アート的な水墨画タッチのグラフィックに、かわいらしくも哀愁が漂う世界観が交わって、とても幻想的なプレイ感覚が味わえる。見た目は2Dのサイドビューだが、ターン制バトルなど、RPGとしては王道なシステムなので、わかりやすく遊びやすい。コストパフォーマンスは非常に高い。
週刊ファミ通1326号より
水彩画風に描かれる幻想的な世界観が美しく、それにマッチした音楽もいい。バトルのシステムがよく練られていて、考えながら戦うのはおもしろい。パズル的な仕掛けやマップの探索も楽しめる。PS4版は、グラフィックが高精細で、タッチパッドでホタルを動かせるのが便利ですね。
週刊ファミ通1326号より
絵本がそのまま動いているかのようなグラフィックがすばらしい。音楽、きっちりローカライズされた奥深いお話と三拍子揃って、すっかりこの世界の虜に。かわいらしいのに“ガチ”なバトルシステムには、いい意味で裏切られました。タッチパッドでも相棒のホタルが動かせるのも○。
週刊ファミ通1326号より
まず印象的なのが、絵本のようなグラフィックの美しさ。その後、ターン制バトルのシステムの秀逸さに驚かされる。すべての攻撃タイミングを一軸で表示することで、敵の攻撃の調整と妨害を可能にしており、これによってバトルのわかりやすさと戦略性を両立しているのはお見事。
週刊ファミ通1326号より
良かった点
○サクサク進める
難易度はノーマルとハードがあり、ノーマルだとサクサク進めて気分が良いです。
物足りないと感じたらハードでやり直すか、クリア後にハードでプレイもあり。
敵は最大3体、味方は最大2人で戦闘を行うのですが、上手くいけば完封できたりと戦い方に慣れればだいぶ楽になります。
○スキルやオキュライ装備など、JRPG風なシステムで馴染み易い。
スキルはキャラごとにスキルツリーがあり、1レベル上がるごとにスキルポイントが1もらえます。
自分なりにキャラの特性を考えてスキル振りをしていけるので、キャラの育て甲斐があります。
「オキュライ」という宝石を武器・防具・装飾品につけられるのですが、これによってステータスを上げたり追加効果を持たせたりできます。
オキュライを使えば武器や防具に属性も付与できるので、状況に応じて変えるなど戦略的なプレイが楽しめます。
こういうシステムは日本のRPGを多くプレイしている方には馴染み深いと思います。
○絵本のようなデザインと幻想的な世界観。
ストーリーは割とありがちな童話のような感じです。
シンプルなストーリーなので分かりやすいところがいいですね。
世界観もファンタジーに満ちていて、キャラも個性的で面白いです。
悪かった点
○誤訳や誤字
たまに変な文章の部分があるのですが、誤訳だとしたら要改善ですね。
しかし世界観的に、演出ということも考えられます。
総評
クリアまでのプレイ時間はだいたい10時間程度。
短めの内容ですが、値段も安いので妥当だと思います。
良かった点
◆美麗な世界観
水彩画のようなタッチで描かれた背景グラフィックがとても綺麗。
綺麗なだけでなく、主人公の姿に気づいて姿を隠す動物がいたり
遠くの方で巨大なゴーレムっぽい何かが歩いていたり(後で正体が分かります)など
細かいギミックも多く、移動しているだけでも楽しい。
音楽もピアノやストリングスメインで大作映画並みに作りこまれており
このゲームの世界により深みを与えている。
◆シンプルでいて奥深い戦闘
ゲージが溜まった順に行動するシンプルなターン制バトルだが
敵味方共に、行動を選択→実行までにキャストという待機時間があり
敵がキャストの間に攻撃を食らわせると行動を妨害出来、実行を遅らせることが出来る。
このシステムを上手く利用することで、ボス相手でも一方的に攻撃ができたりもするが
逆にこちらがキャストの間に攻撃を受けた場合でも、同じく行動を妨害されるので
下手を打つと、雑魚にボコボコにされたりもする。
この辺りの駆け引きが、単なるターン制バトルを緊張感のあるものに昇華している。
◆飛べる
ある程度(1時間くらい)進むと主人公が空を自由に飛べるようになる。
完全に個人的な趣味だが、空を飛べるゲームが好きなので
上記の通り、背景グラフィックや音楽の質の高さもあり
空をふわふわ漂っているだけでも割りと遊べる。
悪かった点
◆やりこみ要素がほぼ無い
価格的にもあまり期待していなかったが、全体的に良質だったために余計
ボリュームの少なさが残念。(クリアまで10~15時間程度)
サブクエストもあるが、メインストーリーに沿って進めていけば
大抵のものが終わるし、戦闘が非常に面白いので、裏ダンジョン的なものが欲しかった。
※全体マップで地名は書かれているのに行けなかった場所があるので、
もしかしたらDLCで何か来るかも?
◆プラチナトロフィーが無い。
ゴールドもない。トロ厨無念。
総評
ストーリーに関してですが、まさしく海外のお伽話といった感じ。
世界を救う王道系かと思いきや、意外と重い話が織り交ぜられていたり
実際海外の児童書って裏設定がエグかったりするので、その辺りは良いのですが
所々翻訳箇所で気になるところがあったり、かなり行間を読む必要があったりと
好きな人は好き、苦手な人は苦手といったところでしょうか。
ただ、確実に値段以上の価値はあると思うので
少しでも世界感に魅力を感じたり、ピンと来るものがあった方には
ぜひ触れてみることをオススメします。体験版もありますよ。
今後、こういったゲームが日本のメーカーからも出て欲しいですね。