幻想的だったり、奇妙だったり、ときには不気味な空気感を漂わせたりと、多彩な光景を見せる夢の世界を歩き回るのは摩訶不思議な体験。何をするのが目的なのかも含めて模索しながら、正解となる行動を見つけていくプレイ内容は、好奇心が刺激される。しかし、一部、ただただ面倒なセクションがあって、興が削がれるのが残念。そのあたりのバランスやアクション要素に、もうひと工夫欲しいところ。
週刊ファミ通1718号より
何かありそうな場所に向かう、揃いそうなものを揃える……程度のシンプルなステージをくり返すうちに、「ふだんやっているゲームは情報過多じゃないか?」と疑念が湧くほど、満たされた気持ちになります。3D空間移動時の挙動がシーンによってまちまちで、酔いやすいものにぶつかる可能性大ですが、“それもまた夢の擬似体験の醍醐味”ととらえられれば、自身の無意識に目を向けるきっかけとなるでしょう。
週刊ファミ通1718号より
つじつまの合わないシュールな体験は、誰かの夢に迷い込んでしまったかのよう。何が起こるのか、何をすればいいのか、何を意味するのか想像もつかない世界をさまよい、リラックスした状態で好奇心による刺激をほどよく味わえます。現実による影響が示唆されているのも興味深い。十分に魅力的な試みとして成功していますが、ゲームとして表現、構成ともにさらに磨きをかけた続編も遊んでみたいです。
週刊ファミ通1718号より
寝ているときに見る夢のような、幻想的かつ不条理な世界を舞台にした脱出ゲームにつぎつぎと挑戦していくのが独特。各ステージには説明が基本的になく、クリアー方法を手探りで見つけ出すスタイルは、まさに夢の世界に放り込まれたような感覚を味わえます。満天の星空、空に浮かぶ列車群など、VRゲームならもっと没入できただろうと思う幻想的な世界は、テレビ画面だと単調に感じてしまうことも。
週刊ファミ通1718号より