サービス開始から丸4年が経過し、さらなる盛り上がりを見せる『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下、『デレステ』)。ライブシーンの演出が豪華になる“リッチモード”や、最大15人がいっせいに歌って踊る“GRAND LIVE”など、時代に合わせたアップデートを続け、多くのプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファンのこと)を魅了している。

 本記事では、『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズの大ファンで、見事、オーディションで藤原肇役を勝ち取った、鈴木みのりさんのインタビューをお届けする。

 なお、ファミ通.comでは大坪由佳さん(三村かな子役)のインタビューを公開中。また、星希成奏さん(夢見りあむ役)のインタビューも10月14日に公開予定なので、そちらもチェックしてほしい。

鈴木みのり(すずきみのり)

10月1日生まれ。愛知県出身。『マクロスΔ』のフレイア役で声優デビュー。近年の出演作は『カードキャプターさくら クリアカード編』(詩之本秋穂役)など。(文中は鈴木)

『アイマス シンデレラガールズ』鈴木みのりさん(藤原肇役)インタビュー。「いつか『シンデレラガールズ』のステージに立てたら……という夢を持っていました」_02
『アイマス シンデレラガールズ』鈴木みのりさん(藤原肇役)インタビュー。「いつか『シンデレラガールズ』のステージに立てたら……という夢を持っていました」_01
藤原肇

my favorite

  • Q. 好きなアイドルは?
    三船美優ちゃん
  • Q. 好きな楽曲は?
    Last Kiss
  • Q. 好きなMVは?
    Fascinate

落ちたと思ったオーディションで『シンデレラガールズ』の一員に

――『シンデレラガールズ』のことは、肇役に決まる前からご存じでしたか?

鈴木はい。私はもともと『アイマス』シリーズが好きで、ゲームをプレイしたり、ライブのBlu-rayを観たりしていました。その中でもとくに『シンデレラガールズ』にハマって、ライブに憧れていたので、いつかステージに立てたら……という夢を持っていたんです。だから、オーディションを受けたいとずっと思っていました。

――そうしたら、肇役として待望のオーディションの話が来たわけですね。

鈴木肇役と、あとじつは、(喜多見)柚役も受けさせていただきました。でも、気負いすぎて、すごく緊張してしまったんです。肇のセリフをうまく言えず、その失敗を引きずって、歌の審査では曲の音程がわからないくらい真っ白になってしまいました。なんとか歌い終わったものの、審査員の方から「柚の演技はやらなくていいです」と言われ、「あ、これは落ちたな」と……。

――それはヘコみますね……。

鈴木帰り道は半泣きでした(苦笑)。マネージャーさんが「大丈夫、『アイマス』はいろいろなアイドルがいるから、まだチャンスはあるよ」と励ましてくれて。でも忘れたころに、「じつは肇役に決まりそう」という話を聞いて。すごく驚きましたし、うれしかったですね。どうやら、オーディションで演じた肇ではなく、私としての受け答えや声のトーンなどが、スタッフさんたちが考えていた肇のイメージに近かったようで、最初の収録では、いろいろな助言をいただきました。

――その内容は?

鈴木肇は言葉を大切にしているからこそ、ゆっくりゆっくり噛み締めて、セリフをしゃべるんだよと教えてもらいました。私はそこまで深く考えていなかったので、セリフのスピードはあまり意識していませんでした。それに、もともと早口でしゃべってしまうタイプなので、とてもいい経験になっています。

 ただ、最初はプロデューサーに向けてひとりでしゃべるセリフが多かったのですが、新しいイベントやカードが実装されるにつれて、プロデューサー以外のキャラクターと会話をするシチュエーションも増えてきました。肇は、いい意味で他人に波長を合わせられるので、いっしょになってはっちゃけることもあれば、おっとりするようなときもあって。最近は、会話の相手に合わせて、いろいろなテンポ感で演技をするようにしています。

――演技の幅が広がっていると。2018年には、念願のライブにも参加されましたね。

鈴木とにかく楽しかったです! プロデューサーさんたちは私ではなく、私を通して肇のことを見てくれる。そこに、声優として強いやりがいを感じましたし、『アイマス』のライブはいいなと改めて感じました。

――肇として歌うときには、どういった点に気をつけていますか?

鈴木やさしいけど芯は強い、というところが肇らしさだと思うので、そこを感じてもらえるように意識しています。あとは、見た目でも肇らしさを感じてもらえるように、手の動きをおしとやかにして、柔らかい表情で歌うようにとか。肇として、指先まで神経を通わせたいなと思っています。

――ライブでは、誰かと相談したりするのですか?

鈴木よく相談をするのは、鈴木絵理ちゃん(堀裕子役)です。絵理ちゃんとはマジメな話をすることが多いですが、現場でくだらない話をして盛り上がるのは、武田羅梨沙多胡ちゃん(喜多見柚役)。内容を覚えていないくらい爆笑しています(笑)。あと、森下来奈ちゃんとは、よく遊んだりします。

――仲がいいんですね~。ちなみに、肇と言えば陶芸ですが、陶芸のご経験はありますか?

鈴木肇役が決まってから、やってみました。子どものころはよく粘土で遊んでいましたし、細かい作業も好きなので、熱中しましたね。初めての経験でしたが、いい器ができてうれしかったです(笑)。それと、“土を触っていると落ち着く”という肇の気持ちがわかるようにもなりました。体験してよかったです。

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お姉さんアイドルの三船美優にメロメロ!?

――『デレステ』についてもお聞きしたいのですが、ふだんのプレイスタイルは?

鈴木家では寝転んでプレイしています。昔から、ゲームを遊ぶときはこの体勢なんです。座って遊ぶと緊張しちゃうというか(苦笑)。

――リラックスして遊んでいるんですね。肇以外で、好きなアイドルは誰ですか?

鈴木一ノ瀬志希ちゃん、堀裕子ちゃん、よしのん(依田芳乃)とか、気になる子はたくさんいます。でも、その中でいちばん好きというと……う~ん、やっぱり三船美優さんですね。彼女が歌う『Last Kiss』にハートを撃ち抜かれちゃったんです。初めて手に入れたSSレアが三船さんで、その思い入れが強いというのもあります。

――好きな楽曲は『Last Kiss』?

鈴木いちばんはそうです! 三船さんの人生経験が感じられる歌詞がとにかくエモいですし、どこか懐かしくて、切ない音色も三船さんのイメージにピッタリなんです。ただ、あまりに好きだったので、カラオケで歌ってみたんですが、そのときはしっくり来なかったですね。

――それはなぜですか?

鈴木やっぱり、あれは原田(彩楓)ちゃんの歌声じゃなきゃダメだと思うんです。原田ちゃんの声だからこそ、憂いや切なさ、色気を感じる楽曲になるんですよ。もし私がライブで歌えるなら、『未完成の歴史』がいいですね。この曲は、CDでは肇と(二宮)飛鳥、(北条)加蓮の3人で歌いますが、ライブではやったことがないので、ぜひ披露してみたいです。渕上さんの歌声が大好きなので……。

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――好きなMVもお聞きしたいです。

鈴木クレイジークレイジー』も好きですが、最近は『Fascinate』がお気に入りです。楽曲の中で、危うい、闇のあるような目を見開く表情をするのですが、ふだんそういう顔をしなそうなアイドルでこの曲のMVを見ると、ギャップがあってスクリーンショットを撮るのが楽しくて。MVもどんどん進化しているので、すごいと思います。

――今後がますます楽しみですね。

鈴木『デレステ』は始まって4年になります。私も肇として関わらせていただいて2年が経ちましたが、そのあいだにもゲームは進化して、どんどん楽しくなっています。これからも、盛り上がっていけるようにがんばりますので、皆さんいっしょに楽しみましょう!

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