FPSというジャンルを一躍メジャーに押し上げた伝説の作品「DOOM」が、 XBOX360でサプライズ配信されてから約4年。 世界中が待ちわびた(?)続編「DOOMII」が、 ついに配信されました。 以前のレビューで述べたとおり、 「DOOM」は筆者の人生で最もおもしろかったゲームであり、 学生時代、卒業研究そっちのけでみんなでやりまくっていたゲームです。 「DOOMII」は、DOOMの新作と言うよりは、新エピソードといった感じで、 新たな敵キャラと武器の追加以外に新要素は全く無しという、 非常に男らしい続編となっております。 今回の移植でも、前作同様、パソコン版を忠実に移植。 PS版では難易度が高くて削除されたステージも収録され、 もちろんナイトメアモードも有り。 ネット対戦も最大4人のデスマッチのみと、 当時を忠実に再現しています。 なので、ゲームのシステム及び移植度に関するレビューは、 前作のものを読んでいただければ、そのまま当てはまりますので、 そちらを参考にしてください。 さて、「DOOMII」を語る上で欠かせないのが難易度。 今作のような、新要素がほとんど無い新作は、 大抵の場合、難易度がべらぼーに上がるものであり、 DOOMIIも例外無く、 Iと比べて格段に難易度が上がりました。 以前64版DOOMのレビューのときに 「パソコン版に最も近い難易度。ある意味パソコン版を越えている」と書きましたが、 それを訂正しなければいけないほど、今作の難易度は高いです。 まあ、それだけやりがいがあるのは事実ですが、 正直、前作ファンでもイライラする場面も多々あります。 多分、上下のエイミング(照準を合わせる行為)が無いのに、 マップに高低差がありすぎるのが原因だと思います。 特に困るのが高い場所から飛び降りるとき。 下に敵が待ち構えていると判っているのに上から排除できない、 という状況に陥ることがよくあります。 この辺、難易度が高いと言うよりは、いやらしいと言う感じです。 Iも難易度は高かったですが、 そのあたりのバランスは絶妙に調整されていたように思います。 と言うわけで、少々惜しい部分もありますが、 それでもDOOMはDOOMです。 ハイデフォで5.1チャンネルで インターネット対戦装備のDOOMと言うだけで、 文句なく100点です。 まして今作は、 360だけの新エピソードを収録しています。 まさかこの歳でDOOMの新マップが遊べるなど、誰が予想したでしょうか? 長生きはするものですね。