クロスレビュー

平均

-
発売日
2010年05月27日
価格
5524円 [税抜]
対応機種
Wii
ジャンル
アクション
メーカー
任天堂
詳細を見る

スーパーマリオギャラクシー2(Wii)のレビュー・評価・感想情報

Myoma
Wii 2010-06-02 23:34:13投稿
9

Wii スーパーマリオギャラクシー2 のレビューです。
ネタバレタグはつけていませんが、
ゲームの長所、短所を挙げる上で、
システム、仕様部分に触れることがあります。
これらをネタバレと考える方は
当レビューを読まないようにしてください。
マリオシリーズ全般を比較対象とします。
点数内訳
独創性 20/15
音楽 15/15
グラフィック 15/15
シナリオ 4/10
爽快感 10/15
快適さ 7/10
熱中度 9/10
気に入り度 9/10  
合計 89点
(合格点は60、80以上で傑作、90以上で最高傑作、50台は惜作)
[独創性] 20点
◎ゲームの常識を逸脱したステージギミックの数々。球体マップシステム、特殊な重力システムを応用した、予想外の仕掛けが連発して登場する。
○新設機能。ゲームのシステム上、苦手な人はどうしても難しい場面があるが、1UPしやすい、お手本プレイ、クリアしたことにする といった救済システムが充実している。そのため、「詰んだ」状態にはなりにくい。(利用しなかったけど)
○前作で登場した仕掛けも、マイナーチェンジして再登場。面白く変化しているのでOK
◎ヨッシー登場。Newマリオの方では影の薄かったヨッシー。今回は、登場頻度はそこまで高くないが、はっきりとした「役割」があるので、存在感バッチリ。
○その他、シリーズファン向けのなつかし要素も多々。
[音楽] 15点
◎フルオーケストラで耳触りがとてもよく、聞けば聞くほど好きになれる曲ばかり。何度か聞くと脳内再生が勝手に始まるほど。
◎過去作のオーケストラリメイクは、シリーズファンにとってはうれしいポイント。
○効果音も、ゲーム内容とぴったり合っている。
[グラフィック] 15点
◎リアルではなく、世界観表現特化型。でも見やすくて、綺麗。世界観にひきつけられる感じだった。
◎ギミックの特殊さもあり、強く目を引く表現やオブジェクトが大量にあった。
○カメラワークは、視点変更が自由にできない場所が多いのは残念だったが、基本的に見やすい位置にカメラが固定されるので、苦になるようなことはなかった。
○球体マップ故、某ハンティングゲームのような、カメラが壁にはまって意味不明な状態になることは皆無だった。また、常にマリオが画面中心に来るようになっており、物陰に隠れてもマリオの影が表示されるので、マリオを見失うこともなかった。
[シナリオ] 4点
○絵本表現がかわいい。
△いつも通りの冒険動機。わりと深刻なシナリオのマリオもやってみたいのだが…。
[爽快感] 10点
○宇宙に向かってドーンと吹っ飛ぶ、スケートをする、スピンを応用したアクションを決める、これらは意外と爽快感がある。
○スピンのおかげでスーパープレイが決めやすい。
△緻密な操作を要求されるステージも割と多いので、全面的に爽快とは言えない。
[快適さ] 7点
○セーブ、ロードは問題なし。特にロードは、「now loding」が表示されず、かつロード時間を感じない程度になっており、非常に良かった。
○マリオの操作は、極端なマップ以外は快適。
○カメラワークが快適なので、その手のイライラはなかった。
△一部の特殊な重力や地形のステージでは、操作が難しい。
△3Dマップでの水中操作が難しい。2Dマップでの水中操作は快適。
△グライバードの操作は、個人的には鬼門だった。
[熱中度] 9点
◎ステージギミックがとにかく面白いので、どんどん進みたくなる。
△クリア後は少々だるい点がある。ネタバレを含むので、詳しくは後述。
[お気に入り度] 9点
◎ギミックの面白さは、ステージクリア型ゲームの、一種の究極系と思われる。(今作は、ここの得点が異常に大きい)
△基本的には「死に覚え」が通用するが、一部のステージではセンスが試される。この手のステージの突破は、苦手な人にとっては鬼門となりうる。(救済措置はある)
△銀河マップはともかく、ワールドマップは無意味な感じがある。マリオ3っぽく、ステージ分岐を作りたいのだろうが、1ワールドに含まれるギャラクシーの数があまり多くないので、ルート型のマップにする意味はあまりないと思われる。前作のようなオービタル型の方が、個人的には好み。
△ギャラクシーから宇宙っけが薄れた。星船マリオから眺める景色はすばらしく宇宙なのだが、いざステージに入ってみると、青空だったりして、宇宙の感じが薄い。前作のスターダストロード、バトルロックのような、宇宙のイメージが強いステージがほしかった。
△大型天体の数が少ない。前作はかなりでっかい天体があったが、今作はステージクリア型に特化したせいか、大きな天体の数が少ない。そのため、探索要素がほとんどない。
[評価]
 先述の通り、今作はステージクリア型ゲームの一種の究極系だと思います。ステージギミックの奇抜さは、前作もそうでしたが、最高でした。ここまで独創性、楽しさ、面白さ、驚き、世界観表現に特化したゲームは滅多にないと思います。
 ただ、マリオ64に面白さを感じ、サンシャインの難易度に手ごたえを感じた私としては、「探索要素」がほしかったと思います。64、サンシャインは共に箱庭探索型で、ファミコン時代からの伝統である「この先には何があるんだろう?」に加えて、「探す」要素がありました。一方、今作は「この先には何があるんだろう?」のわくわく感に特化していますが、仕掛けを突破すると自動的にスターにたどり着くので、「探す」要素は感じられませんでした。
 「探す」型では、ギミックの再利用が可能です。とあるシナリオでは、ギミックAからBへ進んで、別のシナリオではAからCへ進む といった使い回しが可能です。64では、この使い回しがけっこう上手にできていたと思います。しかし、今作は、ほとんどのギミックが一回使い切りでした。非常に面白いのだから、組み合わせを変えて使い回せばいいのに、と思う場面が多々ありました。
 マリオシリーズは人気作なので、今後も様々な形で登場するでしょう。ステージクリア型のさっぱり味アクションは好きです。ですが、64、サンシャインのファンとしては、そろそろ「探す」型をやりたいかな と思います。
 今作はお勧めできるかというと、球体マップゆえの3D酔いや、3Dアクションセンスが求められますので、3Dアクションに強い を前提とし、奇抜なゲームがやりたい、ステージクリア型さっぱり味アクションがやりたい、マリオシリーズが好き  こういった方にお勧めできると思います。救済措置もありますので、コンプ目的でないなら、アクションがちょっと苦手な方もプレイできると思います。ただ、前作以上にステージクリア型の色が濃くなっているので、箱庭探索型マリオをプレイしたい人にとっては物足りない感じになると思います。
 エンディングを見るのにかかった時間は、エンディングまでに収集可能なスターをすべて集めて15時間行かない程度でした。
※ネタバレ クリア後の不満点
△クリア後に新たに登場するスターは、数、質の面で考えると、多くは蛇足と思われる。クリア後のスターは変な場所に配置されるので「探す」要素があるが、その多くに無理矢理配置した感がある。ステージクリア型の性質上、一度とりこぼすと初めから というステージがあるのも痛い。始めから「探す」要素の強いステージを作っていれば、この問題はなかったと思われる。

クロスレビュー

平均

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発売日
2010年05月27日
価格
5524円 [税抜]
対応機種
Wii
ジャンル
アクション
メーカー
任天堂
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