ファミコン風のレトロゲームはいくつも存在するが、ゲームボーイ風というのは珍しい。ゲームの基本内容は、『ポンピングワールド』や『スーパーパン』風で、ルールがわかりやすく、誰でも遊べるところがポイント。磁石のギミックで重力が変化するのは、本作ならではのアレンジとして○。ゲーム内で獲得したコインでの買い物要素はあるけれど、ほかにも何かプラスアルファがあると、もっとよかったな。
週刊ファミ通1474号より
ワイヤーつきのフックを飛ばし、小さく分裂するバブルを消すのは、かつての『スーパーパン』に似ているが、重力の方向が変わる仕掛けがユニーク。ステージクリアーの概念がなく、連続で外さずにバブルを割ってコインを稼ぐか、ハイスコアを狙うのがおもな目的となるので、爽快さは薄く、ジリジリした緊張感が多めという印象。収集要素も、集め甲斐がいまひとつで、もう少し遊びの幅が欲しかったな。
週刊ファミ通1474号より
撃つと分裂するバブルをひたすら破壊し続ける基本ルールは、中毒性あり。天地変化ギミックは、プレイヤーの感覚的に納得のいかない操作を強要されている印象を受けました。3DS版だと、最小サイズのバブルの視認性が低くなってしまう点は、少し残念でした。ゲーム内のショップで購入できる要素によって、遊びの幅が広がるということもなし。安価な電子ゲーム感覚であれば、十分に暇を潰せます。
週刊ファミ通1474号より
過去の有名作品をモチーフに、重力の向きが変化する要素で、独自のおもしろみが加えられています。天井や壁に突然吸い寄せられ、混乱してあわてつつも、ドタバタと対処していくのは、なかなかスリリング。画面いっぱいの表示なら、もっと遊びやすいと感じますが、LCDゲーム風の遊び心は好きです。低価格ゆえ、ぜいたくは言えないけれど、もう少し盛りだくさん感があれば、というのが本音。
週刊ファミ通1474号より