クロスレビュー
攻略対象のキャラたちといっしょに謎に迫るストーリーは、興味を惹かれる。主人公とは別のキャラの視点で物語が進む場面があるのもいい。時間制限のある選択肢は、緊張感がありつつも、恋愛値がどう変化するかのヒントがアイコンによって表示されているのが親切。スワイプの幅で、スキップや巻き戻しの速さを変えられるほか、選択肢までのジャンプなども可能で、快適に遊ぶための機能面は完璧。
週刊ファミ通1381号より
強い狂気を孕んだミステリーが主体の物語は、共通ルートがかなり長く、かつシリアスな展開が多いため、恋愛の甘さのパンチが少し弱く感じてしまいました。とはいえ、要所に挿入されている彼視点のエピソードは、どれだけ主人公に想いを寄せているかがわかってすごくいい。物語をさらにドラマチックに演出する声優陣の好演もすばらしいです。モブキャラにいたるまで丁寧に作られていてうれしい。
週刊ファミ通1381号より
タロットカードをベースにした物語世界は、ミステリアスかつ危険な魅力でいっぱい。恋愛のドキドキよりも、仲よしグループで行動する楽しさを体験できます。演出面に派手さはないものの、被写界深度の変化でキャラの存在感を際立たせるなど、ここぞという決めどころは外していません。登場人物ひとりひとり順番にスポットが当たっていくシナリオ構成はやや長めで、攻略プレイ時に間延びする印象。
週刊ファミ通1381号より
平常時の甘さのある声と、“ポゼった”=異常時の狂気に満ちたボイスアクトの対比が鮮やか。ポゼるときに、それぞれのトラウマやコンプレックスが明かされ、タロットカードのキーワードとともにキャラへの理解が深まる構成もよく練られています。画面内を捜索するシークレットサーチがいまひとつ活用できていないのは残念。ミステリーものとして、もう一歩踏み込んだ捜査ができるとうれしかった。
週刊ファミ通1381号より
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