良かった点
・難易度は鬼畜。そこに魅力を感じるなら。
・最近のFEには感じられない深みのあるストーリー
悪かった点
・初心者がFEの入門編としてプレイするのは全くオススメできない。
総評
自分のスキルが足らなくてクリアできなかったゲームってありますよね。好きなゲームなのに、どうしても詰まってしまって、進めなくなったり。特にネットがない時代は周囲の友人に聞くという解決法しかなく、友人たちがプレイしていなければ完全に詰みでした。
トラキアはファイアーエムブレムシリーズでも一味違う作風です。聖戦の系譜のスピンオフ的存在ですが、捕らえる、担ぐというシステムが導入されて奥深くなっています。そしてより悩むようになっています。
FE自体のプレイは2作目で、紋章の謎をプレイし終えてからでした。今考えるとトラキアに手を出すには早かったように思います。
トラキアは、はっきり言って鬼畜です。初見殺しのような展開、強すぎる敵。運に左右される部分も多い。仲間の成長も、レベルアップ時にステータスがひとつも上がらないこともしばしば。基本的に上限20なのはどう見ても足らなすぎる。あと、ヒット確率。90パー超えでも信用出来ないのがトラキアです。普通に外します。逆に、10パー以下の攻撃でも相手は当ててきます。これって単なる印象ではなく、本当にトラキアの確率は表示がおかしいのです。
文句ばっかり言ってますが、この鬼畜さがトラキアです。あと、ストーリーも最近のちょっとライトすぎるFEに違和感を感じている人には向いている暗めの話です。
このレビューを書くきっかけはニコニコ動画のミノルさんの動画です。2年前ほどの動画なんですが、この方、非常に凄い!なんとノーリセットで、仲間が死んだらそれまでという鬼畜のトラキアが更に厳しくなるスタイル。特に女の子のキャラが死んだ時の悶絶は必聴です(笑)。こういったノーリセット、緊張感が全く違って、やっぱりゲームは緊張感の中で遊ぶほうが楽しいと改めて気付かされました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16172036
この投稿者さん、ちょっとクセがありますが章を追うごとに魅力を感じられます。ニコニコのプレイ動画界では非常に有名な方らしいので「いまさらミノルを知ったのかよ」と突っ込まれそうですが。トラキアの魅力に再度気付かされた名作です。