プレイヤーの緊張感を持続させる演出が秀逸。描き込まれた美麗なグラフィックと相まって、高い没入感を生み出している。物語を楽しむ作りとしてのデキはいいが、アクション性が薄く、地図とコンパスを頼りにフィールドをしらみつぶしに歩き回るだけ、という印象。移動できるところと立ち入れない場所の違いがわかりづらい点や、小さい段差でもジャンプができないため、ストレスを覚えることも。
週刊ファミ通1460号より
実在の事件をモチーフに、ホラーゲームとして味つけされた作品。空気感の伝わるグラフィックや、風などの環境音で醸し出される雪山の雰囲気がリアルで、地図とコンパスだけを頼りに、ひとりで雪山をさまよう探索の醍醐味が存分に味わえる。ただ、ナビゲートが最小限で放り出された感が強く、オートマッピングなどの便利機能もない。いきなりゲームオーバーになることも多いため、遊ぶ人を選びそう。
週刊ファミ通1460号より
現在地が示されない紙の地図と座標、そしてコンパスを頼りに、リアルな探索を行うのがメインの作り。美しさときびしさを感じさせる雪山の景色や、実際に起きた事件を題材にした謎めく物語には興味を惹かれる。セーブされるタイミングが少ないことや、走るとすぐに息切れを起こす仕様はストレスにつながりそう。また、ゲームの目的すら説明されないので、冒頭の投げ出された感じもやや気になった。
週刊ファミ通1460号より
コンパスを頼りに、あたり一面真っ白な雪山をひたすら歩き続けるうちに、次第に方向感覚が失われていくのには血の気が引きました。地形やヒントを手掛かりに、地図から現在地を割り出し、目的地を推測する作業は、骨が折れますが、達成感もひとしお。謎めいた演出が恐怖を煽ります。非日常的な体験には価値がありますが、ゲームとしては、マップの広さに対してイベントが少ないとも感じました。
週刊ファミ通1460号より