クロスレビュー

平均

8.3
モンスター娘が描かれた100種類以上のカードでデッキを組み、相手の陣地に進軍して拠点を攻める。画面をこすってカードをパワーアップさせる要素がある。
発売日
2013年01月24日
価格
6800円 [税抜]
対応機種
PS Vita
ジャンル
その他
メーカー
コンパイルハート
詳細を見る

限界凸騎 モンスターモンピース(PS Vita)のレビュー・評価・感想情報

レオナ海老原
ファミ通公式 PS Vita
8

1ターンに1歩前進するので、既存のカードゲームとは違った戦略性を味わえるのがいいね。色を合わせるオーラボーナスや同種族どうしの融合など、奥深い部分がありつつもシンプルに遊べる構造が◎。“胸キュン スクラッチ”は、ややお色気が過ぎるが、PS Vitaならではの操作で楽しい。

週刊ファミ通1259号より

吉池マリア
ファミ通公式 PS Vita
8

システムやルールが、非常にわかりやすい。また、オーラボーナスや豊富なスキルなどの要素によって、奥深さもあり、デッキ構築や戦略を練るのが楽しい。画面をこすってカードを強化するシステムは、いい意味でバカらしくて笑えるが、戦略にも大きく関わってくる作りなのが◎。

週刊ファミ通1259号より

ババダイチ
ファミ通公式 PS Vita
8

かわいいモンスター娘に目がいきがちですが、じつはしっかり作られているカードゲーム。デッキ構築からカードの出しかたまで、かなり奥が深く、じっくり楽しめる内容です。カードをこするなどの要素はニヤニヤしつつ、つい真剣にやってしまう、中毒性の高いものになっています。

週刊ファミ通1259号より

デビル藤原
ファミ通公式 PS Vita
9

萌えキャラ化されたモンスター娘のカードは、どれも個性がある。見た目とは裏腹に、カードバトルは戦略性が高く、硬派な作り。ルールがわかりやすく、遊びやすいのも○。画面をこする“胸キュン スクラッチ”は、こっちが恥ずかしくなるくらいの演出だけど、システムとしては秀逸。

週刊ファミ通1259号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。

ののの
PS Vita 2013-02-10 10:13:53投稿
8

良かった点
おそらくVITA初のカードゲーム。しかし、実際にはカードゲーム "以外" の部分が大きく話題となり、いざ発売してみると予想外に売り切れが続出。公式ページに「出荷少なすぎてすみません。正直こんなに売れると思わなかった。(意訳)」みたいなお詫び文が出たという、何ともワケありなゲームです。

まず良い点を上げるとすれば、システムの肝であるカードバトル部分。近接、遠距離、回復などの各職業や、同色カードを連続して出すことによるオーラボーナス、同種族を重ねてパワーアップさせる融合システムなど、ゲームとして十分楽しめる内容になっていました。おそらくこのゲームをカードバトルが目的で買った人は少ない(自分含む)と思うので、購入者の多くにとって、これは嬉しい誤算だったのではないでしょうか。

「カードゲームはカードバトルがしたくて買うゲームなんじゃないの?」という、至極最もな疑問を持つ方も多いと思います。しかし、メーカー側の情報の出し方が上手かったのか、あるいは情報が偏っていたのか、または情報自体はちゃんと出ていたものの何故か一部しか目に入らなかったのか……少なくとも自分は、実際にゲームを遊ぶまで、このゲームがカードゲームであるということを完全に失念していました。

その最も話題となった特徴が "胸キュン(はぁと)スクラッチ"。
仲間になったモンスター娘のグラフィックを背景に、画面に対してスクラッチ操作で魔力を送り込むことで、能力を高めることが出来るというこのシステム。モンスター娘ごとに異なる "弱点" を探しだし、つつく、つまむ、こするなどのタッチ操作を繰り返すとテンションゲージが上昇、ゲージがマックスになるとスクラッチ成功です。正しくタッチすると、やたらと艶かしい声が聞こえたりもしますが、"魔力を送り込まれる" という行為は、それはもう未知の経験なのでしょう。少しくらい変な声が出てしまうのも仕方の無い話です。しかし、このモードをプレイする姿は、それが公共の場であれば通報されても文句が言えないレベル。しかも、スクラッチに成功すると、モンスター娘の魔力が増大する副作用として、なんと "魔力の封印具である衣服" が消滅してしまうのです。『ラングリッサー』シリーズ等、露出が多いと何故か強くなる(女性限定)という設定は、誰もが知っている和製ファンタジーの伝統ですが、ど真ん中ストレートの直球勝負すぎる設定に、ぐうの音も出ませんでした。

更に同モードでは、連続的に魔力を送り込むことに成功すると、"エクストリームラブ" 状態が発動します。この状態では、VITA本体の背面タッチパッド操作を活用することで、更に大きくゲージを上げることが出来るのです。以下、システムの説明を公式から抜粋。

------------------------------------------------------------
PS Vita本体を手で挟みこむような形で、ゲーム画面(タッチスクリーン)と
背面タッチパッドに触れ、手を上下に動かして激しくこするのだ!
こすればこするほど、モンスター娘のテンションが増加する!!
------------------------------------------------------------

既に大体の想像はつくかと思われますが、このモードを何故か女性がプレイしている "メーカー公式" の動画がこちらです。

http://www.youtube.com/watch?v=31SF5DDMu8o

バカですね。(褒め言葉)

この動画は、公開数日で再生数が70万回を超え、現時点では120万回に届きそうな勢いになっていました。海外からのコメントも多く見られ、耳を澄ませば「全く日本人はクレイジーだぜ!」といったような、若干耳の痛い声まで聞こえてくるような気がします。ちなみに、国内ではCERO D(17歳以上推奨)となっていますが、アジア版はCEROなどのレーティング審査機構が無い為、自主規制扱いで18禁に設定しているのだとか……

しかし、正直なところ、このゲームを純粋な "カードゲーム" として宣伝していた場合、こんなに話題になることは無かったと思います。ある意味、メーカーの広告戦略が上手くいった結果と言えるのではないでしょうか。

悪かった点
どの敵もデッキのカード構成がバラバラで、戦略性の欠片も無いのが残念です。特定の色のみ、攻撃偏重型、ドラゴン種族のみ、アーチャーのみ、などの特化デッキで戦う敵なんかがいれば、もっと戦闘が楽しめたと思います。敵に特徴が無いので、自分側は万能デッキを一つ用意しておけば良く、NPC戦は基本的に同じことの繰り返しとなる為、終盤の戦闘には作業感が伴います。

対人戦について。いくつかありますが、獲得できるマスターリングがランダムである点と、リング各色を複数ストック出来ない点は特に厳しい。最後の一色だけが10回連続出ないようなこともあり、かなりのストレスになりました。フレンドとのギブアップ談合をしてすら全色がなかなか揃わないこともあったので、真面目に対戦をしてコンプリートを目指すのは実質的に不可能に近いと思います。単純に一定勝利数毎に報酬が貰えるという仕様でも良かったのでは?オンライン関係のトロフィーや対戦報酬でしか出ないカードもあるので、やらない訳にはいかないし……

スキル発動が強制である点。例えば「青カードの敵にダメージを与える」というスキルがあったとして、敵が青カードを配置していない場合でも勝手にコストを消費してスキルが使われてしまいます。このゲームのスキルはどれもコストが重く、カードは使いたいけどスキルは使いたくないというケースの方が多いので、対象がいない場合は発動しない、もしくはスキルを使用するかどうかを選ばせて欲しかったです。

スクラッチでモンスター娘をパワーアップさせた結果、コスト増加や攻撃力低下などが起こり、逆に使いにくくなる場合があります。スキルが追加されることもありますが、先にも書いたようにスキルは邪魔になるケースも多いので、一概にプラスにはなるとはいえません。スクラッチ成功後の能力値が分かると良かったです。

攻撃力アップのカード(ブースター)を有効活用出来るケースがありません。近接の後ろに付けるなら回復カードの方が良いし、使いドコロと言えば、敵の強カードを一撃で倒したい場合、くらいでしょうか……でも、それだって融合の方が安定するので、少なくともうちのデッキにブースターが入ることはありませんでした。せめて攻撃力アップ範囲が前2マス(それでも使わないかも?)までだったり、逆にブースターを配置している間は敵のATKが若干下がったり、またはブースターが倒されたときに攻撃してきた敵のATKを下げられたり(スキルとは別に)、といったことが出来たら良かったと思います。

カードパックを開ける操作が面倒です。数が多くなってくるとかなりダルいので、演出スキップや複数パックをまとめて開ける機能などが欲しかったです。

総評
各社が表現規制という名のバッシングに怯えながらギリギリのところでチキンレースを続けている中、敢えてニトロを積んで全力でアクセルを踏み込むその姿、とても素敵だと思います。同様に女性キャラをタッチするようなゲームはいくつかあれど、ここまでハードの機能をフルに活用した作品は他に見たことがありません。特にエクストリームラブモードの操作方法については、どういう状況でこれを思いついたのかを是非聞きたいレベル。社内に止める人間はいなかったのか?CEROには何と言われたのか?むしろSCEには怒られなかったのか?

お色気要素だけでなくゲーム部分も良く出来ており、これまでにいくつか遊んできた同社作品のゲーム部分を "楽しい" と思えたのは、もしかするとこれが初めてかもしれません。是非今後もシリーズ物としての展開に期待したいところです。

ちなみに、このゲームに男キャラは誰一人として登場しません。モンスター娘を使役可能な "マスター" は女性のみに限られるようで、主人公達の在籍する学校は事実上の女子校です。それだけであれば何の問題もありませんが、学校の先生を始めとして、各都市の代表、自警団の団長、果ては神様に至るまでの全てが女性。キャラ同士の会話の中で、かろうじて父親がいることは確認出来るのですが、作中で姿を見ることも無い為、このゲームをプレイした人は、誰もが「この世界には男が存在しないのでは……」と思ったことでしょう。仮に男がいたとしても、女性が権力を握っている世界観であることは間違いありません。もしかすると、主人公達が "お父さん" と呼んでいる存在も、実は性別的には女性であり、ゲームの舞台である「ヤファニール」に住んでいる人類は、女性のみで子孫を残せる方向に進化してしまっているのかもしれません。男など不要!というその割り切りっぷりも、非常にロックであると言えましょう。

ガル詩人
PS Vita 2013-02-04 14:23:02投稿
8

良かった点
カードをこするとモンスターカードが強化されるという
馬鹿ゲーとして期待せずに買ったのですが、そっちよりも試合の方がおもしろく、
ルールがとても分かりやすいカードゲームで、
携帯ゲーム機で遊べるゲームとしては1試合手頃な時間で終わるのでプレイし易かったです。
ストーリーモードでの敵がじわじわ強くなっていくのが良い具合にバランスがとれていたと思いました。
1人プレイでも十分なゲームだったのですが、対戦モードもあり。
当たり前のようにネット対戦が用意されているところが素晴らしかったです。

カードの絵描きさんがそれぞれ違うのですが、どれも可愛いカードが多く魅力的なイラストが多かったです。

十字キーとボタンでも操作出来ますが、基本的にタッチ画面のみでのプレイが可能で
カードゲームらしい雰囲気が出ていたとおもいました。

悪かった点
カードを強化するパートは最初は(良い意味で)馬鹿だなぁと笑っていたのですが、繰り返しプレイしているうちに面倒になっていき、カード強化よりもバトルの方をはやくやりたいなぁという気持ちになりました。

CPU戦は純粋に楽しめたのですが、プレイヤー同士の対戦を行わないと手に入らないカードがあり、プレイヤー同士の対戦はカードの性能差で瞬殺される事が多々。
ネット対戦でのルール決めみたいなのがもっと出来ればよかったのですが…。
(デッキコストの近い人と対戦等…。)
また、同格の相手と戦った場合、デッキの山札が無くなるまで均衡が保たれてしまい先に山札が無くなった方の負けというゲームになってしまいます。

可愛いカードも多いし、戦闘中こんな事になった!って思ってもVitaの機能のスクリーンショットが撮れないのが寂しかったです。
またカードもズームアップして観たいのですが、こするパートでしか拡大して表示されないのが残念でした。

総評
Vitaで発売されたカードゲームとしてはとても面白い部類だと思います。
(恐らくVita初のカードゲームだと思いますが…。)
カードを集めるために周回プレイをする気にはなれなかったので
オフラインをもっと周回プレイしたくなる仕様にしてほしかったですね、
モンスターカード以外にも折角かわいらしい登場人物が多数登場するのに(舞台も学園物だったのに)恋愛要素が全く無いのがもったいなかったです

カードの種族、カラー、職業がそれぞれ用意されているのに
三すくみのような要素が無かったので、カード同士の相性で強弱を付けてほしかったです。単色で組むメリットはあるのですが、複数のカラーでデッキを組む意味があまりなかったので。
また、前に居るキャラの攻撃力を上げる職業があるのですが、前にしか効果がないのであまり出番が無いです、射程を持ったカードの方がアタックが強く、存在が薄れてしまっているので、打たれ弱いが戦況をひっくり返すような仕様にしてほしいかったです。

悪い部分が多くなってしまったのですが、このゲーム事態面白かったゆえに
つい描きたくなってしまうという気持ちです。

凄く失礼な発言だと分かっているのですが、
私がプレイしたコンパイルハートさんのゲームの中で
このゲームが一番面白いと思います。
今後も期待しており次回作が出た場合買うと思います。

クロスレビュー

平均

8.3
モンスター娘が描かれた100種類以上のカードでデッキを組み、相手の陣地に進軍して拠点を攻める。画面をこすってカードをパワーアップさせる要素がある。
発売日
2013年01月24日
価格
6800円 [税抜]
対応機種
PS Vita
ジャンル
その他
メーカー
コンパイルハート
詳細を見る
  1. 1
    『ゼノブレイド DE』が発売された日。Wiiを代表するRPGが“決定版”としてSwitchで復活。より磨きのかかった絶景フィールドやキャラモデリングに感嘆の声【今日は何の日?】
  2. 2
    アニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』ミートくんは上坂すみれ、テリーマンは小野大輔。15名の声優が新PVで一挙解禁
  3. 3
    『スカーレットネクサス』制作秘話。スタッフから言われた「カッコ悪い」で大きく作品を見つめ直す。コンセプト共有と焦点を絞る重要さ【CEDEC+KYUSHU 2022】