“キャリアモード”が復活したことで、前作よりもさらに遊び応えが向上。オフィスワークからガレージでの作業、ピットクルーとのコミュニケートまで、いちレーサーとしての務めが体験できる、臨場感溢れる各種演出が秀逸。シリーズ過去作と同様、F1にそこそこ詳しくないとフックする要素が少ない、ストイックな作りだが、チュートリアルやアシスト機能は充実しており、初心者でも楽しめる幅の広さ。
週刊ファミ通1448号より
“キャリアモード”が復活したのはうれしく、レース前の“プラクティス・プログラム”で、マシン開発のためのポイントを獲得しながら、適切な走行ルートなどを覚えられるのもいい仕組み。基本的には、コアなファンに向けたシビアなバランスだが、難易度設定の段階が細かく分かれているうえに、各種アシスト機能もあり、幅広いプレイヤー層に対応している。チュートリアルが映像つきなのは、親切でいいね。
週刊ファミ通1448号より
前作よりもグラフィックが精細になり、細部まで再現。タイヤの状態などが挙動に影響を及ぼしているのが、感覚的に伝わってくるのはさすが。セッティングなどで、まだ敷居の高さを感じるものの、走行面ではメニューからチュートリアルが見られたりと、初心者にうれしい配慮も。“コース順応プログラム”は、ブレーキやDRSの使いどころがつかめていい。“キャリアモード”も、チームとの対話が臨場感あり。
週刊ファミ通1448号より
フリー走行時に、チームから与えられた課題をクリアーした際に獲得できるポイントを使い、マシンの性能を向上させられるという、本作からの新システムがユニーク。決勝時のスタート方法や、DRSの使いかたなどを解説したチュートリアルも○。コンピューターが操る敵車が、後方からやたら激しく突っ込んでくるのは難点。画面右上に表示される文字が小さく、自分のベストラップを確認しづらかった。
週刊ファミ通1448号より
良かった点
某ネットレース番組で紹介されて興味を持って買いました。 一番のお気に入りは「フルラップのレースディスタンスが楽しめる事」だ。 現実のF1に近いタイムスケジュールで走れる。 現実に70周のレースであればゲームでも70周走れる。 ゴールラインを超えるまでに雨になったり、イエローフラッグが出されたり、ブルーフラッグを出されてトップに道を譲ったりする。 トップと接触⁉なんて味わいたくない事も味わえる? 当然ペナルティーを受ける羽目になるのがリアル。 車の挙動はプアだが、リアルさに拘らなければ、楽しいレースゲームだ。 オンライン対戦もストレス無く楽しめる。 PS4のブロードキャスト機能にも向くコンテンツだ。 何より世界と手軽に対戦できる数少ないゲームだ。
悪かった点
走り始めて面食らったのは、ボタン割り当てが2通りしか選べないという事。 GTシリーズのつもりでコースインしたらまともに走れなかった。 GTと同じボタン割り当てしようと思ったができなかった。 マシンフィーリングの面では、車の感触が少ない事が気になった。 マシンインフォメーションは好みが別れる。 ステアリング特性はグリグリハンドル操作ができる割にはシビアさは感じない。 如何にもゲームの感触だ。 レース中に困ったのが、ピットとの無線のやりとりだ。 無線を操作しようとするとまともに走れなくなってクラッシュ&リタイアでレースを失う事もある。 実際のF1もこんな感じかな?と想像を掻き立てる部分でもある。 無線の操作性は要改善して欲しい部分だ。
総評
とても楽しいレースゲーム。 走りはリアル志向では無いが、レース展開は逆にリアルだ。 1レースにかかる時間が完走すれば2時間くらいの長丁場になる。(設定で短い時間でも遊べる) 長い時間走ったな?と思ってもまだ10ラップも超えていない?とか思ってしまう。 そういう時に「ああ、F1って本当に長距離スプリントなんだな」って実感する。 そう考えると車の動きがリアルだと完走なんて絶対無理だろ?だから車の挙動が厳しくない作り方なのだろうな。そう感じる。 ゲームバランスとして上手く考えられているゲームだ。 リアルさを求めてしまうと評価は低いゲームだ。 幾つかの操作系の改善は欲しいが、シャカリキになって遊ぶゲームでは無いと思う。 洋ゲーはエンターテイメントとか楽しませる部分が上手いと感じる。本作もそういう作品で洋ゲー初心者におすすめの作品です。