クロスレビュー

平均

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10名のキャラクターを切り替えて操作し、?屍人?で溢れ異界と化した村から無事脱出を計るのだ。?幻視?で相手の視覚を乗っ取りながら危険を回避しよう。
発売日
2003年11月06日
価格
5800円 [税抜]
対応機種
PS2
ジャンル
アドベンチャー
メーカー
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア
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SIREN(サイレン)(PS2)のレビュー・評価・感想情報

ドラ麦茶
PS2 2007-07-14 04:07:23投稿
9

SCEから発売されたホラーアドベンチャーゲーム。 テレビCMがあまりに怖いので放送中止になった、 と言ういわくつきの作品です。 ゲームの基本は、 敵に見つからずに行動するスニーク(こそこそ歩く)アクションですが、 最大の特徴は、「幻視」と呼ばれる、 他人の視界をジャックするシステムでしょう。 敵の視界をジャックすることで 敵が何を見ているかが判るので、 じっくり観察して見つからないルートを探しながら攻略していく、 と言う感じで進めていきます。 敵が隠れている自分に近づいてくるのを 敵の視界そのもので確認するのは、 かなりの恐怖でしょう。 このシステムがこのゲームの最大のウリではありますが、 個人的にこのゲームの最も気に入っているところは、 ストーリーの見せ方です。 ストーリーは10人程度の登場人物の ある村での3日間の出来事を描いたもので、 ゲームも複数の登場人物を切り替えて操作しながら進めていきます。 しかし、ストーリー展開は時間軸に沿ったものではなく、 バラバラに展開していきます。 たとえば人物Aの1日目午前8時のシナリオクリア後、 人物Bの2日目の午前10時のシナリオをプレイし、 その後人物Cの1日目の午後4時のシナリオプレイする…… という具合に、かなり断片的に描かれているので、 最初は何が起こっているのか全く理解できません。 しかしゲーム進むにつれ頭の中で徐々整理できてくると、 ぼんやりと物語の全貌が見えてきます。 それはあたかもシグソーパズルを組み立てているかのようで、 1度ハマッたら抜け出せません。 また、田舎の村を舞台にしているのも個人的にお気に入りの部分で、 子供の頃田舎に住んでいた私のような人には、 田んぼや山のあぜ道、古びた学校の廊下などは どこか懐かしく感じます。 さらにそこで行われているのは、 言ってみれば「かくれんぼ」なので、 自然と童心に帰ってしまいました。 非常におもしろいゲームではあるのですが、 残念ながら難易度はかなり高く、 決して万人向けではありません。 謎解きは難しくヒントもない(あっても抽象的で理解できない)、 マップに自分の位置が表示されない、 銃が弾切れになると攻撃することが出来ない、 シナリオの途中でセーブできない(ゆえにゲームオーバーになっても、シナリオ途中からやり直せない)、 など、難易度が高いと言うよりは、 明らかに不親切な部分も多いです。 が、それもこのゲームの味のひとつ。 挑戦と失敗をくりかえし、 徐々に正解を見つけていく、 という過程が好きな人には、ぜひオススメしたいです。 ちなみに2も発売されており、 こちらは今作よりも難易度が下がっているので、 「難しいゲームは嫌」と言う人は こちらから試してみてもいいかもしれません。

猫まくり
PS2 2006-12-14 21:47:02投稿
9

赤い海からサイレンが鳴り響き、ひとつの村が消えた。
異界に心惹かれる者、人間であり続けようとする者、
そして人間の枠からはみ出してしまった者……屍人。
絶望だらけの村で、彼らはいかに生き残ろうとするのか……
超難解なホラーアクションアドベンチャーです。
幻視と呼ばれる他人の視界を盗み見る能力を使って、
ステージごとに定められた目標を達成していくのがゲームの流れです。
隠れ、逃げ、戦い、陽動をかけながら謎を解いていきます。
怖いというより、不気味といった印象です。
幻視が、謎解き、逃走の重要な要素となるのですが、
あらゆる局面で、幻視を効果的に使わざるを得ないのが特徴です。
それぞれの行動が、別のキャラの行動に影響するのもひとつの特徴。
マップとなる舞台や道具がうまく活かされていて、
気づいてみると、なるほどと思うのですが、それを実行するのがまた大変。
クリアには、頭脳とテクニックの両方が必要かもしれません。
不気味な映像に負けず、ややこしいストーリーを理解する能力も必要です。
ようするにとても難しくて、かなり厳しいのですが、
自力で攻略する楽しみを満喫させてくれるゲームだと思います。
続編が発売されていて、そちらのほうには難易度設定があり、
遊びやすくなっていますので、まずはSIREN2からやってもいいかも。
難しいほど燃えるという硬派な人にお勧めです。

蒼紅
PS2 2006-12-12 21:36:59投稿
4

設定…B/ストーリー…D/システム…D/グラフィック…C/音楽…E
「どうあがいても、絶望」
上は、今作のキャッチコピーですね。確かに、このゲームやっていると凄く「絶望感」に襲われます。世界観から来る雰囲気や物語の展開などはかなり絶望的なもので、登場キャラがたくさんいたりパートナーが傍にいたとしても、何故か「孤独感」に苛まされます。
また、視界ジャックシステムの「緊張感」も斬新であり、絶望感や孤独感に拍車をかけてて良かったです。
ただ、このゲーム、それだけなんですよね…。言ってしまえば、全然怖くないんです。中盤から終盤にかけてやっと少しだけホラーっぽくなってきますが、それ以前はただの雰囲気の良いアクションアドベンチャー。
他にも、場違いな電子音やイライラしてくる不親切なシステム、非常に難解なシナリオが折角の世界観設定を台無しにしてしまっていると思いました。
このゲームはシナリオが超難解です。複数人による複雑な時空列で物語が進むほか、物語が明らかな「説明不足」であり、エンディングが「漠然」としすぎです。
確かに、結末の核心部分を曖昧にすることによってプレイヤーに「想像」させることは、恐怖における「演出」として良く見かけますが、逆にここまで難解にさせられると物語を考察する気さえ無くなってきます。ホラーにおける難解演出は、「難しいから怖い」のではなく、「想像できるから怖い」のだと思います。
物語の内容を適度に曖昧にし難解にすることによって、プレイヤーが物語の展開にあらゆる恐怖の想像を施せるからこそ「難解ホラー」として成立するのであって、説明不足で曖昧すぎる物語からは何の想像も出来なく、ただ訳の分からないまま終わってしまいます。これではホラーとしては成立しないし、まず物語として成立してないんじゃないかと思われます。
「恐怖」と「リアリティ」を追求した今作ですが、その結果がこれではとても悲惨すぎるんじゃないでしょうか。

クロスレビュー

平均

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10名のキャラクターを切り替えて操作し、?屍人?で溢れ異界と化した村から無事脱出を計るのだ。?幻視?で相手の視覚を乗っ取りながら危険を回避しよう。
発売日
2003年11月06日
価格
5800円 [税抜]
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