コースを走るスピード感や臨場感は抜群。特定の状況下で目標達成を目指すシナリオモードも熱い。各種アシスト機能によって初心者でも遊べるが、深く楽しむには技術が必要。グラフィックやロードの長さは、シリーズを重ねるたびによくなっている。難易度設定に“ベリーイージー”が追加されたが、前作より簡単になったというよりは、各難易度におけるアシストの段階などが細分化されたという印象。
週刊ファミ通1347号より
敵車がプレイヤーに対して、可能な限り激突せずに走ってくれる点がいい。また、AIスキルレベルの“アマチュア”が、前作に比べて大幅に難度が低くなっているのも、初心者に対する配慮として評価できる。ただ、前作にあった“F1 クラシックモード”と“ヤングドライバーテスト”をなぜなくしてしまったのだろうか? DRSの使いかたの説明など、ひさしくF1中継を見ていないプレイヤーへの工夫が欲しかった。
週刊ファミ通1347号より
現実では、これまでにないほどの大きな変革が行われた今年のF1。半電気自動車のサウンドや、チャンピオンが新人に後塵を拝するほど劇的に変わったドライブ感覚など、未知のレースがどのように再現されるか、楽しみにしていた。しかし、残念ながら、本作ではその変化は感じられず、カジュアルな方向への舵取りのみが印象に残った。“F1 クラシックモード”が廃止されたのも非常に残念だった。
週刊ファミ通1347号より
シリーズ過去作は、世界最高峰のレースをリアルに再現するがために、操作やマシンの挙動が本格的で、初心者には難しい印象があった。本作は、再現性の高さはそのままに、誰でも楽に1周できる“ベリーイージーモード”を追加し、ゲームに自信はないがF1は好きという人も楽しめる。新世代機向けタイトルの開発が発表されたこともあってか、前作と比較しても、ボリュームダウンした感は否めない。
週刊ファミ通1347号より