天外魔境 JIPANG7のクローズドβテストへの参加をすっかり忘れていたことは秘密ですが、今回レビューする「天外魔境 風雲カブキ伝」は、大好評を得た天外魔境IIで人気だったキャラクター、カブキ団十郎を主人公にした番外作品です。あまり辛口のレビューはしない筆者ですが、ハッキリ言って、かなりダメな部類の天外だと思います。天外の特徴である音声セリフにオーケストラ調の音楽、アニメーション処理などの特徴は引き継いでいるものの、筆者がIIのレビューで絶賛した、絶妙な戦闘バランスやスピーディーな展開は微塵もありません。その他、ゲーム中のいろいろな仕様が、洗練されたIIのシステムを捨て、Iの頃の古臭いシステムに戻ってしまっています。サイドビュー戦闘やボス戦前ミュージカル要素など、新しい要素を取り入れてはいますが、肝心な部分がこれでは、まさしく仏作って魂入れずという感じです。「とりあえず天外の新作作りたいけど、 IIみたいな大作は大変なので、気を楽にして適当に作ろうか」というようなデキです。実際当時の雑誌のインタビューか何かで制作者がそんな風なことを言っていたような気もします。大きな仕事を終えた後に少し肩の力を抜いてゆるい仕事をしたいという気持ちは判るのですが、「天外魔境」の名を冠する以上、このデキはちょっといただけません。 まあ、制作者が肩の力を抜いて作った以上、プレイする側も肩の力を抜き、過度な期待をせずにプレイすれば、それなりに楽しめるのかもしれません。 思えば天外がスーパーファミコンなどの他機種で発売されたり、あろうことか格闘ゲーム化されたりなど、迷走し始めたのが今作以降です。きっちり方向性を定めていれば、もっとメジャーなゲームになっていたと思うのですが……。悔んでも悔やみきれませんね。
天外魔境2のスピンオフ
女好き・派手好き・自分が一番目立って無いと気が済まない!
前代未聞のハチャメチャ主人公・カブキ団十郎が
遂にジパングを越えロンドンをも舞台に暴れまくる愉快爽快なRPG!
天外2をプレイしていなくとも楽しめます!
ボスが戦闘の前に歌い出しやがると言う斬新なアイディアにも注目。
広井王子氏曰く、後のサクラ大戦に繋がっているとか!
wiiのバーチャルコンソールににPCEも参戦した事ですし、
カブ伝の再登場にも期待!!