クロスレビュー
良かった点
・非常に魅力的なキャラとシナリオ。ファンタジー的要素、熱いバトル展開、ヒロインとの関係、喜び、切なさ…オタク文化が好きならばのめり込むような要素が満載。ポジティブな意味で中二病
・グラフィックや音楽も高品質。声優も含めて演出面が素晴らしい、(当時の)既存の読むゲームとは一線を画している、まさに「魅せる」ビジュアルノベルだということ
・コンシューマー移植に伴う追加要素の数々。原作を損ねずにパワーアップ、改変部分も違和感がないということ
悪かった点
・文章が独特なので好みはやや分かれるかも…(なお、一度慣れてくるとこれ以外は考えられない、と言うくらいぴったりに思えてくる気がする)
・最終ルートは完成度自体は非常に高いけれども、その前までプレイしてきてのあの展開は(個人的には)心理的に来るものはある
総評
PC版も一応プレイ済。家庭用で表現出来ないところは上手く改変、それ以外にも山盛りのパワーアップ追加要素がおしなべてプラス要素になっている名移植。
とにかく面白いとしか表現しようがない。どう表現したものかわからないが、このゲームはオタクの心に呼びかける何かを持っている。Fateは文学…かどうかはわからないが(そんなネタがありましたね)、こんなに凄まじい熱量を持った読み物ゲーはそうそうない。それがどれほどのものだったかは、2017年現在でもFateの名がついた関連作品が山のように出ている現状が証明している(ような気がする)。
文章などにクセがあるため合わない人ももちろんいるだろうが、少しでも気になったならば臆せずに一度はプレイしてみて欲しい、極上のエンターテインメント。言葉で上手く説明できないのが本当に悔しい。
…完全に余談だが個人的には凛ルートが一番好き。
(プレイ日時:2007年頃)
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