この大空に、翼をひろげて クルーズ サイン(PS3)のレビュー・評価・感想情報

夢に敗れた過去を持つ主人公と、足が不自由な車イスの少女を中心に、若者たちの青春群像劇が丁寧に描かれる、素敵な作品。みんなで力を合わせて、新たな目標である“空”を目指すドラマが、読みやすいテキストと細かい描写で展開されるので、物語に夢中になれるし、あるルートのクライマックスシーンでは感動しました。本編＋ファンディスクの内容に加えて、追加シナリオもあり、ボリュームも十分。

週刊ファミ通1425号より

王道的な青春ストーリーは、爽やかな気持ちにさせてくれるし、主人公やヒロインの夢を追う気持ちや壁を乗り越えていく様子の描写が丁寧なのが好印象。クライマックスでは、伏線がうまく作用していることも手伝って、心を打たれるものがある。ただ、キャラによって、シナリオのクオリティーに差が感じられるかも。物語が長めなので、各選択肢の手前から開始できるショートカット機能は便利です。

週刊ファミ通1425号より

大空をグライダーで飛翔するシーン（3D演出あり）が要所で挿入される、山あり谷ありの青春ストーリーの印象は、総じて爽やか。シナリオテキストの総量は多めですが、テーマに直結した場面の描写が力強いので、ダレずに読み込めました。シーン（章）ごとの既読達成度を確認できるのは、攻略プレイ的に、地味に便利です。登場人物の顔の印象が、一部のイベントCGでやや不安定になる点は、ご愛敬。

週刊ファミ通1425号より

心を閉ざしたヒロインが、本来の明るさを取り戻していく様子や、仲間と目標に挑戦する過程が細やかに描かれている青春物語で、読了後は晴れやかな気持ちに。アフターエピソードや新ルートにも自然と興味が湧き、ボリュームに大満足です。さっぱりとした女性陣を始め、登場人物の性格には好感。ゲーム性は低めですが、離陸時の達成感やフライトシミュレーター的な表現が、プレイを盛り上げます。

週刊ファミ通1425号より