『Little Kitty, Big City』レビュー。子猫になって商店街を気ままに冒険! 短めだけど、好き勝手にふるまえる猫ライフが楽しい

byミル☆吉村

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『Little Kitty, Big City』レビュー。子猫になって商店街を気ままに冒険! 短めだけど、好き勝手にふるまえる猫ライフが楽しい
 ゴールデンウィークが終わってしまった! 猫は毎日が休日なのに! かくなる上は猫になるしかない! というわけで3Dアクションアドベンチャー『Little Kitty, Big City』を紹介しよう。

 本作はNintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PCで2024年5月10日に発売予定。XboxとPCのGame Passにも対応する。
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子猫になってローポリ商店街を冒険!

 このゲームの主人公は、マンションの上階から地上に落ちてきてしまった子猫。彼が町の先輩猫やカラスやタヌキなどの助けを受けながら元いた部屋を目指す、という内容だ。

 舞台となるのはオープンワールド……というよりも、東京の小さな駅の商店街1個分ぐらいのオープンな構造のフィールドを子猫が冒険するゲームだと思っていただきたい。猫なので壁の上を歩いたり、逆に壁の穴を潜って中に入ったりしてヘンなところに行けたりするけど、そんなに大きなゲームではないのであしからず。
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序盤を抜けると結構自由に歩けるようになるけど、マップサイズは結構コンパクト。
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町の先輩たちと交流することも。
 ちなみに開発のDouble Dagger Studioはシアトルのインディーゲームスタジオなのだが、ゲーム内の町並みはローポリなデフォルメ感もなかなかよろしげな日本風。ゲーム自体も日本語ローカライズされている。

 一応のクリアーまでは2時間程度で、帰るだけならそこまで難しくない。サイドクエストを適度にやりつつ、町中でたまに発見できるサカナを見つけて食べてよじ登り力をアップグレードし、あとはマンションの下からじっくり登っていけばたどり着けるだろう。
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正面奥に見えているのが元いた部屋のあるマンション。途中よじ登らないといけない場所があるので、サカナを食べてパワーアップしないといけないというワケ。
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人間の持っているベーグルやサンドイッチをゲットすることもできるけど、食べることはできない。

好き勝手に脱線して気ままな猫ライフを送ろう

 しかし本作の真の価値は気ままな猫ライフだ。せっかく猫になったのに、タイムパフォーマンスとか攻略ルートとか人間みたいなことを気にするのはもったいない。ノリで高いところや路地裏に行ってみたり、おもむろに植木鉢をはたき落としてみたり、好き勝手に過ごすのだ。

 一応ゲーム的なメリットも用意されているので、なにか目標が必要な人は猫用の帽子を集めるコレクション要素にチャレンジしたり、町内の昼寝スポットを制覇してみたりするといいだろう。コンプリートまでは公称5時間といったところ。
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ああっ、ご無体な! 普通はやっちゃいけないことをやれるのもゲームの楽しみ方のひとつだよね。
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段ボールに入ってみたりするのもよし。でも出てきたタイミングが悪くて八百屋のおばちゃんに捕まっちゃった。
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町中に点在するボールを回収したり、集めたキラキラでカラスのカプセル機を回したりすると帽子をゲットできる
 さて本作、「猫としてまったりした空間をのんびり歩いて、たまに伸びをして自撮りとかしたい!」という人には最高だと思うけど、3480円という定価に見合った体験かどうかはかなり人によるだろう。

 個人的にはもうちょっとサイドクエストがあったりしてもいいと思う。でも、そのために同じようなことを繰り返しやらされたり成長要素が厳しくなったりして、このゲームのいい感じのゆるさが失われちゃうのもなぁ……という感。正直、円安を考慮してもちょっと高い気がするけど、少人数開発ながら細かい遊びが結構入っているし、「クリアーまではサクッとできて、後は適当に楽しめる」っていうバランスは好きなんですよね。

 まぁ、コンセプトがド直球にハマる人は自然と帽子・昼寝スポットコンプリートとかまでやるだろうし、Xbox/PCのGame Pass契約者で気になっていた人は細かいことを考えずにプレイしてみるといいんじゃないだろうか。
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町内にちらばってしまった子ガモを集めるクエストが超いい。
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クエストを少し進めるとフォトモードを利用できるようになる。
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