クロスレビュー
秋田の村での田舎暮らし的な日々が、ノスタルジーを感じられて心地いい。そこに、昭和とレトロフューチャーが混ざったような風景の炭の町での不思議な体験も加わり、ファンタジー要素のある映画シリーズのような雰囲気も味わえます。虫とりや魚釣りなどの定番のものから、“トロッコレース”といった炭の町ならではのものまで、いろいろな遊びをしながら物語を進めていくのは没入して楽しめる。
週刊ファミ通1837号より
場所によってアングルがまちまちな田舎町(+異世界の町)を、制限時間ギリギリまで駆けずり回るサイクルが気持ちいい! 各ミッションごとに必要なアイテムや情報を得るには、地道な探索と、いくらかの運に恵まれる必要がありますが、徒労に終わるのもまたかけがえのない一日です。空間内の位置・進行方向の微調整に焦れることはあれど、新天地に赴くたびに感動がある舞台美術の魅力の前には些事です。
週刊ファミ通1837号より
田舎でのんびり営まれる家族との日常と、周辺での小さな冒険、そして活気溢れる町での幻のようなできごと。これらがないまぜになったナラティブが、じわじわとエモーショナル。幼い日に感受した何かが、ふっと心をよぎります。絵本のように郷愁を誘う炭坑の町並みや、水彩画のように美しい里山の風景に、セルライクなしんちゃんたちが溶け込んだビジュアルも秀逸。環境音による演出もすてき。
週刊ファミ通1837号より
前作未プレイですが、しんちゃんとなって田舎暮らしを満喫。細部まで作り込まれた農村や炭坑町の郷愁誘う昭和原風景の中で、虫とりから魚釣り、食堂メニュー開発など、朝から夜まで自分の気の向くまま行動していくスタイルは、中盤以降になると、軸となる物語を追うストーリーアドベンチャー色が濃くなる。それゆえ、料理の食材、トロッコのパーツ集めなどが、物語を進めるための作業に感じる部分も。
週刊ファミ通1837号より
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