魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE(PSP)のレビュー・評価・感想情報

総評
ディスガイアは1をすごく長く楽しんだので、今回も楽しいです

PSP版ディスガイア2のレビューです。
ディスガイアシリーズは、PSP版の1と、
PS3の3をプレイ済みです。
今回はこれらと比較しながらレビューを行ってみます。
ネタバレタグはつけていませんが、
説明書、公式HPに載っている範囲でのネタバレはありえます。
点数内訳
独創性 15/15
音楽　13/15
グラフィック　10/15
爽快感 10/15
快適さ　13/15
シナリオ 7/15
気に入り度　10/10　　　
合計 78点
良い点
◎他のシミュレーションには見られない独自のシステム。暗黒議会、持ち上げ、タワー攻撃、投げ、アイテム界、ジオシンボルといった独創的な要素が多い。また、今作には他のシリーズにはない前科システムがあり、これのおかげでキャラの育成がしやすくなった。
◎やりこみ要素、数値の桁が違う。与えるダメージ、キャラのパラメータ、所持金などの桁が、普通のゲームとは天地の差がある。敵集団に広範囲技をぶち込んで一気に全滅させると爽快。所持金は軽く億越えする。また、今作は前科システムのおかげでキャラの育成がしやすいので、ライトユーザーの方も比較的簡単にこの境地まで入り込める。
○グラフィック。PS3版同様、グラフィックにはドットを使っている。PS3の方では、PS3でこの程度？と思えるレベルだったが、今作は特に違和感なく、見やすかった。
○音楽。今作は特に歌の出来がいい。例によってゲーム中で購入した音楽をアイテム界で流せるので、気に入った曲を流しながら楽しめる。
○シナリオのボリュームは、本編とおまけシナリオと合わせてちょうど良かった。
○快適さ向上システム。キャラの移動速度変更と、攻撃モーションの有無の設定ができるので、かなり快適。
○攻撃モーションがなかなかに激しい。これで大ダメージをたたきこむとスカッとする。
悪い点
△思ったよりお笑い要素が少ない。武器説明文や、技モーションのおバカっぷりが薄れた。お笑い特化した３と比べると、かなりおとなしい感じになっている。
△シナリオが（やや）王道で、主人公が王道RPGの熱血漢っぽい性格をしている。個人的にディスガイアにはひねくれていてほしかったのでちょっとマイナス評価。（追加シナリオはそれなりにおバカ）
△音楽。今作の雰囲気には合っているものの、魔界のホラーっぽさがないものが多い感じがした。
△攻撃モーションがちょっと長いのと、攻撃するときにちょこっとロードが入るのが、PS3版がロード皆無だったのと比べると少し気になった。モーションなしに設定すれば解決するが、すべて見ないのも少しさみしい。
△魔物キャラの使い勝手。今作では気軽に魔チェンジができるようになったので、育成面ではだいぶ楽になったが、魔チェンジと言ってもその魔物キャラの強さが魔チェンジ後の武器の威力になるので、魔チェンジしてもパワーダウンすることが多い。また、魔物キャラの多くは移動力が低いので、投げが使えない魔物キャラは移動が難しいことがある。そのため、移動力の低い魔物キャラが日の目を見れなかった。（でも投げレシーブと、委員会設定なしで魔チェンジができるので、今までのシリーズと比べれば格段に育成しやすい。）
△ディスガイア3の魔ビリティ、学級界、マナによる技強化がなくなったのが地味に痛い。これらは３の要素なので無いのは仕方がないが、３ではこれのおかげで９マス移動、魔ビリティ継承、早期技習得＆強化といった自由な育成ができたので、今作では育成面の自由度が下がったと言えると思う。
△主人公の周囲は女性キャラばかり。これではこのゲームに手を出すのを渋る人が増えると思う。
評価
今作は、ディスガイアシリーズ中で、キャラの育成が一番やりやすいと思います。PS3版のディスガイア3より短いプレイ時間で、よりレベルの高いキャラを育成することができました。また、短いプレイ時間で億越え所持金状態になりました。ただ、ストーリー面で、ディスガイア特有のひねくれっぷり、お笑い要素が薄れたのが残念です。
今までのシリーズと比べると、1は雰囲気や音楽、３はお笑いとシステム、今作（２）は育成、プレイしやすさがそれぞれ良い点だと感じました。
特に欠点がなく、やりこむと他のゲームとは桁違いの数値を拝めることができるゲームです。やりこみ派の方、シミュレーション好きの方にはお勧めできると思います。