前ポリゴン時代の3DアクションRPG。
立体で構築され全てが連なっている世界を、あの広さで実現しているのは当時としてはとんでもないです。
だからといって技術先行の実験作ではなく、オーソドックスなパズル的解法に3Dであることを存分に活かした、ボリュームも難易度も遊び甲斐があるアクションRPGに仕上がっています。
知恵と指先のテクニックを駆使して寄り道した、宝箱のアイテムがたいしたものではないこともありますが、達成感自体で充分報われます。
建物の「向こう側」に宝箱やキャラクターが隠されているなどの仕掛けもあり、町中でも割りと油断は禁物。
空中を移動する足場などの位置がとらえにくいのが難点ですが、それは今時の3Dゲームでも、マシにはなっていても根本的には解決していないですよね。
まあ、モニターが2Dである以上仕方のないことなのでしょうが。
エフェクトによって重さを感じられる剣を振るアクションや、スライム系のモンスターのぷるぷる感など、触感もいいゲームになっています。
ラフな感じの主人公が、選択時には「はい」「いいえ」と答えているのは、微笑ましい違和感があります。
魔強統一戦とともに、当然SEGA AGESにラインナップされるべき作品だと思うのですが。幽白は版権の問題とかあるのかな。