クロスレビュー
VRだからこそできる演出を巧みに盛り込み、アドベンチャーゲームの新境地を開いた傑作。冗長な説明などなく、世界観をすんなりと理解させる見せかたも秀逸で没入感がものすごい。場面に合わせた歌やBGMもすばらしく、感情を大きく揺さぶられる。巨大ロボを操る高揚感やVRならではのライブ映像といった多彩な魅力がありつつ、なんと言っても人間的で現代にマッチした物語が心に刺さります。
週刊ファミ通1690号より
あらゆるものの実在性が不確かな物語世界とVRの相性は抜群。「そこに、これくらいの大きさのものがある(いる)」というザラッとした感触が、ジュブナイル精神を刺激する各シーンの臨場感を高めます。極力VR酔いしにくい作りになっているので、シナリオの分岐ポイントを行き来して新たな可能性を探る作業にも没頭できます。VR空間上のタッチ操作が、ただの雰囲気作りに留まらない点もいいですね。
週刊ファミ通1690号より
SFアニメのような日常やバトルを、体感的に視聴できる作品。たとえば、戦闘マシンの操作はリアルな体験というより、その気にさせてくれる演出という感じです。セルルックなキャラクターやミステリアスなストーリー展開に引きつけられます。疲れにくく酔いにくい設計が、長時間のプレイを可能にしている点も見逃せない。行動するたびに暗転が挟まる場面には、没入感がちょっぴり削がれる気がしました。
週刊ファミ通1690号より
VRで遊ぶときのプレイヤーの負荷を極力排除し、アドベンチャーゲームの手軽さのまま、VRだからこそ体験できる臨場感や遊びを追求した1本。“視点”と“視野”が変わることで、SF映画やアニメ、特撮などで描かれている既視感のある戦闘シーンやイベントなども、まったく新しい体験に。その迫力と言ったら! ミステリアスな設定と散りばめられた謎もプレイを牽引。時間を忘れて世界に没入できます。
週刊ファミ通1690号より
クロスレビュー