的だ。

 なんせブヨブヨで不定形なもんで操作がめんどくさそうだが、ゲームパッドの場合の操作は左スティックで本体を操作し、右スティックで触手を伸ばす方向を決めるといった感じで、慣れてくると意外と直感的に操作できるようになる。

襲え、喰らえ、進化しろ。モンスターパニック映画のモンスター側になる“逆ホラー”アクション『Carrion』【E3 2019】_01

 最初のうちは鉄扉を力任せに剥がすぐらいしかできないが、研究所の中を進んで研究成果を奪っていくことで、狭い隙間から触手を飛ばせるようになったり、ダッシュでバリケードなどを破壊できるようになったり、さらには透明化能力でセンサーを騙せるようにまでなっていく。

 もちろん次第に人間側の抵抗も固くなり、最初のうちはハンドガンぐらいしかなかったのが、火炎放射器や防衛ドローンまで登場しはじめるので、立ち回りが肝心。ダクトの中で襲うタイミングを見計らっている間は、心がなかなかダークな気分になる。

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 ちなみに本作、今回が完全に初お披露目というわけではなく、正式にはDevolver Digitalとの契約が明らかになったという形。数年前から開発中のGIF画像などがスキモノ諸氏の間でしばしば話題になっていたので、「どっかで見覚えあるんだよな」という人は恐らくそれらの画像を見たんだと思う。

 クリーチャーの気色悪い動きはかなり出来が良く、暗くて恐ろしい雰囲気満点で、ヘビーに鳴り響くサウンド面もすごくいい感じ。PC版についてはすでにSteamに製品ページができているので、気になる人はウィッシュリストに入れておいてはいかがだろうか。

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