クロスレビュー

平均

8.0
謎の装置を用いて作り出した自分の分身“クローン”を使ってギミックを解いたり、“クローン”と場所を入れ替えたりして進み、無人の宇宙ステーションの最深部を目指す。
発売日
2015年04月02日
価格
1400円 [税抜]
対応機種
Wii U
メーカー
任天堂
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ザ・スワッパー(Wii U)のレビュー・評価・感想情報

ローリング内沢
ファミ通公式 Wii U
8

雰囲気作りがよく、『メトロイド』を彷彿させるダークな世界観がある。宇宙での孤独感がうまく表現されており、物語の先の展開が気になる。自分の分身を駆使して謎を解くパズルは新鮮で、ルールはシンプルながら非常に奥深く、レベルデザインも秀逸で遊びやすい。さまざまなテクニックがあり、それをひらめいたときの爽快感は格別なのだが、ヒントがほとんどないため、行き詰まるときびしく感じた。

週刊ファミ通1377号より

ジゴロ☆芦田
ファミ通公式 Wii U
8

クローンを作り、自身と入れ替える“スワップ”を活用して先へ進んでいくのは、解き応えがあって楽しめる。ギミックを解く工程を考える際は悩まされるが、難度はほどよく、解法を閃いたときは快感。クローンを出した瞬間にスワップを行い、高低差のある場所を移動したり、タイミングを見計らってスワップするなど、アクション性のあるパズルは緊張感があっていい。ミステリアスな雰囲気も魅力。

週刊ファミ通1377号より

梅園ウララ
ファミ通公式 Wii U
7

ライトを照射した先にクローンを作り出すという遊びかたは、シンプルでいて奥深い。ギミックはかなりの歯応えで、詰まることもしばしば。機能などの解説はあるが、とっつきにくいところがあるのはもったいないかな。世界観はしっかり作り込まれていて、味わいあるステージの探索を淡々と進めるうちに、孤独感が漂ってくるほど。マップも広大で、Wii U GamePadで地図が見られるのは助かる。

週刊ファミ通1377号より

ツツミ・デラックス
ファミ通公式 Wii U
9

みずからのクローンを使い、謎を解いて進むというシンプルなルールは、非常に完成度が高くておもしろい。実際に粘土の模型を撮影したというCGは、東欧あたりの古きよきクレイアニメを思わせる味付け。ここに宇宙空間を思わせるサウンドが組み合わされて、浮遊感と呼べるような不思議なプレイ感覚を味わわせてくれる。比較的高難度ながら、解を得るたびに腑に落ちていくギミックもすばらしい。

週刊ファミ通1377号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

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千葉子
Wii U 2017-07-16 01:16:32投稿
10

良かった点
個人的にいろんな意味で最高のゲームです。
うまくまとめられないかもですが。

1、世界観とシステム
本作の舞台は宇宙ステーション。主人公が何者なのかもわからないまま、無人の宇宙ステーションを探索する。
操作はいたってシンプルであり、「移動」「ジャンプ」「クローン作成」「スワップ」が基本操作となる。
自身のクローンを作成し、作成したクローンの肉体を行き来する。
そうして宇宙ステーション内のパズルを解きながら進んでいく。
このアクションが、本作の世界観と非常にマッチしている。

2、難易度
パズルの難易度は非常に高めなのだが、感動するのはその解き方。
どれもこれも完璧といっていいほどに美しい解き方であり、思わず感動してしまった。
特に終盤のパズルは本当に難しく、パズルが苦手なら5時間~1日はかかってしまうのだが(範囲は狭いのに何故あんなに難しいんだ)。
序盤から少しずつパズルの難易度も上がっていく。
パズルが解けた時のスッキリ感、そのパズルの解き方の何とも言えない美しさ、高い難易度は、非常にやり応え抜群のものとなっている。
ゼルダやアランドラ等の謎解きを得意としている方は是非やっていただきたい。
このゲームに関しては、「パズルアクションの真髄」だと思った。

3、SFストーリー
本作のシステムである「クローン作成」「スワップ」といったアクションは、ストーリー上話の中心となるものであり、ちゃんと意味を成している。
「テセウスの船」「ロックの靴下」等といった単語にピンと来た方なら、本作のストーリーにハマることは間違いない。

4、「宇宙ステーション」
本作の舞台となる「宇宙ステーション」は全て粘土で作られている。
とはいってもクレイアニメのような感じではなく、もっとリアルで粘土特有の重量感があって・・・・・・・・・・いや、もうこれの凄さは言葉では言い表せない。
粘土で作られた事によって、世界観の表現がとんでもなく凄いものになっている。

5、一切の妥協をしない
パズルをさっと解くことさえできれば短いゲームなのだが、隠し要素があり、それによってストーリーに深みが増す。
また、ストーリーがある一大イベントにまで進行すると、ゲーム内のある部分が大きく変化する。
進行するだけではなかなか気が付き難いものだが、そういった箇所を楽しむ事で、本作をより一層楽しむ事ができる。

悪かった点
1、人を選ぶゲーム
まず、海外のインディーズゲームであるので、音声は英語である。(日本語字幕なので普通に楽しめるが)
SFがそれほど好きではないという方は、肩の凝るゲームだと思う。
また、パズルの難易度も高いので、基本的にゲーム初心者、パズル初心者には向かないゲーム。

2、一部アクションは説明が無い
ゲーム慣れしている人間ならすぐにわかると思うのだが、miiversによると「スローモーション」できるという事に気付かない人が多々いたようである。

3、地図が見難い
PS4版等はわからないが、wiiU版は地図がくるくるするので見辛く、使いにくい。
普通にやってればほとんど一本道なのでストーリー進行にそれほどの影響はなかったと思うが、隠し要素のコンプ等では苦労する。

総評
これは是非、グラフィックがwiiUより高品質なPS4でやりたいところなのだが、既に配信が終了してしまっているとのこと。残念でならない。

高難易度のパズルを「やり応えがあって楽しい」と感じるか「肩が凝る」と感じるかによって、本作は楽しさが大きく変わると思う。
本作の衝撃を味わってもらいたいがためにここでは敢えてストーリーや演出をほとんど語っていないので、ほかのゲームには中々無い経験を是非体感してもらいたい。

個人的に2016年最も凄いゲームでした。

クロスレビュー

平均

8.0
謎の装置を用いて作り出した自分の分身“クローン”を使ってギミックを解いたり、“クローン”と場所を入れ替えたりして進み、無人の宇宙ステーションの最深部を目指す。
発売日
2015年04月02日
価格
1400円 [税抜]
対応機種
Wii U
メーカー
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