――伝説はこう始まる。全ての起こりは東所沢だったのだと。

 2024年5月16日に正式サービス開始から22周年を迎えるMMORPG『ファイナルファンタジーXI』(以下、『FFXI』)のイベント『朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト』が、2月17日(土)に開催されました。

 ここではその模様をリポートしていきますが、始めにお伝えしたいのが、この朗読劇は第二部がWebでも有料配信されており(内容自体は第一部と同じです)、2024年2月24日(土)21時までアーカイブを視聴できる、ということです! なので、これから視聴される方も大丈夫な、極力ネタバレなしのリポートをお届けします!

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『朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト』アーカイブ配信概要

  • 配信視聴チケット:3,850円[税込]
  • 販売期限: 2024年2月24日(土)20:00
  • アーカイブ終了日時(最大):2024年2月24日(土)23:59

※チケットはZAIKOにて販売いたします。
※チケットの購入・動画の視聴にはZAIKOのアカウントへの登録が必要となります。

[2024年2月21日16時36分修正]
2月21日時点で配信チケットの販売期限が変更となりましたため、該当の箇所を修正いたしました。

配信チケット販売ページはこちら

ソロムグ原野(?)に集う冒険者たち

 今回の朗読劇はKADOKAWAが主催ということもあってか、東所沢にある日本最大級のポップカルチャー発信拠点・ところざわサクラタウンで行われました。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
来場した冒険者が口々に「ガルレージュ要塞……」と呟く角川武蔵野ミュージアム。たしかにテクスチャが……いえ、柄がガルレージュ要塞の床や壁などを連想させている気がします。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
朗読劇が行われるジャパンパビリオンはガルレージュ要塞の向かいにあります。

 “FFXI ヴァナ・ディールの秘蔵展”東京会場ではデルクフの塔(マルイ有楽町)を登り、朗読劇ではガルレージュ要塞の前に集う冒険者。ということは今回の会場はソロムグ原野でしょうか。(“FFXI ヴァナ・ディールの秘蔵展”の大阪会場はなんばマルイの3階だったのでオズトロヤ城……?)。たしかに寒風吹きすさぶ2月の東所沢は、ソロムグ原野と言ってもいいかもしれません。ラプトルはいませんでした。

 お昼ごろ現地に着くと、第一部の開場が12:30、開演が13:30ということでお昼ご飯を済ませる冒険者の姿が多く見られました。なぜ冒険者だとわかるかというと自分と同じ匂いがするからです。……ではなく、本当は身に着けた装備品から察することができました。手作りと思われる『FFXI』モチーフのアクセサリー、お手製調理師エプロンを装備したマンドラゴラのぬいぐるみ、小脇に抱えられたリフキンのぬいぐるみ、アーティファクトに身を包む白魔道士、バーミリオクロークでMPを回復しながら闊歩するナイト……続々と集結していきます。

 また、胸元に“計り知れない強さです”と書かれた“刺繍パーカー ノートリアスモンスター”を装備した猛者たちにも遭遇しました。年末年始に開催された“FFXI ヴァナ・ディールの秘蔵展”大阪会場で先行販売され、大阪会場に行けなかった通販組はまだ手にできない代物です。『FFXI』で駆け出しのころにアーティファクトを装備した冒険者を見かけたときのような気分になりました。

 それぞれ顔馴染みに挨拶をしたり、フレンドのフレンドを紹介してもらったり、グッズ販売ブースに並んだり、来たる朗読劇に向けてTPを溜めたり……みなさん思い思いに過ごしている様子でした。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
会場では松井聡彦氏(左)と藤戸洋司プロデューサー/ディレクター(右)のお姿も!
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
会場内に展示されていた、“FFXI ヴァナ・ディールの秘蔵展”の仕掛け人・展示Pこと稲葉氏が合成した1/1イージス。これはすごい……!

 1/1イージスは撮影オッケーなのですが、ガラスケースに覆われています。貴重なイージスですからね。しかしそれゆえに「どんな角度で撮っても反射してしまうな」とぼやいていたところ、近くにいた冒険者のひとりがサラッと「さすがイージス、よく弾く(意訳)」とつぶやいていて、とても悔しい思いをしました。なんてINTが高いのでしょう。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
第二部の開始直前の会場。朗読劇の開始を粛々と待つ冒険者たち。

脚本を担当された方々&命を吹き込むキャスト陣

 今回の朗読劇の脚本を手がけられたのは、高橋玖さんとはせがわみやびさんのおふたりです。冒険者にとって言わずと知れた方々ではあるけれど、改めてご紹介させてください。

 高橋玖さんは過去ウィンダスの連続クエストや『アトルガンの秘宝』のクエスト、『アルタナの神兵』ではメインミッションをご担当されていたプランナーで、私をガダラル沼に落としたお方です。

 はせがわみやび先生は『FFXI』のノベライズを担当され、32冊もの『FFXI』小説を世に生み出してくださったお方です(/tell ここだけのマル秘情報をお伝えすると、はせがわみやび先生は猫が好き……! ううん、知らないけど絶対そう)。

 そんなおふたりが脚本を担当されたと聞いたらもう、どうしたって期待が高まってしまうってものです。そして朗読劇を拝聴してその期待はどうなったかというと……期待以上すぎて心臓が爆発しました。それもそのはず、敬愛する高橋玖さんとはせがわみやび先生のおふたりですもの!! 推して知るべし。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】

 続いて、舞台で演じられている声優さんをご紹介します! メインキャストを加藤英美里さん、浅川悠さん、佐々木望さん、白熊寛嗣さんの4名が担当し、アンサンブルキャストを池田海咲さん、谷口誠太郎さん、宮古風佳さんの3名が担当。計7名がヴァナ・ディールのキャラクターたち(加藤英美里さんはご本人役も)を色鮮やかに演じてくださいました! いえ、演じているというのはあまり的を射た言葉ではないですね、ヴァナ・ディールに生きるキャラクターたちがこの現実世界に降り立ったと言ったほうが近いかもしれません。

 そしていま皆さんにお伝えしたいのは、そのキャストさんたちのすごさです。3本目のシナリオが終わったときの3分間休憩以外は、1分も経たずにつぎのシナリオが始まる形だったんですが、その短時間でキャラクターごとに声や性格、テンションまでもガラリと切り替えて見事に体現しきるという、プロの技術を目の当たりにしました。思わず語彙を失うほどです。すごかったです。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
メインキャストを演じた加藤英美里さん。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
メインキャストを演じた浅川悠さん。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
メインキャストを演じた佐々木望さん。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
メインキャストを演じた白熊寛嗣さん。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
アンサンブルキャストを演じた池田海咲さん。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
アンサンブルキャストを演じた谷口誠太郎さん(写真左)。
【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
アンサンブルキャストを演じた宮古風佳さん(写真左)。メインキャストさんは白や黒、アンサンブルキャストさんは黒で統一した衣装をお召しになっていました。

 ということで、各シナリオタイトルとあらすじ、キャストを、重大なネタバレにならない程度のコメントを添えてご紹介します。

[I]ミミルンのピカピカ★大冒険

 ある日、サラヒム・センチネルに一匹のキキルンが「捜し物を手伝って欲しい」と訪ねてくる。「ネズミの依頼なんてごめんだよ」とそっけないナジャ社長だが、「チャリチャリ、いっぱいあるる、のよ~」というキキルンの言葉を聞き、金に目が眩んで引き受けることになる。しかし、キキルンの言う通りに地面を掘ってみても、出てくるのはガラクタばかり。その中から、キキルンはボロボロの棒を拾って帰っていった。はてさて、キキルンの“捜し物”とは……?

 冒険者となじみの深いナジャ社長とアブクーバのあの掛け合いを、浅川悠さんと佐々木望さんが熱演! サラヒム・センチネルの日常を垣間見られて、冒険者的にはこれだけでガッツポーズでした。なぜならナジャ社長の「アブクーバッ!」と、アブクーバの「ふひーっ!」が聞けるんです! 

 そこに、加藤英美里さん演ずるキキルン族のミミルンが登場します。キキルン族といえばあの、あどけなさを感じる舌ったらずな口調が特徴ですが、加藤英美里さんのミミルンは連れて帰りたくなるほどのかわいさを含んでいました。庇護欲もかき立てられてしまい、もうキキルン族とは戦えないのではと思うほど……アンバスケードでキキルン族が来たら泣きます。

 そんなこんなで、アブクーバ(とナジャ社長)がミミルンの依頼で捜し物をしていると、アルザビである事件が起こります。そこに居合わせたオートマトン技師のガッサド(白熊寛嗣さん)がアドバイスを告げるのですが、そのときの白熊寛嗣さんの安定感と包容力を含んだガルカボイスと言ったら! ヴァナ・ディールではヒュームやエルヴァーンを追いかけ回していた私ですが、ガルカの魅力に気づいてしまいました。とてもよかったです(ほっこり)。

 ミミルンの捜し物は見つかったのか、そしていったいどんな事件が起こってしまったのか……! ゲーム内のクエストのひとつとしてあってもおかしくない、サラヒム・センチネルのエピソードでした。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】

[II]それゆけ! アルタナ四国・限界サバイバル

 冒険者がヴァナ・ディールの地に降り立つ直前の天晶歴883年。サンドリアのクリルラ、バストゥークのナジ、ウィンダスのクピピのもとに、「ジュノにてセルビナ協定締結を前にした懇親会を行うので、至急、使者を遣われたし……」という手紙が届く。しかしル・ルデの庭で3人を待ち受けていたのは、なんとモーグリ。なにやら、モグ達が考えたレクリエーションに挑戦してほしいという。3人は本当に懇親会に招待されたのだろうか?

 直前まで無慈悲なナジャ社長を演じていた浅川悠さんが、2本目のシナリオでは清廉実直な神殿騎士団長のクリルラさんを演じています。そのすさまじいほどの変身ぶりに驚きを隠せませんでした。ふひーっ!

 加藤英美里さんのクピピは2018年に開催されたリアルイベント“FINAL FANTASY XI FAN EVENT 2018 #FF11メッセージ”の中の朗読劇でも登場。かわいらしくも毒舌なところが本当にピッタリで、今回「また加藤英美里さんのクピピに会えた~!」と感動していましたッ! なの!

 そしてナジ! 一部冒険者から(なぜか)人気があるミスリル銃士隊のナジ。「アブクーバといい、佐々木望さんはナジフェイス(ヒュームF3)にご縁があるんだな」と思いながらも、アブクーバのときとはまた違う佐々木望さんのナジに、トキメキが止まりませんでした。でもナジはやっぱり安定のナジで、そこを佐々木望さんしか出せない表現で決めてくださったところが、バストゥーク出身の自分としてはすごくよかったです!

 モーグリ(池田海咲さん)に招待された3人は懇親会という名のとっておきのパーティに参加します。では白熊寛嗣さんはどんな形で登場するのかと言うと……ここだけは絶対に伏せさせていただきたいなと! 実際に視聴して、この絶妙なシナリオの流れを楽しんでいただければと思います!

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】

[III]浦蛇太郎

 ある日、ルガジーンはアトルガン聖皇ナシュメラから直々に「とある祝賀の宴について、将軍たちに折り入って頼み事がある」と告げられる。あいにくザザーグとナジュリスは蛮族軍の捕虜となっており、皇都で動けるものはミリとガダラルのみ。さて、このふたりとともに何を頼まれるのだろうか。

 あらすじを読んで「ガダラルが捕虜になっていない……だと!?」と動揺を隠しきれない冒険者の方も多かったのではないでしょうか。私もです。でもガダラルは推しなので何の問題もないのです。ごはん3杯いけます。

 このシナリオは冒険者の間で“五蛇将クエスト”と呼ばれている一連のクエストのスピンオフとも言うことができ、ルガジーン、ミリ、ガダラル、そして正座モーションや土下座モーションで有名なタルタルの吟遊詩人・ファリワリが登場します。ナシュメラの願いを叶えるために五蛇将の3人はファリワリの知恵を借りることになったのです。

 ミリは加藤英美里さんが演じているんですが……想像してみてください。ボクっ子ミスラであるミリの声が加藤英美里さんであることを。これはすごいことですよッ! しかもですね、ガダラルをからかうシーンの高らかな笑い声やセリフ……これは新しい扉が開いてしまいます。

 そして浅川悠さんの演じるファリワリのクソタr……もとい、調子のいいタルタルの感じや、佐々木望さん演じるガダラルのファイガやビシージの名セリフなど、聴きどころがいくつも飛び出します! とくに白熊寛嗣さんのルガジーンの「おいでおいで」というセリフは絶対にここでしか聞けません……! 五蛇将クエストが好きな方も、まだプレイされていない方も絶対に聴いてください! 私は素敵すぎるメローさんとラミアさん(池田海咲さん、宮古風佳さん)に魅了されてしまったので、ちょっとお人形になってきます。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】

[IV]小さな友人の小さな贈り物 ~声優・加藤英美里の異世界転移~

 仕事を終えて帰宅した、声優・加藤英美里。いつものように『FFXI』にログインし、日課にしているコンテンツへの突入手続きを進める。順番を知らされるチャイムが鳴り、「ズウゥゥン」という効果音とともに画面が暗転した瞬間、彼女は気を失ってしまう。気がつくと、視界に飛び込んできたのは見知らぬ森の焚き火の前。そして森の奥から「ようやく起きたか」、ガルカとエルヴァーンの男性、ヒュームの女性の3人がこちらにやってくる。「え!? もしかして私ヴァナ・ディールに来ちゃった!?」

 朗読劇開催前から“飛び道具”と称されていたシナリオです! 最近漫画やアニメ、小説などでよく聞く異世界転移をまさかまさかの『FFXI』で! でも、冒険者の方なら一度は想像しますよね。もし大好きなヴァナ・ディールの世界に行けたなら、と。このシナリオではそんな冒険者の夢をより具体的に、ヴァナ・ディールの肌触りをボリュームたっぷり味わわせてくれます! また、いまではもうあたりまえのことになってしまっていて、ふだんプレイしているときにはまったく気にしていない“冒険者のとある謎”にも触れていて驚かされました……!

 白熊寛嗣さんがナレーションとガルカ役を、加藤英美里さんがご本人役を、佐々木望さんがエルヴァーン役を、浅川悠さんがヒューム役を担当されています。お酒が好きなヒューム女性のキャラクターは、もしや浅川悠さんをモデルに書いたのでは……。ヴァナ・ディールに生きるリアルな冒険者の声がとても新鮮で「自分のキャラクターもヴァナ・ディールでこんな風に喋っているのかな」と思うと感慨深いものがありました! いつもより一段深く、ヴァナ・ディールを感じられるエピソードです!

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】

[V]黒夜の胡蝶

 そこは黒き未来。リリゼットはレディ・リリスに代わり、黒き未来のアルタナ連合軍を率いて、獣人軍たちと戦う日々を送っていた。そんな折、リリゼットはメリファト山地に未知の敵が現れたと、部下から報告を受ける。すぐさま駆けつけるが、そこに倒れていたのはなんと、黒き未来にいるはずのない生き物だった。

 拡張データディスク『アルタナの神兵』のヒロイン・リリゼット。あの笑顔と涙の約束を交わしてからもう何年も経っていますが、「リリゼットは黒き未来でどんな風に過ごしているんだろう」と考えることが何度もありました。今回、この朗読劇ではそこが! 黒き未来に渡ったリリゼットが描かれているのです!

 リリゼットは言わずもがなの加藤英美里さん、冥護四衆のラーゾスは白熊寛嗣さん、ケット・シーは浅川悠さん、そして黒き未来にいるはずのないある生き物を、佐々木望さんが担当されています。

 リポート記事ではあるのですが、説明しようとすると胸が詰まってしまうので「どうか聴いて、そして見てください」としかお伝えできず、ライターとしての力のなさを痛感するとともに、この朗読劇は言葉にできないものを冒険者に届けてくれているのだとうんぬんかんぬん……。もう一度言います、ぜひ聴いて、そして朗読劇ではあるのですが“見て”ください。

 まったく関係ないですが、冥護四衆の読みは“みょうごししゅ”であることだけお伝えします。めいごよんしゅうでも、みょうごししゅうでもありません。ここ、テストに出ますよー。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】

 以上、5本のシナリオ&キャスト陣の紹介になります! それぞれのシナリオを、脚本担当のおふたりのどちらが担当されているかは事前に明かされていませんでしたが、聴いてみるとわかります。それぞれのコブシが効いていますから! 本数だけお伝えすると、高橋玖さんが4本、はせがわみやび先生が1本です。販売されていたリーフレット+複製台本の奥付に書いてあるので、購入された方はぜひ見てみてくださいね。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
約2時間半の間ぶっ通しで喋り続けることになる声優さんたちのために3分間(短っ)のトークタイムを担当された電撃の旅団のおしょうさん(左)とファミ通のオポネ菊池さん(右)。

 なお朗読劇の合間のトークタイムでは、今回のイベントの裏話が紹介されていました。第一部のトークタイムでしか語られていない「これ、台本にないけど連携しているじゃんエピソード」は、もしかしたら後日「“朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト”のネタバレねっとりリポート(仮題)」という形でご紹介するかもしれません。/grin

 ちなみに舞台のバックスクリーンには、朗読劇を聴いている人の想像を補完するようなSSが表示されていますが、それを撮っていたのはなんと……!? こちらは第二部の配信でも語られているのでぜひご確認ください。

【FF11】"朗読劇 ファイナルファンタジーXI 異聞のウタイビト"リポート。声優陣の熱演でヴァナ・ディールの世界が現実に!【配信は2月24日まで視聴可能】
会場ではさまざまなグッズも販売。売り切れてしまったものもありますが、一部はスクウェア・エニックスe-STOREで購入できるようですよ!
スクウェア・エニックスe-STOREはこちら

 シナリオ、キャストさん、音楽やSE、照明などの各種演出などなど……たくさんの方々のこだわり抜かれた技術や思いが合わさって作り上げられた朗読劇は、ふだん駆け回っているヴァナ・ディールを別の角度から味わうという貴重な体験をさせてくれました。数日経ったいまも余韻で胸がいっぱいです。

 まだご視聴でない方、もう1度聴きたい方、配信のアーカイブチケット購入は2024年2月24日(土)21時までです! もう、1週間ありません! なるべく早めにご視聴ください。そこにも我々が大好きなヴァナ・ディールがありますよ~!

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