『アイドルマスター』 シリーズの完全新作は、その名も『学園アイドルマスター』。略称は『学マス』。シリーズ初となる、学園を舞台にしたスマートフォン向けゲームアプリだ。

 全国のプロデューサー(※『アイマス』シリーズのファンのこと)必見の公式生配信に先駆けて、メディア向け発表会が2024年3月5日に開催された。

 同発表会には、『学マス』のプロデューサーを務めるバンダイナムコエンターテインメントの小美野日出文氏と、新たなアイドルを演じる声優の長月あおいさん、小鹿なおさん、飯田ヒカルさんが登壇。

 本稿では発表会と終了後に行われた囲み取材の模様をリポートする。

シリーズ初の学園が舞台! アイドルたちの成長に併せてパフォーマンスが進化する

 学園を舞台にしているだけあって、発表会のステージは教室のようなデザインに。発表会が始まるとおなじみのチャイムが鳴り、ステージに『学マス』のプロデューサー・小美野氏が登場。『アイマス』シリーズの簡単な紹介が行われた後、新ブランドとなる『学園アイマス』のPVが公開された。

 PVにはライブやレッスン、アイドルとの交流を描いたコミュのようなシーンが満載。なかでもとくに目を引いたのが、3Dモデルのクオリティーの高さ。

 コロコロと変わるアイドルの表情。細部まで緻密に作り込まれた衣装。ド派手なライブパフォーマンス……。いずれもスマホゲームとは思えないほどの完成度で、実際にプロデュースするのが楽しみに。ちなみに、リリースは2024年春予定とのこと(春よ、来い!)。

 続いて発表されたのは、『学園アイドルマスター』のタイトルの由来。学園が舞台だからにしても安直な……と心の中でツッコミを入れたのは、筆者だけではないはず。

 もちろん、安直なのは小美野氏たち開発スタッフも自覚しており、(当たり前だが)このタイトルにしたのはちゃんとした理由がある。それは、往年のファンはもちろん、『アイマス』シリーズを遊んだことがない人もプレイしてもらいたいから。

 小美野氏は「タイトルは覚えやすくてシンプルなものがいいのではないかと考えて、『学園アイドルマスター』にしました。略して『学マス』になります」と教えてくれた。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

 気になるゲームジャンルは、“アイドル育成シミュレーション”。だが、従来の作品とは大きな違いがあると小美野氏は自信をのぞかせる。

 「アイドルがレッスンしてダンス、ボーカル、ビジュアルの能力が成長すると、実際にライブでの歌唱力、表現力が上がっていき、ライブシーンがどんどん進化していくシステムを取り入れました」

 つまり、最初はぎごちなかったアイドルの歌や踊りが、彼女たちの成長に併せて上達していくのだ。アイドルの成長をより感じやすくなっているぶん、プロデューサー業務にますます力が入りそう!

 アイドルたちの成長は作品の軸になっており、学園を舞台にした理由も“成長”がキーワードになっていた。

 小美野氏は「『アイマス』シリーズで、初めて学園を舞台にした理由はふたつあります。ひとつ目はわかりやすさ、ふたつ目は成長を描きたかったからです」と明かし、それぞれ理由を教えてくれた。

 「学校は多くの方にとって、身近で親近感の湧く場所だと思います。登場するアイドルたちは、アイドルとして、そして学生としてそれぞれ悩みを抱えています。彼女たちに共感しやすいように、学校を舞台に選びました。

 プロデュースできるアイドルは、サービス開始時のタイミングで9人実装予定です。プレイヤーは、9人の中からひとりを選んでプロデュースしていくのですが、それぞれの成長をしっかり描きたいと考えています。彼女たちの成長を描くうえでも、学校はテーマにマッチしている舞台だと思います」

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

アイドルプロデュースの舞台は、事務所ではなくアイドル養成学校“初星学園”

 つぎの話題は舞台の詳細について。プレイヤーの分身となるプロデューサーや、アイドルたちが通う学校は“初星学園”であるという。同学園は専門大学、高等部、中等部にわかれてり、複数の学科が存在する。規模から考えると、かなりのマンモス校なのかも。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

 プロデューサーは専門大学の生徒で、アイドルたちは高等部に所属している。同じ学生ながら、プロデューサーはアイドルたちにとってお兄さん、お姉さんといったポジションに。

 また、初公開された『学マス』のブランドロゴは、鳥をモチーフにしたデザインが印象的。小美野氏によると、「ブランドロゴは2羽のハチドリが星を描いていて、プロデューサーとアイドルのふたりで、トップアイドルを目指す」という意味が込められているという。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

9人のアイドルの中から、いわゆる“信号機”の3人を先行公開!

 メディア向け発表会では9人のアイドルを代表して、長月あおいさん(花海咲季役)、小鹿なお(月村手毬役)、飯田ヒカルさん、(藤田ことね役)がステージに。3人のアイドルたちのPVがそれぞれ公開され、演じたアイドルたちの紹介を行った。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

 PVはアイドルとプロデューサーの一幕が垣間見られるような構成になっており、コミュやライブシーンが楽しめた。また、ライブの楽曲はそれぞれ違っていたので、ソロ曲が用意されているようだ(※詳細は後ほど判明)。

 最初に登場したのは、“お金を稼げるアイドル”を夢見るがめつい女の子、藤田ことね(※信号機では黄色ポジション)を演じる飯田ヒカルさん。

 飯田さんは、「藤田ことねは稼げるアイドルを目指すムードメーカーです。中学から初星学園に通っていて、落ちこぼれで自信がなく、“とある事情”でお金にがめつい性格になっています。ふだんは猫を被っており、コロコロ変わる表情と、なんだかんだで面倒見のいい性格が魅力的な女の子です」と紹介した。

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 続いては、中等部ナンバーワンアイドルと呼ばれていた元エリートの月村手毬(※信号機では青色ポジション)を演じる、小鹿なおさんが自己紹介。

 小鹿さんは、「月村手毬はクールでストイック、歌がとても得意なアイドルです。ことねちゃんと同じく、中等部からの進学組で、中等部ではナンバーワンアイドルと呼ばれていたほどの実力の持ち主です。一見、人を寄せつけない雰囲気ですが、内面は甘えん坊だったりと、ギャップがとってもかわいい女の子だと思います」と魅力をアピールした。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

 とりを飾るのは花海咲季を演じる長月あおいさん。花海(※信号機では赤色ポジション)は、入学試験首席の新入生。勝ち気で負けず嫌いな元アスリートのアイドル。

 そんな花海の魅力を長月さんは「花海咲季は新入生首席で入学した、とにかく勝ち気でとにかく負けず嫌いのアイドルです。自慢している通り、運動神経も頭もよくて、容姿端麗な天才肌なんですけど、それでもなお勝利にこだわり、努力を続けるストイックな子でもあります。いっしょに学園に入学した妹のことをすごく大切にしていて、妹の前でかっこいいお姉ちゃんとして振る舞う姿もすごく魅力的です」と教えてくれた。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

 長月さん、小鹿さん、飯田さんの当日の衣装は、3人が演じるアイドルたちのイメージカラーを意識しており、3人で相談して決めたそう。それだけ思い入れの強い『学マス』のオーディションが開催されたのは2021年のこと。

 当時を振り返った飯田さんは、「オーディションに受かったとき、すでに曲ができてきますと言われて。初めて曲を聴いたときは、うれしさのあまり感情が迷子になりました。収録は私がトップバッターだったので、試行錯誤しながら収録に臨みました」と思い出を披露。

 飯田さんに続く形で、小鹿さんが「手毬は全身全霊で取り組む女の子なので、とにかく一生懸命に歌うことを意識しました。スタッフの方にもっと必死で、もっと全力で言われて、レコーディングのときは倒れるんじゃないかと思いました」と語り、長月さんも「花海は曲がものすごく難しくて。私のスキルが花海に追いついていなくてたいへんでしたが、火の玉みたいな性格の女の子ですとスタッフに言われて。アイドルや妹に対する思いを全力で込めて歌いました」と当時を懐かしんだ。

 アイドルの成長具合に応じて、ライブシーンが進化していくという『学マス』独自のシステムも、レコーディングの難度の上げる結果に。飯田さんは「あえて成長していない段階の歌を収録するのは難しかったです」と振り返っていた。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

 また、セリフの収録で印象に残ったエピソードを語り合う一幕も。

 小鹿さんが「セリフは時間をかけて丁寧に、丁寧に収録してもらいました。スタッフの方たちとキャラクターを作り上げることから始めて、納得できるまでとことん収録したのを覚えています」と語ると、長月さんが声を撮り直したエピソードを明かしてくれた。

「私も皆さんと話し合いながらキャラクターをかためて収録を進めていったのですが、いまなら花海をより魅力的に演じられるんじゃないかということで、最初から収録し直すことになりました。そのおかげで、花海の魅力がより高まったと思います」

 飯田さんもセリフの収録に苦労したそう。「最初は収録がなかなかうまく進まなくて、不安になることも多かったのですが、3人(長月さんと小鹿さん)で励まし合って収録に臨みました。ことねだったらどう感じるかのかなと考えて、ひとつひとつ丁寧に演じています」と続けたうえで、「ことねは3人の中だとツッコミ役になることが多くて、ひたすら叫んだ記憶があります。“こらー!”って」と明かして笑いを誘った。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに

育成もライブもひとりのアイドルにフォーカスした作りに!

 声優陣が退場した後は、小美野氏にゲームシステムや参加クリエイターが紹介された。

 小美野氏によると、「『学マス』ではひとりのアイドルの成長を描くことに注力しており、ソロ曲専用になる」そう。ライブシーンで歌って踊るアイドルは、現状はひとりだけとのことだが、その結果、先ほど紹介したハイクオリティーの3Dモデルやライブシーンが生まれたというわけだ。

 「『学マス』のアイドルたちのポリゴン数は、ひとりあたり6万ポリゴンになります。ほかの作品に比べて圧倒的なポリゴン数を誇っており、髪の毛や衣装の細部にわたって緻密に表現しています」

 ポリゴン数を聞いてもピンとこないかもしれないが、「花海は髪の毛だけで2万ポリゴンを使っています。2万ポリゴンあれば、3Dのキャラクターが1体作れます」とのことなので、いかにすごいかが想像できるはず。

 なお、ハイスペックの端末でなくてもプレイ可能で、スペックは現行機モデルでも大丈夫とのことなので、安心してほしい。

 また、プロデュースのサイクルも発表された。『学マス』は周回してプロデュースしていくシステムになっており、1周目のプロデュースが終わると、同じアイドルを選んで引き続きプロデュース可能。アイドルとの関係は“はじめまして”ではなく、ある程度の関係性を維持してプロデュースを継続できるようだ。

 プロデュースを続けていくうちに、アイドルたちが成長してすごいライブシーンが堪能できるように。歌唱、ダンスのパターンは大きくわけて6段階用意されており、明確に違いがわかるとのこと。ゲームシステムの詳細は後日発表されるので、こちらもお楽しみに!

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
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 そして、『学マス』に携わっているクリエイターも明らかに。伏見つかさ氏を筆頭に、『- 踊 -』(Ado)のGigaさん、『コネクト』(ClariS)の渡辺翔さん、『可愛くてごめん feat. ちゅーたん』のHoney Worksなど著名なコンポーザーも参加しており、新ブランドへの力の入れようがよくわかる。

【参加クリエイターの一部】(※敬称略)

  • シナリオチーム
    • 伏見 つかさ(※キャラクター設定も兼任)
    • 志瑞 祐
    • 雨宮 和希
  • キャラクター原案
    • 南野 あき
    • へちま
  • コンポーザー
    • 東 優太
    • 兼松 衆
    • Giga
    • 佐藤貴文
    • 田淵智也
    • ナユタン星人
    • 長谷川白紙
    • HoneyWorks
    • 原口沙輔
    • 美波
    • Moe Shop
    • 渡辺 翔
      and more..
  • Music Label
    • ASOBINOTES
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 さらに、音楽プロデューサーとして『アイマス』シリーズではおなじみの佐藤貴文氏(バンダイナムコスタジオ)が携わっており、『学マス』のレーベルは“ASOBINOTES(アソビノオト)”が担当することも発表された。

 小美野氏は「“ASOBINOTES”はバンダイナムコエンターテインメントのレーベルなので、距離が非常に近いです。気軽に相談ができるので、二人三脚で楽曲を作ってこれました」とこの座組ならではのメリットを教えてくれた。

リリースに向けてさまざまな施策がスタート!

 発表会の最後に、今後の展開も明かされた。とくに注目の施策をピックアップしているが、詳細は下記でチェックしてほしい。

【とくに注目の施策】

  • 『学園アイドルマスター』の事前登録が2024年3月5日からスタート
  • 2024年3月13日より毎週生配信実施! 水曜19時は『学マス』の日
  • 『学園アイドルマスター』の公式Discordを開設
  • 2024年3月6日より、フォロー&リポストキャンペーン開催予定
  • 2024年3月16日、17日の11~18時(予定)に、秋葉原UDX下サボニウス広場にて“初星学園願書”配布キャンペーン開催予定(※小美野氏みずから配布する時間帯も!)
  • アニメイトとのタイアップ(※新商品も登場。詳細は後日公開)
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに
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発表会開催後に囲み取材を実施! ライバルの存在も明らかに!?

 発表会の開催後に囲み取材も実施された。囲み取材には、発表会に引き続き小美野氏と長月さん、小鹿さん、飯田さんが登場。ライバルたちの存在も明かされたので、こちらも最後まで必見!

小美野日出文(こみのひでふみ)

『学園アイドルマスター』プロデューサー。文中は小美野。

長月あおい(ながつきあおい)

『学園アイドルマスター』花海咲季役。文中は長月。

小鹿なお(おじか)

『学園アイドルマスター』月村手毬役。文中は小鹿。

飯田ヒカル(いいだ)

『学園アイドルマスター』藤田ことね役。文中は飯田。

――アイドルたちの成長度合いによって、ライブの演出が変化していくとのことでしたが、ゲーム的には1回のプレイで最高ランクのライブを目指すのか、それとも周回をくり返して目指すのか、どちらでしょうか?

小美野基本的には何度も周回を重ねていただくことで、最高ランクを目指していただくという形になっています。途中の段階を飛ばすことはできなくはないですが、けっこうたいへんです。

 何度も何度もくり返すことで最高ランクのライブを観られるという形になっていまして、僕もテストプレイで観られたときは鳥肌が立って感動しました。本作では、そういった体験を作りたいと思っています。

――シナリオについて、伏見つかささん、志瑞祐さん、雨宮和希さんの3名が担当されているということですが、どういった体制で書かれているのでしょうか?

小美野シナリオチームの体制につきましては、伏見さんが中心になっています。キャラクターの設定や原案を僕と伏見さんで作っていて、シナリオの執筆の部分のみ3人で分担していただいているという形です。

 アイドルごとに担当が決まっておりまして、本日発表した3人のアイドル(花海咲季、月村手毬、藤田ことね)は、伏見さんに担当していただいていて、今後ご紹介させていただく6人のアイドルの中に志瑞さんと雨宮さんに担当していただいてるアイドルがいます。

――プロデューサーが先生などの立ち位置ではなく、学生であることにはどういった意図があるのでしょうか?

小美野じつは最初は先生という案もありました。なぜ、最終的に専門大学の生徒になったのかと言いますと、やっぱりアイドルとの距離感というのが、精神的なものと、物理的なものがあると思っています。本作では学校を舞台にすることで、より身近に感じてほしいという狙いから、アイドルとの距離をできるだけ近くしたいと思って、最初は同級生という案がありました。

 ただ、同級生だと精神的な距離が近過ぎて、いままでのプロデューサーとアイドルの関係を担保できないと判断しました。それで、つぎに先生という案を考えたのですが、今度は物理的な距離があり過ぎて、いままでの『アイドルマスター』シリーズのプロデューサーとアイドルの関係とあまり変わらないなと。

 そこで「どういうところがいちばんいいのか?」と考えた結果、専門大学の生徒と高等部の生徒になりました。年齢がやや上なので精神的な距離をある程度担保しつつ、同じ学校ということで学内の行事などにいっしょに参加したり物理的な距離は近いという関係性です。この部分は伏見さんと本当に何度も話し合って決めた部分です。

――ゲームプレイ時の画面構成ですが、基本的にはスマートフォンを縦に持って遊んで、ライブシーンなどでは横に持ち替えるというイメージでしょうか?

小美野おっしゃる通りで基本的には縦画面で、ライブシーンなどでは横画面に切り替わるという形になっています。

――1周プレイするのにどのくらいの時間が必要でしょうか?

小美野しっかり説明しないと誤解を生む可能性があるので詳細は後日改めてにはなりますが、めちゃくちゃな長くもなく、そこまで短くもないという回答にさせてください。

――アイドルのモデルは6万ポリゴンということでしたが、最初からそこを目指されていたのでしょうか?

小美野アイドルをひとりに絞ってすべてのリソースをそこに割くというのはけっこう早い段階から決まっていました。開発チームから初期の段階で「このくらい(6万ポリゴン)ならいけると思います」と言われていましたが、まさか本当に実現するとは思っていなかったというぐらいのクオリティーに仕上がったという形なので、結果的に6万ポリゴンになったという表現が正しいかなと思います。

――『アイドルマスター』シリーズは声優陣によるライブもおなじみになっていますが、本作でも実施の予定はありますか?

小美野ライブの開催は予定しています。いままでとは違う形で開催を考えておりまして、詳細は後日改めてしっかりとご報告させていただければと思います。

――アイドルたち全員で歌うテーマ曲のようなものはあるのでしょうか?

小美野学校をテーマにした曲自体は1曲あります。そのほか、アイドルたち全員にソロ曲が1曲ずつ用意されている形になっています。また、ゲームを運営していくなかでアップデータで追加する楽曲は基本的にソロ曲が中心になっていくと思っていただければ。

――ライブシーンが6パターンあるということでしたが、ボーカルも6パターン用意されているということでしょうか?

小美野いろいろなパターンを組み合わせているのと、尺が違ったりもするので、厳密に言うと、ボーカルは6パターンあるわけではないです。ただ、CDの音源とゲーム内の音源が違ったりするので、けっこういろいろなパターンがあると思っていただいて問題ないです。

――歌が複数パターン用意されているということで、収録の際に意識したことなどを教えてください。

長月成長前のライブシーンについてですが、まだ成長できていない理由がアイドルごとに違うんですよね。単純にスキルが追い付いていない子もいますし、私が演じさせていただいている咲季だったら、精神的なものだったり、心の状態が歌に表れているところがあるので、咲季のそのときの気持ちを汲んで、それを歌に込めるようにしました。

小鹿私が担当させていただいている手毬というアイドルは、先ほどの紹介でもあったように中等部のころに“ナンバーワンアイドル”と呼ばれていた実力かつ、歌も得意ということで成長前でも歌が下手ではないんですね。歌が下手な状態から上達していくというわけではなく、歌が上手な人がどう成長していくんです。

 この成長には、精神的な成長もありますし、プロデューサーと出会う前の精神状態の影響でそういう歌いかたをしてしまっていたり。そういったネックになっている部分が彼女にはあるのですが、そこを乗り越えて、徐々に成長しながら、最後の大成功のライブにいくという歌い分けがかなり難しかったです。

飯田ことねちゃんは先ほどの紹介にもあった通り、ふだんは猫を被っていて、かわいく見られたいんですけど、実力がなく自信がないんですよね。かわいく見せたいけど、パフォーマンスには自信がないという葛藤があって。ただ、すべてを自信がなく歌うわけではなく、かわいく見せたいところはキュルンと歌ったり。

 そういうことを表現するのがすごく難しかったです。成長していくにつれて、プロデューサーに褒められていって、全力でかわいく歌って踊るというのが、ことねちゃんの魅力だと思うので、注目していただきたいです。

小美野少し補足させていただくと、歌唱力で差分を作るのはめちゃくちゃ難しいんですよ。なので、本人が抱えている問題や内面などを深堀して、「この子はいまどんな気持ちで歌うんだろう?」みたいなところを歌に込めていただいていたりします。

――自身が演じたアイドルの注目してほしいポイントを教えてください。

長月魅力をひと言では語り切れないですが、なんと言っても、とにかく折れない芯の強さと、妹やプロデューサーの前ではついつい見栄を張ってしまう、等身大のかわいさが私はすごく魅力的だと思っています。精神的な成長を経て、それがパフォーマスにも表れるというところにも、ぜひ注目してほしいです。

小鹿手毬は内面がすごく甘えん坊だったり、食べることが大好きだったり、がんばるのが苦手で本当はサボりたかったりするのに、その自分の気持ちを振り切って人に見せる部分はストイッククールという、内面の弱い部分があるからこその強く出過ぎてしまう部分があります。

 なので、手毬のセリフを聞いていただくにあたって、「きっと彼女はこういうことを考えているから、こんな言葉を言ってしまうんだな」と内面のことを考えると、外に出ている冷たい言葉というのも、ちょっと愛らしものに感じていただけるはずなので、そこが魅力だと思います。

飯田ことねちゃんは台本がハートだらけで、とにかくかわいくという感じなんですけれども、素の部分はぶりっ子じゃないというか。じつは真逆だったり、少し口調が粗くなったりするんですけれども、プロデューサーとのやり取りとかもけっこうコミカルなところが多くて、実際にストーリーを読んでいても楽しいです。

 とある事情でお金とかにがめつくなってしまったり、その背負っているバックボーンもすごくグッとくるお話になっています。かわいいだけじゃなく、「絶対に負けない。這い上がるぞ!」というようなアツいシーンも彼女の魅力だと思います。

小美野最後にせっかく来ていただいたので、ここだけの情報をひとつ紹介させてください。花海咲季、月村手毬、藤田ことねの3人にはライバルポジションになるアイドルがそれぞれいます。そのお互いのライバルとの関係にも注目していただきたいです。

『学マス』メディア向け発表会リポート。アイドルたちの成長によってライブパフォーマスも変化する!? 小美野Pとキャスト3名へのインタビューではライバルの存在も明らかに