クロスレビュー
浸水した街を探索しながら物資を集めていくサバイバル感がハンパない。独特の雰囲気と世界観が非常によく、全貌が少しずつ見えてくる展開も魅力的。反面、ゲーム内でやることは、建物を探して頂上を目指し、物資を集めることのくり返し。タイミングが要求されるアクションやパズル要素はなく、モチベーション維持は物語の真相解明がメイン。雰囲気を楽しむ作品としてはいいが、作業的になりがち。
週刊ファミ通1443号より
世界観と雰囲気がすごくいい作品。衰弱した弟を助けるため、水に沈んだ都市をボートで探索し、ビルに上って救援物資を集めるのだが、冒険を続けるうちに、主人公の少女の手足が徐々に緑色に変わっていくので、先の展開が気になり、一気に遊んでしまった。操作性がもうひとつだったり、技術的に気になる部分も目立つのだけれど、1000円[税込]で密度の濃いプレイを3〜4時間楽しめるので、満足感あり。
週刊ファミ通1443号より
水没した都市のビジュアルと、そこを探索する世界観が大きな魅力。雰囲気に浸りながら、生物やランドマークなどを新たに発見していくのも楽しい。赤い花が、景観を壊すことなく道しるべになっている作りもナイス。戦闘やゲームオーバーがない設計で、クライミングアクションを手軽に行えるのはいいのだが、探索がシンプルなので、もうひと工夫欲しかった。描かれる物語が短いのも、少し寂しい。
週刊ファミ通1443号より
海面から突き出した高層ビル群やランドマークが、寂れた美しさを醸し出しています。その建物に船で漕ぎつけ、窓枠などをつたって屋上まで上っていくのだが、同じ作業のくり返しで、次第に飽きてしまう。姉弟を見つめる異形の人物たちや、姉の体に起きる異変など、謎めいたストーリー演出に惹きつけられるだけに、もったいない印象。アイテムの収集要素もあるものの、全体のボリュームは少なめかな。
週刊ファミ通1443号より
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