主人公が姉弟で、ステルス要素が強い姉にアクション性の強い弟と、ふたりのキャラを切り換えられることで、シリーズ過去作よりもさらに幅の広い遊びが楽しめるようになった印象。ベースはいつもの『アサシン クリード』だが、近代が舞台だけに、これまでにない、馬車や鉄道を使ったアクションが楽しめるのもおもしろい。オンライン要素はないが、それでもボリュームがあり、やり込み甲斐も十分。
週刊ファミ通1405号より
相変わらずグラフィックが美しく、19世紀のロンドンの雰囲気がよく再現されている。アクションがメインの男性主人公と、ステルス主体の女性主人公を使い分けながら進行する物語が魅力的。蒸気機関車での戦闘や、ロープランチャーを駆使したダイナミックな移動、ギャングの育成要素なども、いいスパイスになっている。過去作品にあったオンライン要素がなくなった点は、残念と感じる人がいそう。
週刊ファミ通1405号より
ふたりの主人公を切り換えて操作するのは新鮮。スキルも別々に習得でき、それぞれの個性を活かしてミッションを遂行できるのがいい。ロープランチャーにより、移動の自由度とスムーズさが増したのも○。19世紀のロンドンの街並を再現したマップは魅力的だし、蒸気機関車や馬車に乗ってのアクションなど、時代に即したギミックが新たに加わっているのもいい。リトライ時などのロードは若干長め。
週刊ファミ通1405号より
ロンドンの街の作り込みが驚異的で、高所から眺めたときに感じる密度の濃さはシリーズ随一かも。主人公の双子のやり取りが軽快で、お話のテンポをよりよくしています。当時を思わせるBGMもすばらしく、場面を盛り上げるね。新アイテムのロープランチャーで、建物から建物へと飛び移るのが爽快。便利な反面、ちょっと潜入が簡単になってしまった印象もあるけれど、敵の反応も敏感で気が抜けません。
週刊ファミ通1405号より
良かった点
何よりも、ロケーションの再現度が素晴らしいです。舞台は、ヴィクトリア朝のロンドン。産業革命時代のロンドンは栄華を極めた美しさと、搾取される労働者の貧困の二面性を持っています。
何気なくフリーランをしていると、その二面性が町並みに現れているのを見ることができ、当時の暮らしぶりを擬似的に体験できます。
ビッグベンの天辺から町を見下ろしたとき、ロンドンの美しさと壮大さに感動すら覚えるでしょう。
悪かった点
・フリーランは登るのと降りるのでボタンを使い分ける必要があるため、しばらくアサシンクリードから離れていた自分は戸惑いました。慣れれば気にならないかもしれませんが、未だに違和感がありますね。
・アサシンクリードの伝統とも言えますが、フリーラン中に自分の予期せぬところに飛び出して落下死することが時々あるのが残念です。
総評
ブラックフラッグ以来のプレイですが、マンネリ打破のための試みが随所に見られ、これからにも期待できます。私はプレイしていませんが、前作のユニティが散々な出来だったようなので、クリエイターが気合いをいれて作ったのを感じます。リベレーション辺りから迷走をしていたアサシンクリードシリーズでしたが、今作はアサシンクリードの原点に戻るような感じで、アサシンクリード初心者にこそオススメしたい作品です。