美しいグラフィックで、階級制度のある学園が舞台というのは、一見するととっつきやすそう。しかし、華やかさの中に暗い雰囲気も内包され、いじめの描写や精神的にくるシーンもあり、人を選ぶ作品かな。ミステリー要素がある物語は、謎が気になるし、恋愛部分とのバランスもいい感じ。ほぼ読み込みなしで行える、前後の選択肢へのジャンプや巻き戻しなど、快適な動作や機能面の充実がすばらしい。
週刊ファミ通1438号より
主人公の階級が薔薇になるか石ころになるかで、物語が大きく変化。シナリオがとても丁寧なので世界観に没入しやすいけど、すべては真相エンドへの布石なので、展開がおざなりに感じることも。ただ、真相エンドにたどり着いたときの衝撃はド級にヤバい! 闇が深すぎて、辛くて痛いです。攻略対象とともに闇の中をもがき苦しみ、その先へと進む様は、すごくグッときます。ちなみに、攻略は難しいです。
週刊ファミ通1438号より
主人公や攻略対象となるキャラの学園内階級が、プレイヤーの行動選択次第で変動するのがポイント。浮き世のモラルを超越した、さまざまなテイストの恋愛エピソードを楽しめます。作業感が少なめの周回プレイで、ミステリアスな舞台の真相に徐々に迫っていける、ゲームプレイの長期的フローも心地よいです。オートプレイ時における微妙な動作調整など、オプション設定全般の充実ぶりもいいですね。
週刊ファミ通1438号より
シナリオが丁寧で、突飛な設定にも説得力があり、恋愛感情を段階的に育む描写も細やか。ゲーム性は低いものの、結末が大きく異なるエンディングが豊富で、ミステリーの要素もあるなど、攻略意欲をかき立てられます。キャラごとの階級別のルートは、どれも“真ルートのオマケ”といった扱いではなく、深い体験をさせてくれる点も○。ただ、差別やいじめで沈鬱な気分にもなるため、遊ぶ人を選ぶかな。
週刊ファミ通1438号より