もとが10年前の作品とは思えないほど、シューティングゲームとしてのおもしろさが詰まっている。キャンペーンモードは、『Halo 4』にまつわる情報を、フィールドに点在するターミナルから集められるのが○。ボタンひとつで、オリジナルのグラフィックへ切り換えられる機能もいい。
週刊ファミ通1198号より
ドラマチックに展開するFPSの先駆けとなった作品のリマスター版だが、グラフィックなどが大幅に強化され、新作と言ってもいい内容。協力プレイや『4』にまつわるサイドストーリーの追加も○。3DテレビとKinectにも対応しているので、より臨場感のある『Halo』が体験できるのもいい。
週刊ファミ通1198号より
グラフィックはかなり美しくなった。キャンペーンモードの協力プレイなど、追加要素もあってうれしい。操作感は基本的に快適。多少アバウトに狙っても自動で照準が合い、攻撃を当てやすいのも○。ただ、乗り物のワートホグはラジコン操作なので、操縦しづらいと感じる人もいるかも。
週刊ファミ通1198号より
10年経ったいまでも色褪せないおもしろさ。マスターチーフも相変わらずかっこいい。グラフィックの向上具合がよくわかり、世界がより広がった印象。隠された“ターミナル”を探して、物語を深く知ることも楽しい。協力プレイに対応していたり、お手ごろな値段なのもうれしいところ。
週刊ファミ通1198号より
今、手元に、「ファミコン10年」という本があります。
タイトルどおり、ファミコン発売10周年を記念し、
大作からマイナー作、伝説のクソゲーまで、
数々のファミコンタイトルのレビューや裏話をまとめた文庫本です。
これを購入したのは筆者が高校生のころで、
「ファミコンもやっと10年か……長かったな」と、
当時はかなり感慨深い気持ちになりました。
高校生と言うとつい先日のことのように感じますが、
実際はウン十年昔の話。
あれからあれよあれよという間に月日は流れ、
スーファミが10年を迎え、
プレステが10年を迎え、
ドリキャスが10年を迎え、
PS2が10年を迎え、
そして今年、初代XBOXまでもが10年を迎えます。
本体を買って、
紙袋を受け取ったときのあの「ズシッ!!」とした感覚に驚いたことは昨日のことのように覚えています。
ファミコン時代はあんなに長かった10年が、今となっては光陰矢のごとし。
本当に月日が経つのは早いものですね。
10年という時の長さの重みに関してはそのうち「バウンティソード・ファースト」のレビューで語るとして、
XBOX10年ということはすなわちHALO10年。
ファンが待ちに待ったHALO1のリメイクが、
今作「Halo: Combat Evolved Anniversary」です。
10年という時を経て、ハードは劇的に進化し、
グラフィックは驚くほど綺麗になりました。
おもしろいのが、旧グラフィックと新グラフィックを、ゲーム中いつでもボタンひとつで切り替えられるところ。
初代XBOXって、今でも結構なハイスペックマシンなので、
旧グラフィックでも、それだけ見ていればそんなに違和感を感じないのですが、
こうやって簡単に比較できると、その違いは歴然ですね。
とは言え、今でもファミコンやゲームボーイなどのレトロゲームを普通に遊んでいる筆者にとっては、
グラフィックはさほど重要な要素ではないので、
このあたりにはあまりありがたみを感じなかったりします。
むしろ、綺麗になったおかげで、
アクティブカモフラージュのエリート(半透明の敵)が非常に見にくくなり、
かなり厄介な敵になっていたりして、ちょっとイライラしたりもします。
まあ、前述のボタンひとつでグラフィック変更ができるので、
半透明の敵が出たときだけグラフィックを切り替えるといった攻略も可能なんですけどね。
グラフィック以外での変更点は、後のHALOシリーズではおなじみの、
実績、スカル、ターミナルの導入です。
どれもうれしい要素ではありますが、
逆に言えば追加点はそれだけで、それ以外はオリジナルを忠実に再現しています。
敵の種類も武器の種類も当時のままで、
もちろん武器の両手持ちもできませんし、乗り物を乗っ取ることもできません。
バンシーの扱いづらい操縦方法もそのままです。
HALOはまぎれも無い名作ではありますが、
今となっては古臭さは否めません。
この辺は2や3の仕様にしても良かったんじゃないかと思いますね。
さて、キャンペーンも良いのですが、
HALOといえばやはりマルチプレイヤー。
当時はまだXBOXLIVEがなく、画面分割やシステムリンクでの対戦しかできませんでしたから、
8人や16人対戦などはかなり敷居の高い存在でした。
10年というときを経て、ようやく大人数対戦を、
フル画面でプレイできるぜ、ヒャッホウ!
と思ったのは最初だけ。
当時の人気マップや、ハンドガンが最強などの1の特徴をわずかに継承してはいるものの、
マルチプレイは完全にHALO:REACH仕様。
操作方法がまるで違うので、キャンペーンと併用してのプレイはかなり困難です。
マップも少な目で、どちらかといえばREACHのマルチプレイ体験版といった感じですね。
HALOシリーズのマルチプレイは非常に魅力的なのですが、
筆者はすでに限界を感じ、ほとんど引退状態です。
このあたりの不満点について、
詳しくは過去のHALOシリーズのレビューを読んでいただきたいのですが、
(http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=1132)
(http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=1098)
(http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=1086)
まあ、要するに、
・CTF(チームで敵軍の旗を取り合うルール)など、スレイヤー以外のルールが採用されにくい。
・プレイ中のゲームに途中参加できない。
・自分でルールを設定するカスタムゲームが、フレンド同士でないとプレイでいない。
ということです。
世界的にスレイヤーなどのキル数を競うルールに人気があり、
それ以外のルールはかなり不人気なのですが、
REACHはゲームルールが投票制で決められることになったので、
スレイヤー以外はますます採用されなくなりました。
仮に採用されても、ゲーム開始直後に反対派がごっそり離脱し、
離脱メンバー分はゲーム中は一切補充されません。
カスタムゲームはフレンドでないとプレイできないので、
相変わらず筆者のようなフレンドのいないCTF好きにはやさしくない仕様となっています。
ま、「いい加減フレンド作れよ」と言われたら、返す言葉も無いんですがね。
というわけで、キャンペーンもマルチもちょっと微妙なデキで、
声を大にしてオススメできる作品とは言いにくいです。
まあ、これが7800円とかフルプライスだったらどうかと思いますが、
値段が値段なので、それを考慮すれば十分楽しめるとは思います。
しかし、2800円とかプラコレプライスなら文句ナシだったのですが、
実際は3990円と、これまた微妙な値段なんですよね。