サービス開始から丸4年が経過し、さらなる盛り上がりを見せる『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下、『デレステ』)。ライブシーンの演出が豪華になる“リッチモード”や、最大15人がいっせいに歌って踊る“GRAND LIVE”など、時代に合わせたアップデートを続け、多くのプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファンのこと)を魅了している。

 本記事では、三村かな子役として、長年『アイドルマスター シンデレラガールズ』に携わる大坪由佳さんのインタビューをお届けする。

 なお、10月13日には鈴木みのりさん(藤原肇役)、10月14日には星希成奏さん(夢見りあむ役)のインタビューを公開予定。こちらもお楽しみに!

大坪由佳(おおつぼゆか)

6月11日生まれ。千葉県出身。『なんでここに先生が!?』(松風さや役)などに出演。ファミ通のゲーム情報番組『ファミ通LIVE』のMCとしても活躍。(文中は大坪)

『アイマス シンデレラガールズ』大坪由佳さん(三村かな子役)インタビュー。「ライブでは幸せな気持ちになってくれるように、いつも笑顔を心がけています」_02
『アイマス シンデレラガールズ』大坪由佳さん(三村かな子役)インタビュー。「ライブでは幸せな気持ちになってくれるように、いつも笑顔を心がけています」_01
三村かな子

my favorite

  • Q. 好きなアイドルは?
    メアリー・コクラン
  • Q. 好きな楽曲は?
    Last Kiss
  • Q. 好きなMVは?
    Tulip

かな子は場の空気を和ます自然体のムードメーカー

――大坪さんは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の初期から三村かな子役として活動されていますが、オーディションはかな子役として受けたのですか?

大坪かな子と、あと(双葉)杏も受けさせていただきました。

――杏も! それは意外ですね。

大坪課題曲があって、かな子は『My Best Friend』、杏が『YOU往MY進!』だったのですが、もともと『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)が大好きだったし、カラオケでも歌っていたので、「覚え直さなくても歌える〜」という感じでした(笑)。

――それほど『アイマス』がお好きだったんですね。そういえば、かな子役に決まる前から、『アイドルマスター シンデレラガールズ』を遊ばれていたんでしたっけ。

大坪そうですね。自分でプロダクションを作って、友だちといっしょに遊んでいました。そういうこともあって、『シンデレラガールズ』になりたいと思っていたので、オーディションの話をいただいたときはうれしかったですね。

――オーディションはどうでしたか?

大坪杏のようなちょっと気だるげなキャラクターは演じたことがありましたが、かな子のようなおっとりした子は演じたことがなかったので、新しい挑戦になるなと感じました。ただ、ゲームを遊んでいたこともあって、杏やかな子のことはわかっていたので、オーディションにはあまり役をつくりすぎずに挑みました。杏のオーディションはサラッと終わったのですが、かな子のときに「かな子は、天海春香と三浦あずさを足して2で割ったような感じでやってほしい」と言われて、「なるほど!」と(笑)。

――ご自身がプロデューサーだからこその、理解の早さですね(笑)。

大坪かな子は、コンプレックスはあるものの、それをネガティブに感じすぎない子なんです。弱点を自覚しているんだけど、春香のようにポジティブに考える子で、そこにあずささんのようなおっとり感を足すような感じでと演技指導をいただいて。

 もうひとつ、かな子は自分に甘いところがあるからこそ、人にやさしくできる子だと思います。いるだけで場が和むというか、自分で空気を作っているという気持ちはなくても、ムードメイクをしているような……。かな子には、そんな才能があるんじゃないのかなと。

――なるほど。かな子を演じるうえで、難しかったことはありますか?

大坪最初の収録では、ネガティブなセリフをポジティブに捉えて言うのが難しかったです。でも、収録を重ねるうちに、かな子のことをより深く理解できましたし、かな子もどんどん成長して、ドヤ顔で言えるようなセリフが増えてきたのは、演じていてうれしかったですね。

――かな子のセリフと言えば、テレビアニメの「おいしいから大丈夫だよ」も有名です。

大坪あのセリフは、(本田)未央の「こんなに食べたら衣装が入らない」みたいなセリフの後に続くアドリブだったんです。ガヤでワイワイ言う中で、最初は「おいしいからきっと全部食べられるよ」と言ったんです。でも長すぎたので、尺に合うように短くした結果、あの形になりました。シリアスな回なのに、あそこが話題になって妙な感じに(笑)。

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お姉さん好きのはずがかわいい少女の虜に!?

――かな子のソロ曲は『ショコラ・ティアラ』と『おかしな国のおかし屋さん』の2曲があります。それぞれ、どういった印象ですか?

大坪『ショコラ・ティアラ』は、デモ曲を初めて聞いたときに、女子力が高くて、とてもかわいい曲だなと思いました。女子力の向上につながったかはわかりませんが、収録のときは、たい焼きを食べながら歌っていて。

――あの曲の甘さは、ショコラじゃなくて、じつはあんこだった(笑)。

大坪はい。おいしかったです(笑)。もう1曲の『おかしな国のおかし屋さん』は、ひとりで何役もやるミュージカル調の曲だったので、私がどう歌うのか、スタッフの方たちに挑戦状をもらった気分でした。すごく難しい曲ですが、『ショコラ・ティアラ』のときよりも成長したかな子の姿を見せられたらいいなと思って収録に臨みました。あとは、ライブをすごく意識した曲だなと思いましたね。私は、自分が歌う曲の演出を考えるのが好きなので、“メレンゲうさぎさん”という歌詞のところでは、スクリーンにうさぎを映したいといったように、いろいろ意見を出しています。スタッフの方たちも、できる限り要望に応えてくれるので、ありがたいです。

――今後も、大坪さんの演出に注目ですね。かな子として歌うときに意識している点もお聞きしたいです。

大坪かな子は自分が幸せを感じたり、人に幸せを与えたりする子だと思うので、ライブを見に来てくれたプロデューサーさんたちが、幸せな気持ちになってくれるように、いつも笑顔を心がけています(笑)。

――たくさんの人の前で歌うのは緊張すると思いますが、あまり緊張しないタイプなのですか?

大坪もちろん緊張はしますが、「ライブを楽しもう!」、「見にきてくれた人を幸せにしよう!」って考えているときに、自分が緊張してもしょうがないと思ったんです。

――なるほど。ちなみにご家族をライブに招待されたりはしますか?

大坪はい。お父さんとお母さんは、『アイマス』のライブをエンターテインメントとして毎回楽しんでくれているので、うれしいです。5thライブの福岡公演のとき、私がセンターだということを家族に内緒にしていました。いざライブが始まったら、私が真ん中で踊っているわけじゃないですか。それを見た、お母さんたちが感動して、泣いていたみたいなんです。そうしたら、その光景を見たうちのマネージャーも号泣していて(苦笑)。そのときは親孝行ができたなと感無量でした。

※5thライブ福岡公演のリポートはこちら

――親御さんにとっては、うれしいでしょうね。『デレステ』についてもうかがいたいのですが、どんなときにプレイしていますか?

大坪『デレステ』は家で遊ぶことが多いです。ソファーの上で体育座りをして。本当は、膝に直で置いて滑らないようにするんですけど、今日の撮影では足を隠すためにスカートの上に置いたら、めっちゃ滑りました(笑)。

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――(笑)。かな子以外で好きなアイドルは?

大坪メアリー・コクラン! 本当は(持田)亜里沙先生のようなお姉さんキャラに甘えたいのですが、メアリーのきれいな瞳にやられちゃいました(笑)。べつに、そういう趣味があるわけじゃないんですけど、ホントにないんですけど……メアリーをセンターにして、(市原)仁奈、(福山)舞ちゃん、(佐城)雪美ちゃん、よしのん(依田芳乃)で『Tulip』を踊らせると、すごく高まります!

――ずいぶん予防線を張った(笑)。ちなみに、好きな楽曲は?

大坪楽曲はどれも好きですが、最近のお気に入りは『Last Kiss』です。衣装の背中の部分がよく見えるところが、個人的に大好評で(笑)。

――細かい!(笑)。よく見てらっしゃいますね。

大坪ついつい見ちゃいます(笑)。あと、イベントもがんばっているのですが、仕事をしながらだと時間的に厳しいときもあって。イベントをこなせないときは、営業をプレイすることもありますね。

――なるほど。では、最後に『デレステ』が4周年を迎えた率直な気持ちを聞かせてください。

大坪もう4周年というよりも、まだ4周年しか経っていないんだというのが正直な感想ですが、ここまで走り続けることができたのは、プロデューサーの応援のおかげです。今後も『デレステ』はさらに進化していきますし、かな子もますます成長していくと思うので、応援しながら楽しんでもらえるとうれしいです。

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