マヨナカ・ガラン(Switch)のレビュー・評価・感想情報

選択肢や分岐のないアドベンチャーだが、ビジュアル面と演出面が手が込んでいるのが特徴。一枚絵を表示してテキストを流すだけのノベルゲーとは一線を画す仕上がり。ビジュアル面は、幻想的な色彩がグッド。演出面は、背景が透けるモブキャラの表現が独創的でナイス。閉鎖的な村で起こる奇妙な物語にも、興味をそそられました。PS4での、版後日アップデート予定のVR対応にも期待が高まる。

週刊ファミ通1562号より

独特の映像表現はインパクトがあり、不思議、不気味、神秘的など、いろいろなとらえかたのできる個性的な世界観がとても魅力的。基本は会話シーンを見るのが大部分の作りだが、なんとなく予想がつく部分と、この先どういう展開になるのか気になるところが合わさって、どんどん物語に引き込まれていく。作風や結末は好みが分かれるかもしれないけど、伝奇ものが好きな人には満足度の高い作品かと。

週刊ファミ通1562号より

キャラクターや背景の一部を透過して、地の紋様を見せるビジュアルが鮮やか。村の各所を巡るうちに明らかになる伝承や実態も衝撃的。オリジナルソングの挿入や、ステータス画面で村人の想いが綴られるなど細やかな演出も。選択肢や分岐はなく、ラストはベリーバッドエンドのような幕引きなので、スッキリしない部分もあるかな。せめて、プレイヤーキャラが重要な決断をするかどうかは選びたかった。

週刊ファミ通1562号より

伝承や民話を軸にしたストーリーと、幻想的なビジュアルがマッチ。独特のミステリアスな世界観を生み出している。低価格ながら、嶋村侑さんや阿部敦さんなど、著名な声優を起用しているのもうれしい。5時間程度で終わるボリュームは、気軽に手を出しやすくていいが、スッキリしない結末は、正直、好みが分かれそう。マルチエンディングだとなおよかったが、低価格でその仕様は欲張りすぎか。

週刊ファミ通1562号より