スクウェア・エニックスから2014年8月21日に発売予定の『ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』。同ゲームは、2014年1月に発売された『ディアブロ III』本編と、その拡張パックである『Reaper of Souls』をセットにしたスペシャルパッケージ。今回、『ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』を手がけるBlizzardのJULIA HUMPHREYSプロデューサーとMATTHEW BERGERシニアレベルデザイン担当にE3 2014会場にて取材を敢行。ふたりから見どころを聞くことができた。

JULIA HUMPHREYS氏から
『ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』は、『ディアブロIII』本編プラス『Reaper of Souls』をセットにしたパックになっています。もちろんPC版はすでに配信されていますが、プレイステーション3版に加え、プレイステーション4でも『ディアブロIII』の世界のすべてを楽しめるようになりました。

今回『Reaper of Souls』からは新クラス“クルセイダー ”が追加されています。

『Reaper of Souls』では今回1台のプレイステーション4を使った協力プレイができるようになっていて、最大4人での同時プレイが可能となっています。もちろんオンラインで、別々のプレイステーション4からも遊ぶことができます。

『ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』コンソール版をリリースするにあたって、マルチプレイの仕様が変わっています。たとえば、ふたりのレベルが離れていた場合、ひとりが60でもうひとりが35だったときは、自動的にバランスを取れるようにして、レベルの低い側にブーストがかかって簡単には死なないようになっています。

MATTHEW BERGER氏から
新しく追加された要素として、『ディアブロIII』ではもともとステージに配置されている棚や樽を壊すことができるのですが、それらを壊すことでプレイヤーにボーナスが付与されるようになっています。たとえば、移動速度が速くなったり、攻撃力が上がったりします。これは装備に関係なく付与されるものです。

前作にも罠がありましたが、たとえばシャンデリアの鎖を切って落として敵を倒すとリソースがブーストされるようになるので、スキルを早く使えるようになったりもします。

連続キル成功で、ボーナスが入るシステムもあります。10キル以上するとキル数がカウントされ、その下に導火線が表示されます。この導火線が消える前に再びモンスターを倒せば連続キルが増えていって、ボーナスが付与されていきます。そのボーナスをゲットすると、一時的にキャラクターがかなり強化されるようになっています。途切れてしまった場合でも、キル数に合わせて大量の経験値ボーナスがもらえます。

連続で倒せば倒すほどボーナスの値は大きくなるので、単に道筋順に進んでいくだけでなく、ボーナスを得るために脇道のモンスターを倒しに行くなどの“遊び”の要素をふんだんに盛り込んでいます。

必ずしも同時プレイしなくても、みんなといっしょにプレイしているんだという感覚を感じて欲しいので、メールボックスというシステムからドロップアイテムだったり、宝石だったり、ゴールドであったりをフレンドに送れるようになっています。

プレイヤーギフトという要素もあり、アイテムがドロップした場合、一定の確率でプレゼントのようなものもドロップします。それをメールボックスを通してフレンドに送ることができるようになっています。受け取った側は任意のクラスで開くことができるので、たとえばクルセイダーのレベルが高い場合、もしかしたらレジェンダリーがタダでもらえる可能性もありますし、作ったばかりの低レベルのクラスで装備品を増やしたいからそのクラスで開こうといったことを自由に選択できるようになっています。

JULIA HUMPHREYS氏から
ネメシスというモンスターに関する新システムもあります。たとえばひとりでプレイしていてモンスターに倒されてしまったとしましょう。自分のキャラクターが死亡してしまった場合、自分を倒したモンスターがネメシスというモンスターに変化して、自分のマップから消えてフレンドのマップへ移動するというシステムになっています。ネメシスはフレンドが起動したときに突如現れる仕組みになっていて、フレンドが敵を討ってくれると豪華なドロップアイテムが手に入るようになっているのです。その際、先ほどのプレイヤーギフトも付与されるので、倒された側もドロップアイテムを受け取ることができるというわけなんです。

仮にネメシスにフレンドが倒されてしまった場合、さらに強くなって別のフレンドのところへ移動するようになります。これは6回まで。6回目以降はネメシスが消えてしまいます。

MATTHEW BERGER氏から
ドロップアイテムを見るとプレイヤー1、プレイヤー2と表示されていて、誰が拾ってもちゃんとプレイヤーごとのメールボックスに自動的に送られるので、いちいち｢これ、なんだろう？　あ、バーバリアン用ね｣とならないように、適切なプレイヤーに送られるようになっています。これもコンソール版で新しく追加された要素になります。

セーブデータの引き継ぎに関してですが、『ディアブロIII』プレイステーション3版をお持ちの方は、プレイステーション3版の『ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』を起動した瞬間にデータが引き継がれます。一方、プレイステーション3版『ディアブロIII』を購入されている方で、プレイステーション4版の『リーパー』を購入された方はプレイステーション3側でエクスポートしていただいて、その後にプレイステーション4を起動すると自動的にデータが引き継がれる仕様になっています。

プレイステーション3版のエクスポートについては、まだ未実装ですが、今後のアップデートで追加される予定になっています。

ご存じだとは思いますが、『ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』は8月21日に発売予定です。2015年ではなく、2014年ですので（笑）。

最後に、SCEさんとのコラボレーションも決まっていて、ネファレム・リフトというランダムダンジョンの中でランダムで『The Last of Us』のモンスターが登場するようになります。また、『ワンダと巨像』とのコラボも決まっていて、トランスモグリフィケーションというキャラクターの外見を任意に変更できる要素を使用し、巨像をモチーフにしたキャラクターに変更できるようになっています。日本版での実装は現在未定となっていますが、日本のファンの皆さんにも喜んで頂ける様、調整を進めています。続報をお待ちください。

最後にQ&Aセッションも行われたので、その模様もお届けしよう。

Q.『ディアブロIII』を発売して、とくに日本のユーザーの盛り上がりをどう見ていますか？

世界中のファンから熱狂的に遊ばれているなと言う印象です。日本でもたくさんの人たちにプレイしてもらえていると思います。Blizzard社内でも日本語版は吹き替えがとくによくできていると思いますし、ユーザーの皆さんにもそう思ってもらっているようで、うれしいです。

Q.PCゲームと家庭用ゲーム機の両方で遊ばれかたに違いはありますか？

PC版はキーボードでコマンドを入れて操作していると思われているユーザーが多いと思います。一方、家庭用ゲーム機版はコントローラーで操作していてより自分がキャラクターを動かしているという没入感が深まっているのではないかなと思います。皆さん毎日仕事でPCを使って疲れているときに、また家に帰ってPCを立ち上げるのはうんざりで、テレビの前でゆっくり遊びたいという方も多いのかもしれませんね（笑）。

また、PC版はコマンド入力なのでテンポが早いプレイスタイルかなと思いますが、家庭用ゲーム機はコントローラーなのでじっくりと遊びこんでもらうスタイルになっているとかなと思っています。

※『ディアブロIII リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション』公式サイト
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