クロスレビュー
闇と音声がもたらす恐怖感はなかなかのもので、何があるのか……と考えてしまう。少なくとも序盤は、確実に怯えさせてくれるはず。展開に慣れてくると、驚かせる手法がパターン化されていることもあり、恐怖に対する免疫がついてしまった。マップがランダム生成なので、周回プレイが楽しめそうだが、そもそも2周目以降は怖さがないので、何度もプレイするモチベーションは湧きにくいかなあ。
週刊ファミ通1345号より
暗闇に加えて、足音のような迫ってくる音や叫び声、ぼんやり現れては消える人影など、視覚と聴覚に訴えかける恐怖が味わえる。自動生成されるマップの仕組みはいいが、部屋や通路が代わり映えしないので、毎回新鮮さがあるというほどではないかな。恐怖の演出にも慣れるので、遊ぶほどに作業感は増していく。視点の揺れは臨場感があるが、3D酔いしやすいので、設定でオフにできるとありがたかった。
週刊ファミ通1345号より
シンプルながらもツボを心得たホラーゲーム。“出そうで出ない”とか“奇妙な音が聞こえる”といった演出のバランスがよく、一定の緊張を切らさないチューニングは好感が持てる。シンプルな作りで、常時スマホに表示されるマップは走ると見えなくなるなど、小技が効いている。アイテムはサイリウムと発炎筒の2種類のみで、基本的に逃げるか相手を遠ざけるくらいしかできないのもいい。プレイ時間は短かめ。
週刊ファミ通1345号より
怖い。夜にひとりで遊べない。暗闇の中、見えない恐怖だけでなく、薄明かりに見ちゃいけないものも浮かび上がる。いきなり非常ベルが鳴る古典的な演出あり、通信状態が乱れる現代的な演出あり。マッピング機能や、スマホの電池が減らない仕様が、ホラー体験に没入させてくれる。やがて単調に転じるが、この手の映画や心霊写真集と同等の恐怖をインタラクティブに味わえる価値は、価格以上です。
週刊ファミ通1345号より
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