「20年間の歴史が詰まっている展示会です」(長谷川氏)

 東京・浅草橋にあるギャラリースペース“ブックマーク浅草橋”にて、本日2015年7月11日~7月26日までの期間、“風来のシレン展”が開催中だ。

『風来のシレン』20年間の貴重な資料やイラストを多数展示、長谷川薫氏によるライブペイントも_10

 “風来のシレン展”では、スパイク・チュンソフトのプレイステーション Vita用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』の発売と、『風来のシレン』シリーズ20周年を記念し、設定資料や原画、クリエイターとのコラボレーションによるイラスト、20周年を記念したお祝いメッセージなどを展示。『風来のシレン』シリーズの世界観が堪能できる内容になっている。また、扇子やTシャツ、ポストカードセットを始めとしたグッズも多数販売されている。

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 初日は、オープニングイベントとして『風来のシレン』シリーズのキャラクターデザインを担当する長谷川薫氏(スパイク・チュンソフト所属)のライブペイントが実施されることもあり大盛況。スタッフの話によると、オープン前から30人以上のファンが列を作っていたという。また、ライブペイントが行われる1時間前には入場制限がかかり、中に入れない人の姿もいたほどだった。

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 たくさんのファンからの大きな拍手で迎えられた長谷川氏。今回のライブペイントでは、「いちばん苦手なシレンを描きたいと思います」と、大きなキャンバスにサインペンでシレンを描き始めた。シレンの目、鼻、口を描いたところで、「シレンに見えますか? これがシレンに見えればもう半分完成です(笑)」とコメントを交えながら、長谷川氏は大胆かつ繊細なペンさばきで描き進めていくと、シレンと相棒のコッパの姿が! さらに、余ったスペースにはサラリとマムルを描いた。

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 ライブペイント終了後、長谷川氏に話をうかがうことができたのでお届けしよう。

──本日の“シレン展”の感想をお聞かせください。

長谷川薫氏(以下、長谷川氏) 会場に誰もいなかったらどうしようと心配していましたが、これほどたくさんの方がいらしてくれて驚きました。本当にありがたいなと改めて感じました。ふだんは孤独な仕事なので、皆さんの前に出て大きなキャンバスに描くという機会はあまりなく、最初は緊張していましたがすごく楽しかったです。いまはPCを使ってイラストを描いていますが、昔は紙に描いていたのでそのときの気持ちが戻ってきたような感じですね。

──シレンを描くのがいちばん苦手とおっしゃられていましたが、本日の出来栄えはいかがですか?
 
長谷川氏 シレンのイラストは、シリーズごとの世界観や物語に合わせて印象を変えているのですが、三度笠をつけてしまえばみんなシレンになるんですよ。100点までとは言わないまでも、まあまあうまく描けたと思います(笑)。

──今回はサインペンで描かれていましたが。

長谷川氏 最初は怖かったので細いほうで描いていたのですが、キャンバスが大きいので途中から太いほうを使うようにしました。想像していたよりも描き心地がよくて、描いていて楽しかったですね。初代『風来のシレン』のときは紙に描いていて一発描きの真剣勝負でしたので、当時の気持ちが蘇りました。たまにやるといいかもしれませんね。リハビリになりました(笑)。

──“シレン展”の見どころを教えてください。

長谷川氏 正直なところ、自分の絵は見てほしくないですね(笑)。昔の絵はうまくないので……。ただ、ここまで古いと自分が描いたと思えないと言いますか客観的に見ることができるので、当時はがんばっていたんだなと感心しました。シリーズのイラストを一度に見られる機会はあまりないので、昔といまのイラストを比べて見てもらうといいかもしれませんね。

──最後にこれから“シレン展”を訪れるファンへメッセージをお願いします

長谷川氏 20年間の歴史が詰まっている展示会です。恥ずかしい部分も展示されていますが、そういった部分も見どころのひとつではないでしょうか。あとは、グッズですね。ひとつひとつみんなでチェックしていいものに仕上がっていますので、グッズにも注目していただきたいです。

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【“風来のシレン展”開催概要】
開催期間:2015年7月11日~7月26日  
時間:10:00~19:00
会場:ブックマーク浅草橋(〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-21-6 宝山ビル1階)
主催:カフェレオ