相手が手強いほど、戦技をひらめく“覚醒”の確率がアップ。これが、パーティーがピンチのときでも一発逆転を狙えるシステムとマッチしているので、強敵に積極的に挑んでいきたくなるし、そのスリルもたまりません! 本筋には影響しないが、結果の異なる選択肢が多数用意されているのも、プレイヤーごとに異なる展開が楽しめていい。各地に塔を建てて情報共有を行う“テレグラフ”もユニークな要素。
週刊ファミ通1489号より
しっかりとしたストーリーで引き込み、冒険の筋道を示しつつも、プレイヤーに選択を委ねる部分も散りばめられており、さらに選んだ結果がもたらす影響が、ゲーム世界にちゃんと反映されるところがナイス。バトルや育成も、遊び手の好みに合わせたスタイルで行えるので、自分なりの冒険をしている感覚が強まる。戦闘やフィールドなど、随所の音楽もグッドで、ステキな雰囲気を醸し出しています。
週刊ファミ通1489号より
簡潔かつユーモラスなシナリオテキストや、静けさの中にも情感がこもったBGMが、いささかオーソドックスな冒険物語の体験を、かけがえのないものにしています。場面の環境音や、キャラのちょっとしたモーションにも強いこだわりを感じます。システム面は、必要な情報を参照するまでにやや手間が掛かる印象ながら、ノリ重視派もキッチリ攻略派も無理なく楽しめる、RPGとしての間口の広さが秀逸です。
週刊ファミ通1489号より
オーソドックスな作りながらも、変わった乗り物が何種類も登場したり、決断を迫られる場面が効果的に挟まれるなど、大冒険は驚きと変化に満ちています。バトルは若干の作業感をともないますが、戦闘中に新たなスキルをひらめくなど、頻繁に成長を実感できる喜びが。地図の読めない女としては、目的と方向を見失ったりもしましたが、探索の自由度の高さが味わえ、行き詰まることもありません。
週刊ファミ通1489号より
良かった点
乗り物を手に入れる度に探索範囲が広がり、そこに豊富な寄り道要素が用意されいる点が最高です。豊富なパーティキャラから先頭に選んだキャラによってイベント等のテキストが変化するのも良い。
戦闘も陣形を組んで戦術を考える楽しさ、難易度の緩急もありバランスが取れています。
悪かった点
取り返しのつかない要素による取捨選択が多く、沢山ある要素を一周で同時には楽しめない。それ自体は個人の好みの問題だと思いますが、引継ぎ周回機能は用意されているものの追加要素は少なく一週目の取り逃しを回収するだけになってしまっているのが惜しい。
総評
全体的な作り込みが良く、自由度の高さも過去の名作RPGを彷彿とさせます。
間違いなく良作ではあるので興味がある人は楽しめるんじゃないかと思います。