FPSとしての作りはオーソドックスだがしっかりとしていて、豊富なカバーアクションが小気味いい。独自の世界観と印象に残るキャラクターが魅力的で、展開が気になってついついストーリーを進めてしまう。マルチプレイなど、ストーリー以外のモードもあれば、もっとよかったな。
週刊ファミ通1331号より
1960年代をモチーフにしつつ、高度なテクノロジーが融合した独特な世界観が興味深い。カメラワークなどの演出も迫力があっていいね。複数の武器を所持できるので、状況に応じて使い分けながら進むのが楽しい。グラフィックが美麗なぶん、ゴア表現が苦手な人は生々しく感じそう。
週刊ファミ通1331号より
スタンダードな作りの作品ながら、迫力のある演出や手に汗握る展開が続いてエキサイティング。携行できる武器が多く、切り換えながら戦うのは爽快なうえ、両手持ちで2丁同時に撃てるのもいい。ストーリーモードはやり応えがあるが、遊べるモードがもっとあると、なおよかった。
週刊ファミ通1331号より
武器が非常に豊富で、力押しの正面突破とステルスのどちらも楽しめる、オールドスクールなFPS。第二次大戦という時代設定にも関わらず、ナチス軍が超ハイテク化し、プロペラ機の時代にジェット機、戦車の代わりに巨大ロボと、荒唐無稽さに思わず爆笑。全体の操作のしやすさも○。
週刊ファミ通1331号より
悪かった点
射撃の爽快感がなく、弾薬が少なくミニマップもないのは遊びにくいと感じた。
また、ピッキングやレーザーカッターによる金網くり抜きやおつかいなど、
作業が多いのはつまらないと思った。
総評
もう少し爽快感のあるシューティングにして欲しかった
良かった点
○吹き替え声優が良い
世界観を崩さない良い声優陣だと思う。(各声優について詳しくは無いが)
英語音声に切り替えることが出来ないのは少し残念だが、吹き替えのクオリティが高いので
充分に楽しくプレイすることができた。
○ナチスが支配する世界
高度な技術を手にしたナチスが、第二次大戦で勝利し全世界を掌握した世界観になっている。
舞台は1940年代~1960年代なのに、武器や兵器などの技術は現代~近未来級とぶっとんでいる。
武器はほとんど近未来型なので、WW2時代の武器を使いたい人には残念に思うこともあるかもしれないが
近未来型の武器も、スチームパンクな雰囲気を醸し出していてこれまた魅力がある。
○細かい難易度分け
難易度は全部で5種類あるので、極端な難度調整ではないところがFPS初心者にも易しい。
また、クリアしたチャプターはメニュー画面から再度プレイすることができ、この際も難易度選択ができるので
やり込む際や、練習したいときなどにはちょうど良い。
○シングルFPSにしてはやり込み要素が豊富
各チャプターには様々な収集アイテムが用意されており、クリア後も回収に勤しむことができる。
PERKというスキルシステムもあり、これをアンロックするには条件を満たす必要がある。
これをアンロックしていくのも、それなりのテクニックを要することもあるので目的が増える。
○探索するのが楽しい
ナチスの基地内を探索するのは、ミリタリーマニアにとってはなかなか楽しいかもしれない。
過去の風景と未来の技術が入り混じったスチームパンクな世界だが、独特な景色を見ることもできるし
思わずニヤけてしまうような隠し要素(イースターエッグ)も盛り込まれており、探索のし甲斐があるはず。
収集アイテムを回収するときは隅々まで見て周ることになるので、そういった点も気にすると楽しめると思う。
○曲が良い
今作では、オリジナルの楽曲がいくつか用意されている。
60年代ソングのような曲だが実際は今作のために作られた新曲で、レコードジャケットまで昔風に作られているので手が込んでいる。
ゲーム内で聴けるのは、各イベントシーンの挿入歌やラジオの音声、また数曲はレコードとして拾えるので、その曲はフルで聴ける。
悪かった点
○音質が少し悪い
世界観に合わせているのか開発の限界なのか分からないが、少し音質が悪いように思える。
キャラの声も聴き取りづらく、字幕非表示では把握しきれないかもしれない。
反面、イベントシーンではかなり音が大きくなってしまうので、音量の調節には注意が必要。
○アイテムが拾いにくい
FPSにはありがちな不満点かもしれないが、アイテムが拾いにくい。
基本的に、落ちているアイテムの上に立つようにすれば拾えるが、それでも拾えないときもある。
特に小さなアイテム(ナイフや小さい収集物など)は拾うのに苦労する。
○ストーリーのテンポが早く、理解が追いつかない
「そういえば今なんでこんなことしてるんだっけ?」となることがたまにある。
ストーリーの展開が早足で急な展開もあるので、把握するのが追いつかなくなる。
そんなに深いストーリーでも無いから、プレイをしていればなんとなく成り行きで把握はできてくるが・・・
総評
グロ・ゴア表現が強いので、苦手な人は注意が必要。
イベントシーン以外は修正されていないという点は素晴らしいと思うが、かなり過激な表現なので
本当にこれで出して大丈夫だったの?と思ってしまう。
ちなみに性的な表現はほとんど無い。
現実でのナチスドイツとは全然違う技術力だが、むしろナチスの脅威さを分かりやすく表現していると思った。
あとナチスの兵士がみんなカッコイイ。
FPSなのにオンラインマルチが無いの?と思う方もいると思うが、シングルFPSも楽しいので是非プレイしてみてほしい。
ちなみに個人的な感想だが、システム面はとてもHalf-Life2に似ていると思った。