クロスレビュー

平均

-
発売日
2009年09月02日
対応機種
Xbox 360
ジャンル
リアルタイムストラテジー
メーカー
詳細を見る

Defense Grid: The Awakening (Xbox LIVE アーケード)(Xbox 360)のレビュー・評価・感想情報

ハイルナー
Xbox 360 2013-07-30 15:51:07投稿
8

良かった点
 タワーディフェンスの一番の醍醐味である「どうすれば効率よくエネミーを殲滅出来るか?」を考え、適した配置、ユニット、ユニット投資(アップグレード)を見つけた時の達成感を存分に感じられるのが、このゲームのなによりも面白いところ。

 ゲーム内容は一般的なタワーディフェンス・ゲームと殆ど同じで、ユニットを配置して、コアを狙うエネミーを排除していくと言うもので、ユニットも、ガン(銃)、キャノン(砲台)、インフェルノ(火炎放射)、コンカッション(範囲爆撃)、コマンド(収入増加)、光線銃(レーザー)、対空砲台(ミサイル)などきわめてオーソドックスで、特段種類があるわけでもないのだが、逆にそれが分かり易くていい。
基本的には空中、地上両方の敵にダメージを与えられるガン、キャノンが万能型だが、集中型の敵はガンよりインフェルノやコンカッションと言った大群向けのユニットの方が有効。一方でそれらは体力、速度に優れたボスなどには全く歯が立たず、代わりにレーザーやキャノンと言った、高威力だが一体にしか攻撃を当てることの出来ないユニットが非常に役立つ。加えて、地上とは別に空中ルートからコアを狙うエネミーにはミサイルと言った風に、シンプルな分相性が非常に分かり易く、初心者でもユニット選択には苦をしないつくり。

 ストーリーモードはコアを一つも奪われずにクリアを目指す場合には相応の気力と失敗が必要になるが、そうでなければ、そのステージに出て来る手強いエネミーの相性に合わせて広範囲に利くようユニットを配置し、それをアップグレードするだけで十分。一方で高スコアを狙うならば、「どのユニットを、どの位置に、どういった順序で配置するか?」「どのタイミングでアップグレードをするか?」という風に、どんどんユニット配置を洗練させていく必要がある。また、こういったプレイに必要なテクニックや優れたユニット配置の知識はプレイすればプレイするほど蓄積されていき、初見プレイ時は「こんなのどうやってもゴールドメダル(高スコア、コア全保持でクリア)獲得なんて無理だ!」なんて思っていたものが、いつの間にか感覚的にゴールドメダルを獲得できるようになっていたりする。
加えてこのタワーディフェンス・ゲームの大きな要素として「コアがコアボックスに治まっている間は、一定時間経つごとに所持資源に元の所持資金の何パーセントかがボーナスとして与えられる(資源500の時点で二、三秒ごとに資源2,3ほどなので、大体0.4~0.5%だと思われる)」と言ったものがあり、これが非常に奥深い。簡単に言ってしまえば「低予算でエネミーをコアに近付く前に排除できるユニット配置を作るほどスコアアップの元になる資源を更に増やせるよ」というもので、更にこれは2,3秒ごとに加算されていくものなので、同じユニット配置、同じユニット投資でも、いつ配置したか、いつアップグレードしたかでスコアは大きく変わる。「このユニット配置をすればクリアできる」だけでなく、「このウェーブの時点ではこれだけで十分だから、まだこのユニットは配置せずに資源増加に回した方がいい」と言ったウェーブ単位での見方が必要。これにタワーディフェンスにありがちな「最適なユニット配置を見つけた途端つまらなくなる」という事は無く、秒単位でのスコアアップを狙っていけるのが良い。

 タワーディフェンスの形式としては、通路侵入型(既に作られた通路の周りにユニットを配置するタイプ)寄りだが、複数の通路が用意されていたり、一部に自由にユニットを配置できる通路もあり、自由配置型に近いマップもいくつか。
また、DLCのマップパック(80MSP)で完全自由配置型のマップが売られていたりもするので、自由配置型のマップをプレイしたい場合には、特段根を張らないのでお勧め。
それから、自由配置系のタワーディフェンスで良く行われるジャグリング(日本ではお手玉、なんて言われることも)と呼ばれる、エネミーが必ず最短距離でコアや出口を目指そうとする性質を利用して、敢えて既に出来上がった通路に穴を空けてエネミーを逆戻りさせるテクニックも、自由配置型のマップでは利用可能。ただ、基本的に「相性のいいユニットを如何に良いタイミングで、良い配列で配置するか」が肝のゲームなので、エンドレスにエネミーがやってくるモードのスコアアップ以外の使いどころはそれほどないかも知れない。

悪かった点
頻繁にフリーズが発生するのも残念だった。ちなみにこれはデベロッパー自身も認めているものであり、話によればXbox360の言語をEnglishとすることで頻度が減るとのことだが真偽は不明。
自分が発生したのは、99ウェーブ間コアを守り切るグラインダーモード中、ストーリーモードでプレイ中に設定画面へ飛ぼうとした時、DLCのマップのローディング中、最終セーブポイントからやり直そうとした時、プレイ中早送りボタンを押し続けているなど。大体今日までに十何回かフリーズしている。
大体は負荷によるものだと思われ、他のプレイヤー等に寄れば、LR(早送り)キーを使わない、一番負荷が掛かると思われるメテオタワーを無暗に立てない、設定画面から、ヒントウィンドウなどを表示させないようにする、と言ったことが対策として有用だとの事。それから、仮にフリーズが起こったとしても、チェックポイントで自動セーブされるため、仮にフリーズして起動しなおしになっても、フリーズした地点の2~3ウェーブほど手前から再開できるので、ゲーム開始前のローディングでフリーズするなど以外の場合には、極端に不安視する必要はない。

総評
フリーのフラッシュゲームでの人気が高く、現にデスクトップ・タワーディフェンスのような超名作フリーゲームも出たりしている中で(因みに私のTDゲーム初プレイはこのDTTDだったり…)、XBLA/PC向け有料ゲームとして優れたグラフィックや分かり易いシステムのタワーディフェンス・ゲームが出てくれるのは凄くいいな、というのが一番の感想。
今回はゴールドメンバーシップ特典で無料DLしたものだったのだが、思いの外夢中にさせられた。XBLAでは他にもトイソルジャーなどタワーディフェンス・ゲームも多いとの事なので、個人的に漁っていきたいな、と思った。

このDefense Gridはタワーディフェンス・ゲームとしても非常にシンプルで、敷居は低く、且つタワー・ディフェンスの面白さが存分に味わえるゲームで、コンシューマでタワーディフェンスをやりたい!という人や、フリーのゲームは面白さに保証がないから嫌、という人、美麗なグラフィックじゃないとやる気出ない!という人は是非。

zeststyle
Xbox 360 2010-07-13 00:27:07投稿
7

特価セールにて購入。
タワーディフェンスとしてはオーソドックスなルールと
ゲーム性で、グラフィックには力が入ってる印象。
如何せん個人的にタワーディフェンスゲームには
それほど没頭出来ない性格みたいで
プレイへの集中力、継続性についてはイマイチ。
けれどもタワーディフェンスが好きな人にはお薦め出来る作品ではあります。

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