クロスレビュー
スーパーファミコン時代を思わせる、ドット絵のRPG。全体的な作りやシステムはオーソドックスで、オリジナリティーも少なめ。しかし、“人と接することが苦手な魔道士”という主人公の設定が変わっており、勧善懲悪のよくある物語とは違った展開が楽しめる。ショップで、武器や防具を買ったときに、「装備しますか?」と聞いてこなくて、いちいち装備し直さなければならないのは、地味に面倒。
週刊ファミ通1455号より
同社がリリースしているRPGと似た作りで、昔懐かしい雰囲気の見た目やシステムなど、ある意味で安定のデキ。主人公が、勇者タイプではなく魔道士で、人付き合いが苦手な性格の、現代的なキャラクター像である点などは、少々変わっていて新鮮味がある。特徴的なキャラの強化システムや、やり込み要素があまりないのは、ちょっと寂しいかな。ストーリーも戦闘も、テンポよく進行するのはいいね。
週刊ファミ通1455号より
グラフィックの演出面や、物語世界の固有名詞由来で、ふと興醒めする瞬間があるものの、人嫌いな主人公が成りゆきに揉まれて精神面で成長していく過程はおもしろく、先へと進めていくモチベーションになります。戦闘のバランスは、敵の一撃のダメージが大きいため、簡単な難易度設定でも、力任せの突破がしにくくなっています。キャラの強化を、じっくり時間をかけて楽しみたい人向けかなと。
週刊ファミ通1455号より
オーソドックスなRPGという、同社お得意のテンプレートで、ネガティブな主人公による一風変わった物語を体験できるのがうれしい。進行中の出来事がひと目でわかる記録など、携帯機での遊びかたに配慮したシステムは、本作でも快適。全滅しても戦闘をやり直せる親切設計と、歯応えを感じられるゲームバランスとの両立が巧みです。属性などによる戦闘の独自性が薄れてしまったのはもったいない。
週刊ファミ通1455号より
クロスレビュー