これからG級へ挑むハンターは必読!
週刊ファミ通2014年10月23日増刊号(2014年10月9日発売)では、2014年10月11日発売のニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター4G』の情報をまとめた冊子を付録につけていた。冊子内で、最新情報として掲載していたクエストの内容、および東京ゲームショウ 2014の会場で行ったインタビューの全文を掲載する。
G級への試練
G級へ挑戦する資格を得るための試練。それは、“ウカムルバス討伐”の緊急クエストだった! あなたは、ウカムルバスを見事討伐し、G級への扉を開けるか!?
崩竜 ウカムルバス
雪深き山の最深部にある、極圏にて存在が確認された、飛竜種のモンスター。氷塊や岩盤を、強靭な顎で粉砕しながら突き進む姿から、“崩竜”とも呼ばれている。一部の地方では“白き雪神”の伝説として語り継がれており、その姿はまさに雪山そのもの。咆哮で地形を作り変えるほどの力を持つとされる。
極圏
白銀に閉ざされた山々の、はるか奥深くに存在する場所。陽光を頑なに拒み、飛雪が吹き荒れるこの地には、古くから“白き雪神”が棲むという伝承がある。“世界を壊す”と伝わる神の力は、地の形をも変えてしまうという。
発売記念スペシャルインタビュー
2014年9月18日~21日に千葉・幕張で開催された東京ゲームショウ 2014(以下、TGS 2014)では、新ダウンロードコンテンツ“エピソードクエスト”が実演つきで紹介されたほか、テレビCMやコラボクエストの数々などが発表された。会場内にて、『MH4G』プロデューサー・辻本良三氏とディレクター・藤岡要氏に、発売を目前に控えた『MH4G』についてのお話をうかがった。
ユーザーと一体になって作り上げてきたシリーズ
――日本ゲーム大賞での『MH4』の大賞受賞、『MH4G』のフューチャー賞受賞、おめでとうございます。いまのお気持ちをお聞かせください。
辻本良三氏(以下、辻本) ありがとうございます。『MH4 』は、シリーズ10周年を迎えるにあたり、“新たな第一歩”という気持ちで制作した作品なので、とてもうれしいです。受賞が決まるときは、手に汗をかいていました(笑)。
藤岡 要氏(以下、藤岡) 優秀賞のラインアップもすごいタイトルばかりで、これまで受賞をいただいた中で、いちばん緊張しましたね。賞を取るためにゲームを作っているわけではないのですが、ユーザーの皆さんと一体になってシリーズ作を育ててきた結果として、こういった賞をいただけるのは本当に光栄です。
――TGS 2014のステージイベントでも、ユーザーとの一体感が感じられましたね。
藤岡 ファンから寄せられたコメントを読むと、親子やお孫さんとプレイされているという声もよく聞くようになって、遊んでいただいている層の広がりを実感しています。
辻本 72歳くらいのおじいちゃんが、お孫さんに『MH4』を教えてもらいながら遊んで、その代わりに将棋や囲碁を教えているといったお話も聞きましたね。
――TGS 2014で、『MH4G』の試遊ブースに来ていたファンを見て、どう感じましたか?
藤岡 熱心なファンの方が多いですね。
辻本 セルレギオスに関しては、これまでにさまざまな情報を出していましたが、実機で動いているところが見られるのは、TGS 2014が初めてなんですよ。そのため、試遊に来るお客さんのほとんどが初挑戦になりますが、討伐成功する方もけっこういらっしゃいました。セルレギオスは、トリッキーな動きや新しい状態異常などもあって手強い反面、しっかり張り付くような立ち回りができると狩りやすいように作っているんですよ。
藤岡 TGS 2014の開催中、連日試遊に来て攻略を楽しんでいるお客さんもいましたね。
辻本 支給品BOXを開けると、意味ありげにモスジャーキーが入っていたり、狩りかたを模索するヒントを用意していましたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。
――Newニンテンドー3DSを使用している点でも、注目度の高い試遊でしたが、やはり反響は大きかったですか?
藤岡 『MH4G 』はNewニンテンドー3DSとの相性がとてもいいですね。3Dブレ防止機能のおかげで、お客さんの多くは3Dをオンにしてプレイされている姿が見られましたし。任天堂様にはいいタイミングで協力していただけました。
チャージフォックスの素材はダウンロードクエストで配信!
――話は変わりますが、ファミ通の新コラボ武器“チャージフォックス”がカッコいいですね! この武器の特徴をお聞かせください。
藤岡 『MH4G』ならではの勢いを感じていただけたらと考えました。デザインラインもシャープかつ繊細な装飾で、ゴールドが非常にキレイだと思います。そして、剣モードの剣側のキツネの顔が、斧モードでは両耳が開くようなギミックがデザインされています。
――チャージアックスは、とくに注目度が高い武器なので楽しみです。
藤岡 ぜひ、チャージフォックスで“斧:超高出力属性解放斬り”を使ってみてください。
辻本 ちなみに、今回の武器の素材もダウンロードクエストとして配信予定です。
エピソードクエストはこれまでにない狩猟になる!?
――コラボ展開と言えば、『ソニック』や『太鼓の達人』、『どうぶつの森』など、さまざまなゲームメーカーとのコラボも発表されていますが、どんな経緯で実現したのでしょうか?
辻本 他社様とのお付き合いはこれまでもありまして、許可をいただくことができました。今回コラボしたゲームのキャラクターって、どれも個性的で、『MH』の世界に現れたときのインパクトがものすごいんですよ。GOサインが出た後は、開発スタッフが遊び心いっぱいで楽しみながら作ってくれて。もちろん、それぞれメーカー様が大事にしているキャラクターですから、密にやり取りをして、お互いの作品のよさが出るように仕上げました。
藤岡 せっかくのコラボなので、より凝った仕掛けを盛り込んでいます。たとえば、ソニックのオトモアイルー装備の場合、やられたときにリングの弾けるような音が鳴ったり、『太鼓の達人』の場合は、狩猟笛の旋律が“どんちゃん”の顔になっていたり。コラボしているギルドカードにも、背景とポーズを合わせるとピッタリになるような遊びを入れています。
辻本 『どうぶつの森』の“リセットさん”は個人的にすごく思い入れのあるキャラクターなので、入れられてよかったですね。ちなみに、これまでに発表した以外にも、驚いていただけるようなコラボを用意していますので、今後の発表をお待ちください。
――楽しみにしています。あと、TGS 2014でエピソードクエストが発表されましたが、これはどんなきっかけで生まれたのでしょうか?
藤岡 シリーズ1作目からの10年間、たくさんのキャラクターが登場しました。10周年の節目を迎えたいまが、近年の作品から始めた方にもシリーズの世界を深く知ってもらえるチャンスだと思い、過去作のキャラクターが登場する新ダウンロードコンテンツとしてエピソードクエストを導入してみました。また、ストーリー性のある要素を、マルチプレイで楽しめるコンテンツを入れたかったという思いもあります。
辻本 『MH4 』からストーリー面を大きく強化して、個性豊かなキャラクターが増えましたが、「昔はこんな奴らもいたんですよ」と、『MH4 』や『MH4G』から始めたファンの方に伝えたいですね。過去作品からの復活モンスターが多数登場するのも、そういった意図を込めています。TGS 2014で発表した以外にも、さまざまな難度のエピソードクエストを用意しています。順次配信していく予定ですので、楽しみにお待ちください。
藤岡 エピソードクエストの報酬も、おもしろいものをたくさん仕込んでいますよ。
――TGS 2014での実演プレイでは『MH3(トライ)』のチャチャがババコンガにつかまっていましたが、クエストの内容もこれまでにない演出が多いのでしょうか?
藤岡 そうですね。開発スタッフが楽しみながら遊びの要素を詰め込んでくれたので、エピソードクエストならではの一風変わった狩猟にご期待ください。
『MH』ファンどうしのつながりをより広げるために
――TGS 2014では、マーベラスとの共同開発で、アーケードのカードゲーム『モンスターハンタースピリッツ』も発表されましたが、どんな作品になるのでしょうか?
辻本 『MH』を遊んでいただいているユーザーの広がりを感じつつも、「うちの子どもにはまだ早い(難しい)かも?」と、敬遠されている方が、カードを使ったアーケードゲームで気軽に『MH』の世界を感じてほしいという思いから企画が生まれました。僕も藤岡もアーケード部門出身で、以前からやりたかったのですが、じつは筐体モノのゲームを作ったことはありません。マーベラスさんはカードゲーム機の実績がありますので、共同事業部を立ち上げるにいたりました。現在、定期的にミーティングを行い、お互い真剣に意見を出し合って制作しています。
――早く遊んでみたいです! それから、モンスターハンターフェスタ’15の日程も決まりましたね。今回はどんな仕掛けが?
辻本 フェスタはこれまでも何度か開催させていただきましたが、おかげさまで来場してくださるファンの方が、すごく多くなってきているんです。狩王決定戦なども当然行いますが、より多くの方々が楽しめるイベントにしていきたいですね。藤岡がモンスターの生態についてトークするかもしれませんし(笑)。
藤岡 思いつきで依頼してこないでくださいよ(笑)。とにかく、これまで以上に盛り上がるイベントにしていきたいですね。
――最後に、これから『MH4G』をプレイするファンに向けて、アドバイスをお願いします。
辻本 『MH4G』では、1.『MH4』からデータを引き継いでプレイする、2.『MH4』をプレイしていたけれど、新規にキャラクターを作って遊ぶ、3.『MH4G』で初めてシリーズ作に触れるという、3通りの方々がいらっしゃると思います。どのタイプの方も十分に楽しめるものになっていますので、ぜひ堪能してください。
藤岡 カジュアルな遊びかたでも、ストイックな遊びかたでも、どういうスタイルでも本当に楽しんでもらえると思いますので、気軽に手に取っていただけるとうれしいです。
モンスターハンター4G
メーカー | カプコン |
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対応機種 | 3DSニンテンドー3DS |
発売日 | 2014年10月11日 |
価格 | 5800円 [税抜]/6264円 [税込(8%)] |
ジャンル | アクション / 狩り |
備考 | ダウンロード版は5546円[税抜](5990円[税込]) すれちがい通信対応、ダウンロードコンテンツ対応 プロデューサー:辻本良三、ディレクター:藤岡 要 |