シリーズ最新作を最高の環境で試遊!

 2012年9月20日より開催されている東京ゲームショウ2012。ここでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンブースでプレイアブル出展されている『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』のプレイリポートをお届けする。

ゴッド・オブ・ウォー』(以下GOW)は、神話の世界を舞台に、人間でありながら神の地位にまで上り詰めた伝説の戦士"クレイトス"の戦いを、壮大なスケールで描いたアクション大作です。全世界でのシリーズ累計販売本数が2100万本を超えるほどの大ヒット作で、超美麗グラフィックに超巨大な敵キャラクター、直感的かつ爽快なアクションに快適な操作性、絶妙なゲームバランスと、世界に認められた完成度の高さを誇っています。
 2013年に発売を予定しているシリーズ最新作『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』は、シリーズ第一作よりも過去の物語が描かれているとのこと。常に怒りに満ち、復讐に燃える男、クレイトスの戦いの起源に迫る前日譚をさっそく体験してみました。

『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』プレイリポート【TGS 2012】_02

ヘッドマウントディスプレイを使って、さらなる臨場感アップ!!

GOW』と言えば、息つく暇のない豪快なアクションに、画面に収まりきらないほどの超巨大キャラクターとのバトルやギリシャ神話に登場する神々との超ド派手な戦いといったスケール感の大きさが魅力の大人気アクションゲームです。今作でも、過去作品に負けず劣らずの強大かつ巨大な敵キャラクターとの壮絶な戦いがくり広げられるはず! というわけで、さっそくSCEブースで『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』をプレイしてみました。
 試遊ブースに行って驚いたのは、今回のSCEブースに用意されている試遊台が通常の液晶ディスプレイのモニターではなく、発売を直前に控えたソニー製ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T2」を使ってのプレイになっていたことです。これで『GOW』のような動きの激しいアクションゲームを問題なく遊ぶことができるの? 目が疲れたりはしないの? 手元が見えにくそうだけど大丈夫なの? 本作への興味に、未体験のゲームプレイに対しての期待と不安、疑問が入り交じってきます。そうこうしているうちに、コンパニオンのお姉さんに優しくヘッドマウントディスプレイとヘッドホンをセットしてもらうと、あっという間に自分ひとりだけのゲーム空間が完成しました。手元もほぼ見えない状態のなか、お姉さんからコントローラーを受け取って、さっそくプレイ開始です。

『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』プレイリポート【TGS 2012】_01
▲こちらが「HMZ-T2」。周りの視界・音も遮られるため、自ずと没入感がアップし、TGS会場のような賑やかな場所でも『GOW』の世界に思い切り浸ることができました。

シリーズを通しての爽快感、スケールのデカさは健在!!

「HMZ-T2」による、まるで自分専用のシアタールームでプレイしているかのような臨場感のなか、ゲーム開始直後から始まるスケールの大きさを予感させる展開に、いやがおうにも期待が高まります。今作はクレイトスが神になる前の物語……つまりただの人間のクレイトスが描かれているということで、少しは控えめなクレイトスが見られるのかな、と思いきや、複数の敵に囲まれようが巨大な敵と対峙しようがお構いなしの男気と、「何もそこまでしなくても」といった容赦のないトドメの刺しかたまで、シリーズを通して培ってきた圧倒的な強さは健在でした。
 序盤より襲い来る異形の敵たちを、まるで木の葉でも蹴散らすかのようになぎ倒していき、ぐんぐんと先へ進んでいきます。『GOW』シリーズを遊ぶのは久しぶりなのですが、シンプルな操作と絶妙なゲームバランスのせいなのか、それともクレイトスの圧倒的な強さによるものなのか、微塵のストレスも感じることなく先に進んでいけます。弱った敵にたいして、豪快にトドメを刺すお馴染みの"コンテキスト・センシティブ・アタック"(以下、CSアタック)も安心の迫力と爽快感でした。
 象のような頭の敵、ジャガーノートを倒したあとのCSアタックは、豪快かつ凄惨の一言につきます。○○をメッタ刺しにし、○○を引き裂いて○○を出すなんて、暴力描写が苦手な人にはとても見せられません。とは言え、そんな描写ですら、クレイトスの豪気さの前には些細なことでしかないんですけどね。
 今回、TGS用に用意されていた試遊ステージは、おそらくゲーム序盤に登場するであろうボス戦直前(?)までの約10分間程度のプレイで、これまでのシリーズでいうとほんの触り程度といったところです。でも、この10分間でも、ストレスフリーなアクションと小気味良いテンポの良さ、シリーズに通じる爽快感は十二分に味わえました。

『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』プレイリポート【TGS 2012】_03
▲大迫力のムービー、広大なフィールドの移動、白熱した戦闘とすべてがシームレスにつながって圧倒的なスケール感を演出しているのが本シリーズの特徴。今回の体験版でも、そのスケール感の一端は垣間見られます。

『ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)』試遊を終えてみて

 プレイ時間は10分程度でしたが、アクションゲームの最高峰との呼び声も高い『GOW』シリーズの要素は存分に体験できました。本作はたんなる"アクションゲーム"ではなく、いっそのことジャンルを"ゴッド・オブ・ウォー"と言ってしまいたいほど世界観、システム、操作性が確立されており、シリーズのファンには間違いなくオススメの一作です。もちろん、シリーズ未体験者が本作より遊び初めてもまったく問題ないというか、続けて第一作、第二作とプレイしていけば物語上のタイムラインをなぞらえてプレイできるので、こちらも断然オススメの遊び方になります。さらに本作はシリーズでは初となるマルチプレイにも対応とのこと。新しい『GOW』の遊び方にも期待大です。
 サブタイトルとしてつけられている"アセンション=Ascension"とは、直訳すると"昇天"。つまり、いかにしてスパルタ軍最強の兵士だったクレイトスが天まで上り詰め、神に立ち向かう男になったのか、が描かれています。クレイトスの戦いの古くて新しい冒険譚を体験出来る日が、今から待ち遠しくてたまりません。


ゴッド・オブ・ウォー: アセンション(仮題)
メーカー ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン
対応機種 PS3プレイステーション3
発売日 2013年発売予定
価格 価格未定
ジャンル アクション