現れたメンバーは……

 アメリカ・ラスベガスで2014年10月に開催された『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)のファンフェスティバルにて、フェスティバルに参加していたプレイヤー集団、ORDER OF THE BLUE GARTER(通称BG)のメンバーにインタビューできる機会を得た。
 彼らはEXCALIBURサーバーで活動する一般のコミュニティー。だが、難度緩和前の大迷宮バハムート:邂逅編第5層を世界で唯一突破するなど、『新生FFXIV』においてトッププレイヤーたちに、開発者たちにその名を轟かせ、その後も侵攻編を世界最速でクリアするなど変わらぬ強さを見せる、世界有数のプレイヤー集団なのだ。

 前日、かのBGがフェスティバルに参加しているという話を吉田直樹プロデューサー兼ディレクターから聞く。「話が聞けたらおもしろいですね」なんて返事をしながら、翌日のステージ取材の切り回しで頭をいっぱいにしていたところ、翌朝、宣伝スタッフ氏から「インタビューさせてもらえるそうですよ、BG」との知らせが届く。どうやらこの日、ストリーミング放送のシークレットゲストとして彼らが登場し、その出演後に時間を作ってもらえるとのことだ。

 さてどうしたものか。片や世界指折りのスーパープレイヤー集団、片や偉そうに記事を書いてはいるものの、アートマすら集めきっていないおっとりプレイヤー。共通の話題が持てるのだろうか? 言葉の壁は? 何より「そんな相手には話すことなどない」という尖った人々だったら? 
 いろいろな思いが頭を過ぎるが、無情にも2日目のステージは始まり、そして過ぎ、時間となった。

 待ち合わせで指定された場所にたどり着くと、5人ほどで何をするでもなく楽しそうに立ち話をしている青年たちがいた。ゆっくり近づくと、ハッキリとした言葉もなかったが、お互いにそれとわかり、会釈をする。
 まじまじと彼らを見ると、事前の妄想はどこへやら、まったく自分と変わらない、どこにでもいるゲーム好きの青年に見える。リーダーらしき青年が少し日本語を話せるというので、こちらのカタコトの英語とあちらのカタコトの日本語でなんとか意思疎通をしながら、会場のバックヤードを抜け、空の見える広い場所へ移動を促す。ここなら会場の喧噪も届かない。さっそくインタビューを始めることにした。

ORDER OF THE BLUE GARTERに聞く『新生FFXIV』との付き合いかた_01
▲今回取材に応じてくれたBGのメンバー。

 まずは彼らの名前と好きな担当ジョブをお伝えしておこう。

ORDER OF THE BLUE GARTERに聞く『新生FFXIV』との付き合いかた_02
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ORDER OF THE BLUE GARTERに聞く『新生FFXIV』との付き合いかた_04
▲ミラム氏(26歳)。戦士担当。
▲ゼノラ氏(27歳)。黒魔道士担当。
▲キャラウェイ氏(30歳)。吟遊詩人担当。チームの創設者でもあり、リーダーでもある。
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▲ズデンカ氏(29歳)。モンクと暗黒騎士担当。ずっと暗黒騎士を待っているとのこと(インタビューの時点では噂の段階)。
▲ハドレー氏(32歳)。白魔道士担当。

ナンバーワンは目的じゃない

 さっそくインタビューに入る。

──BGの目的を教えてください。
キャラウェイ チームで楽しいことをするのが目的かな。
──楽しみのためだけですか?
キャラウェイ 楽しさと……目的に向けて上手くプレイできるようにがんばることかな。
──世界でいちばんになるということは目的ではない?
全員 (口々に)違う違う。
ハドレー ナンバーワンは目的じゃないよ。
キャラウェイ そうだね。それは目的ではないかな。トップを獲るということはまた別。
──吉田さんがあなたがたのことを“ウエスタンプライド”と呼んでいます。「ウェスタンにはBGがいる」って。
全員 ハハハ(照)。

──ブルーガーターにはどこの国からのプレイヤーが参加しているのですか?
キャラウェイ ヨーロッパ、オーストラリア、日本、ドイツなど、いろいろな国のプレイヤーが参加しているよ。
──何人で構成されているのですか?
キャラウェイ 20人かな。主要メンバーは12人。
──どういう構造なんでしょう?
キャラウェイ メイングループとヘルプグループがあって、いっしょに行動しているんだ。
──そのメイングループが12人?
キャラウェイ 10人ぐらいかな。
──ん? ヘルプメンバーは?
キャラウェイ 10人。何人かはバックアップメンバーだね。
──メイングループとヘルプグループの入れ替えはあるんですか?
ハドレー あるよ。ときどき約束や仕事とかでインできなくなるメンバーが出てくれば入れ替えをするね。
──ああ、そういう入れ替えなんですね。やはり皆さんそれぞれにリアルの生活があるんですね(笑)。
キャラウェイ リアルがいちばん大切なこと(笑)。Haijinじゃないよ(笑)。
──Haijin(廃人)って英語でどう表現するんですか?
キャラウェイ うーん、“no life”かな?(笑)
──“no life gamer”、いい響きですね(笑)。つぎにBGの結成のきっかけを教えてください。
キャラウェイ 最初はただいっしょに遊んでいるだけだったんだ。『旧FFXIV』のオープンβのころかな。少ししてチームを作って、そこから新しいフレンドを入れたり、フォーラムで「いっしょに楽しみたい人募集! がんばろう!」という投稿をしたりして人数を増やしていったね。
──入団試験みたいなものはありますか?
キャラウェイ あるよ。
ハドレー 面接とスキルチェックだね。
──どうやってスキルチェックをする?
キャラウェイ ビデオだったり、いっしょにプレイしたりして、どのように動いているのかを見るんだ。DPS、スピード、視野の広さ、あとは状況が変わったときの対応力だね。ただし、いちばん大事なのは性格だね。
ハドレー やっぱりみんなが楽しくやっていきたいけど、毒を吐くような人が入ると一気にそのバランスが崩れる。だから性格は重要視する。
──協調性が大事だということですね。
ミラム 西洋人は、ひとりでがんばって勝ちたいというような競争心が強いんだ。でもチームでプレイするわけだから、ひとりでがんばる人よりはチームで動ける人を探すんだけど、見つけるのはなかなか大変だね。だから入団時にチェックをしているんだ。
──わりと日本人は向いてるかもしれませんね。
ハドレー そうかもしれないね(笑)。
キャラウェイ 冗談を言える人とかは向いていると思うよ。
──冗談を言えるだけの英語力がないと厳しいですよね?
キャラウェイ 『旧FFXIV』のときには日本人のメンバーがいたけど、彼はそれぐらいの英語力はあって冗談を言い合っていたね。
──いまは日本人メンバーはいない?
キャラウェイ 日本に住んでいるアメリカ人はいるけど、日本人はいまはいないね。

──あれだけのプレイをするためには相当なスケジュール管理が必要だと思いますが、どんな形で活動しているのでしょうか?
ハドレー それほどきついスケジュールではないよ。まずはパッチの予定がわかってからスケジュールを組むんだ。僕の場合はそのパッチに合わせて仕事を1週間ぐらい休むんだけど、ずっと『FFXIV』をプレイしているわけじゃない。最初の2日間ぐらいは、誰かがストップと言うまではどっぷりプレイし続けるけどね(笑)。そこから8時間ぐらい一度休んでまたプレイを再開するんだけど、そのときはもう落ち着いている。あとはメンバーそれぞれに仕事や家族があるから、みんな帰宅してから、それに合わせて活動しているよ。
──1日に20時間プレイし続けるというような、ハードなスケジュールではないんですね。
キャラウェイ それはないね(笑)。
──パッチ前後でないときの平均のプレイ時間は?
ハドレー まだクリアしていないコンテンツがあるときは多くプレイするけど、それをクリアしたら2時間から4時間ぐらいかな。
──その2時間から4時間はどのような遊びかたをしているんですか?
ハドレー それぞれ好きなようにさ。楽しんでプレイしているね。あとは自分の腕を磨くために、自分にチャレンジを課してプレイしているよ。たとえば蛮神戦をタンク1人でやってみたり、シルクスの塔とかさまざまな楽しみかたでプレイしてみたり。
キャラウェイ 極タイタン討滅戦を4人でクリアしたりもしたね。
──その動画は観てないです。
キャラウェイ 観てないでいっしょにプレイしようよ!(笑)
──機会があればぜひ!(笑)。そうしたすべての目的のモチベーションはどう維持していますか?
キャラウェイ 競争心もあるけど、やはり上手い人といっしょにプレイするのが楽しいんだ。それから友だちといっしょにやるのも楽しい。つまりベストなのは“上手い友だち”だね(笑)。やっぱり同じ考えかたを持っている人とプレイしたいね。
ハドレー つらいときもけっこうあるんだよね。侵攻編4を攻略しているときに、仕事が忙しくて、でもこれもがんばらないといけないとか、頭を悩まされたよ。でも友だちといっしょになって、一丸となってやるぞっていうのがいいよね。たとえ『FFXIV』のサービスが終わったとしても、メンバーは一生の友だちだよ。

──これまでに攻略した中でもっとも印象に残っているコンテンツは?
ズデンカ 邂逅編2で近接4人でやったときは興奮したね(笑)。
ミラム 自分が入団したときのテストで侵攻編4のタンクに挑んだんだけど、ほかのメンバーはもうクリアしていたからアイテムレベルが90ぐらいのキャラクターでやってきたんだよね(笑)。これは負けそうって思ってたんだけど、最後の最後でみんなが「イケそうじゃない?」ってなって、そのままクリアした。それが印象に残っているかな。
──それで入団されたんですね。
ミラム そうだね。まだ入団して5ヵ月ぐらい。じつは今回のファンフェスで初めてメンバーに会ったんだ。でもその5ヵ月で一生の付き合いという感じだから、メンバーに対して好意を持っているよ。
ゼノラ 自分は『旧FFXIV』からプレイしていたんだけど、ちょうど『新生FFXIV』からBGに入ろうということでαテストからプレイしていて、キャンサーでどれだけダメージを出せるかを試していたんだ。ほかにもハウケタをどれだけ早くクリアできるかに挑戦したりもしたね。それで、サービスが始まってすぐにBG内ではふたつのグループのどちらが早く邂逅編をクリアできるかを競っていたんだけど、どちらかのグループが1層をクリアすれば、その翌日にもう一方のグループがクリアするみたいな感じで競っていたんだ。初め、僕らのグループが一歩リードしていたんだけど、邂逅編5のツインタニアのところで攻略進行度が近くなり、先にクリアされて、直後にパッチが当たってから自分はクリアしたんだよね。これがエキサイティングだった(笑)。

吉田直樹氏(以下、吉田) ツインタニアのツイスターが修正される前にクリアしたのは世界で唯一BGの1パーティの皆さんですよね。

 いつのまにか吉田氏、バトルディレクター権代光俊氏などスタッフがステージを終え、話を聞きに来ている。

濃密な時間

キャラウェイ 侵攻編3はリセットのかかる日までクリアできなかったんだよね。このリセットを超えるとほかのグループがクリアし始めるだろうから、どうしてもBGの2パーティでクリアしたかったんだ。その日、1パーティはすぐにクリアできたんだけど、2パーティ目がリセットまで残り90分というギリギリのところで滑り込みクリアができて、あれはよかったね。
──リセット前の時間との戦いがあったんですね。
ハドレー 侵攻編3はタイムリミットがあって、あのとき世界中の人がこれはできないだろうと言っていたけど、僕らの中にはできないと思っているメンバーはいなかった。「僕らは絶対にできる」って(笑)。でもそれよりは、侵攻編4で1週間で60時間以上も働いていてキツかったときに、みんなと一丸となってクリアできたことがうれしかったね。
吉田 侵攻編3に関してもそうですが、人間はマシンではないから、クリア想定の総DPSは、計算上出せるDPSよりも15%くらい低く設定しているんです。でも彼らがクリアしたときのログを見たら、「なんだこれ!?」ってなりましたね(笑)。モンクが別格でしたね。
キャラウェイ そのモンクは「できない」って言わないんだよね。いつも「できる、できる」ってだけ言うヤツなんだ(笑)。
吉田 今回はワールドファーストだけでなく、第七霊災のすべての謎を誰が最初に知るかも懸かっていますよ。
ハドレー それもいいね。

──これからやってくる真成編に対して準備などは?
ハドレー 準備はできていないけど楽しみだね(笑)。侵攻編がどのようなコンテンツになるかが事前に全然わからなかったんだけど、予想以上のものがきたのですごく感激した。だから真成編はもっと楽しみだね。

 (ちなみに大迷宮バハムート零式:侵攻編や、インタビュー後のパッチ2.4で公開された大迷宮バハムート:真成編については、日本のFC“Lucrezia”が世界最速の称号を手にしている。太平洋を挟んで熱い競争が静かにくり広げられているのだ。)

──忍者についてはどう考えている?
ズデンカ 近接DPSは大好きなので、すごく楽しみだね。竜騎士やモンクではプレイスタイルが違うから、忍者も楽しければいいけど、MMOは基本的に近接DPSにきびしいから、そこはちょっと心配しているかな(笑)。
──忍者のレベリングよりも真成編のクリアを優先する?
キャラウェイ やっぱり大迷宮バハムートが優先だね。でも忍者をプレイしたいと言っているメンバーもいるから、大迷宮バハムートの攻略と同時に忍者のレベルを上げて、ジョブを交替するといったことも考えているかな。

──日本でも世界でもBGの皆さんのことを「すごいな」と思っていて、それに少しでも近づこうとしている熱心な上手いプレイヤーもいます。うまいプレイヤーから頭ひとつ抜け出るために、したほうがいいことってあるのでしょうか?
ズデンカ オープンマインド。自分が上手いと思い込んでいたら、それ以上にはならないよ。自分がやっていることが正解かどうかをビデオやログなどで客観的に見て、向上しようとする努力をすることが大事だと思うよ。
キャラウェイ 僕らもパーフェクトだなんて思っちゃないさ。
ハドレー あとは謙虚さかな。上手いと言われても完璧じゃないと考えないと。世界一早くクリアしたときでも、「ここはもっと上手くできたんじゃないか」とプレイを見つめ直しているよ。
ゼノラ それから自分たちのサイトにプレイスタイルを記録しているんだ。そこに「僕らはこうしている」などのコメントが届くんだけど、そこを見て上手い人がいた場合はその人の真似をしてみようとか、ほかの人がどうやって動いているかをよく見て自分の腕を磨いているよ。
ミラム 自分はタンクなんだけど、自分がどう動いたらほかのメンバーが動きやすくなるかをつねに考えているね。たとえばポジショニングだったり、クールダウンをどう上手くすればヒーラーがケアルをせずに攻撃を回せるとかをつねに考えたりしているよ。自分ではなく「人を助ける、支える」ということが大事だね。
──アスリートのような考えかたなんですね。スポーツに近いとなると気持ちが落ちてしまうこともありますよね。その場合はどうしますか?
キャラウェイ そこはやっぱりまわりからのサポートに頼ったりするかな。
ハドレー どうしてもリアルの都合で活動に一時的に参加できなくなるメンバーがいるんだ。そういうときは、誰も文句を言わずにサポートをするよ。ゲームは大事だけど、人間関係のほうが大事なんだ。休むことを責める人はいないよ。友だちだもの。
──離れた場所にいても本当に深くつながった友だちですね。今日のラスベガスのイベントには、アメリカ中から皆さん集まったわけですよね?
ゼノラ 僕はアメリカの東海岸の地域から来たよ。いまの時刻は"おはよう"ぐらいの時間じゃないかな(笑)。
キャラウェイ 僕はバージニアからだよ。
ズデンカ ノースダコタさ。
ハドレー 僕はここ。ラスベガスなんだ(笑)。
ミラム 僕はオハイオ。
──みんなアメリカといっても、地域がバラバラで時差があるんですね。それでも一生この先あるかないかの濃密な時間を過ごす仲間になっているんですよね。正直、鳥肌が立つ思いです(笑)。
吉田 僕にも忘れられない思い出があって、まだ『旧FFXIV』の運営をしているときに、ガルーダ戦を公開したのですが、そのときもBGがワールドファーストだったんですよね。あのときにBGのブログをよく拝見していましたが、スクリーンショットとコメントが上がっていたんですよ。「サーバーと仕様がひどいのも知っている。これだけ問題があるなかで、このバトルを作ったバトルチームを尊敬する」というコメントをいただいたんです。開発スタッフ全員が飛び上がるぐらいうれしかったのを、本当にいまでも忘れられないですね。がんばっておもしろいものを作ればそれが伝わるんだということがわかりましたね。
ゼノラ 『旧FFXIV』のバトルは、けっこうおもしろいものが多かったよ。とくにネールのバトルで階段を登ったりするものが、侵攻編で見られて興奮したよ。
吉田 侵攻編はレガシープレイヤーのために作っているようなものですからね。ちゃんとブラビューラも刺さっていますし(笑)。『旧FFXIV』の最後の瞬間、サーバーが落ちてまともにプレイできなかったので、ここはちゃんとしようと思って作りました。
全員 ハハハ(笑)。

──では吉田さんのいる目の前で、『FFXIV』のどこをいちばん魅力に感じているかを(笑)。
ミラム まとまりがあるというか、作りがものすごくいいよね。ほかのMMOをプレイしていると、運営によってツギハギなものとかバラつきがあるんだよね。バグがあったりチートがあったりとかする。でも『FFXIV』は本当に丁寧に作られているよ。
ゼノラ 開発チーム全体のコミュニティー向けの活動がすごいよね。『旧FFXIV』のときは何が起こるのか全然わからなくて情報が伝わってこなかったんだけど、吉田プロデューサーが入ってきたときに、すごくオープンになって、プロデューサーレターだとかフォーラムへのポストとか、全部オープンになってすごいと思う。
キャラウェイ 説明しづらいけど、ゲームの“プレイ感”がすごいよね。グラフィック、音楽、アクションがすべてひとつのものに感じるんだ。あとはすごくクリエイティブなところが多くて、新しいパッチが入るごとにどんなものが入ってくるかが予想できないから、すごくワクワクするんだ。
ズデンカ アートスタイルと音楽が上手くマッチして、自分が本当にこの世界にいるように錯覚することが楽しさにつながっているよね。
ハドレー 開発チームがプレイヤーのことを考えていることがすごくわかるよね。プレイヤーが求めれば「その期待に応えたい」と開発チームがすごく気持ちを込めているのがわかる。それを好きでやっているのも感じられるから、僕らに与えられるものがすばらしいものになっているんだと思う。

 インタビューの時間はここまで。終わってみれば、会場ですれちがってもそれとはわからないくらい、極端にゲーマーっぽくもなく、反対側にふりきれているわけでもなく、ゲームが大好きなふつうのプレイヤーたちの集まりだった。ふつうの生活を大切にして、仲間と楽しみ、相手を思いやり、ゲームにおいては、謙虚に自省してつぎのプレイにつなげる。書けばどうにもふつうのことだらけ。だけどなかなかできないことだからこそ、それをきちんと貫いている彼らはワールドファーストたりえるのだろう。

 最後に吉田氏、権代氏を交えて記念撮影。いい青空だ。

ORDER OF THE BLUE GARTERに聞く『新生FFXIV』との付き合いかた_07