クロスレビュー
ニンテンドーDSのミステリーゲーム。主人公は物語開始時に既に殺されており、魂だけの存在となっている。記憶を失い、自分が何者であるか、なぜ殺されたかなど全てを忘れている。その謎を追うのがゲームの目的である。主人公は死者の力として「トリツク」「アヤツル」「過去に戻る」事が出来る。死者の力によって近くのモノに「トリツク」そして死体にトリツクと、その者が死んだ4分前に戻る、そこで死の原因を見つけ、周囲のモノにとりつき「アヤツル」ことで様々な動作をさせ、死の運命を変え、生き返らせていく。それによって自分のことを知る人物たちと接触を図っていき、次第に自分のことがわかり始めてくる。この「トリツク」「アヤツル」は非常に面白く、ただ作動させるだけでなく順番やタイミングが時には必要になる。特に死の運命を変える際は、リアルタイムで登場人物たちが行動する中で「トリツク」「アヤツル」をしなければいけないため、一度タイミングを逃すと、周囲に取り憑けるモノがなくなったり、助けるために必要な動作ができなくなったりする。しかし運命回避は失敗しても何度でもやり直しがきくため、とにかく色々取り憑いて操ってみることが重要。そしてその中で、あっ、こうすればうまくいくかもと閃き、実際にクリアするとかなりの達成感と感動がある。何度も繰り返しプレイしていればいずれ閃くだろうし、ヒントも表示されるのでぜひ攻略ページをみないでプレイして欲しい、このゲームのキモは閃きにあるため、攻略法を知ると面白さが半減する。他にも個性豊かなキャラクターが繰り広げるストーリーも面白く、単純にそれだけで楽しめる。アニメーションは簡単だが非常になめらかに動き、これだけでも一見の価値がある。ボリュームも意外に長く、ステージもかなりの数が用意されており、飽きることなくプレイできる工夫もされているためオススメ。ニンテンドーDSを持っている全ての人に薦められる。
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